・眠さでまどろんだ。起きてゴミを捨ててコンビニへ。上着不可避。モンエナを飲む。
・ゆる言語学ラジオを見る。
・昨日妙にたこ焼きが食べたかったのを思い出した。とくに銀だこ。大阪では銀だこは悪しきものとして語られがちで実際美味いが食べた記憶はあんまりない。そもそもたこ焼きを日常的に食べるわけではないものの適当な駅を中心に検索しても数件はヒットする。大阪はそういうところがありその場所にいるけど食文化の影響があんまり受けてない。前にもたこ焼きを食べていないのは機会損失だと思ったことがある。これは東京にいて演劇を見ないやつは損している、美術展に行かないやつは、落語を見ないやつは、ミニシアターに行かないやつは、などの類型でもある。
・とはいえ食べるとしたら夜になってしまうので夕飯がたこ焼きになってよいのかって問答が発生する。
・仕事。今日締め切りの資料が無事できたので送付。なんか言われたら嫌だなーと通知をオフにしていたが変える間際に問題なしとの返信を見て平穏を手に入れた。帰路。おにぎりを得る。
・漠然と銭湯に行こうかと考えていたけどいつものように行動していて面白くないので突発的に極楽湯へ行くことにした。ぽこピーとのコラボが開催されていて行ける範囲だと茨木店のみだったので電車で向かう。店名は茨木店だけど最寄りはJR総持寺だった。
・行きの社内で屈強な大学生に囲まれながら『他者といる技法』を読み終えた。面白かった。全6章でそれぞれ違うテーマを取り扱っている。テーマがバラバラなのは書下ろしでないからだとあとがきで知る。
・6章で「理解」を取り扱っていてここも良かった。理解は過少と過大どちらかにしかならず、どちらにも固有の苦しみを生む構造的などうしようもなさがあるとしている。他者に理解されない苦しさ、他者に理解されてしまう苦しさ、さらには他者を理解「してしまう」苦しさまでも広がっていて逃げ場がない。
・それらの結論めいたものとして他者は理解すべきものでなくそもそも理解できないものとして一緒にいる技法の発明が必要だと書かれている(ざっくり)。これに関しては自分の感覚と一致しているのでおっ!と思った。
・他者を理解して一緒にいることを選択することもあると思うが実際的にはすでに他者が隣接している現実がある。それこそ身体的に目の前にいることを取り上げてもいるが、理解する/しないより前に他者がいることのどうしようもなさがある。その強固な前提のために「理解しない」ままに一緒にいる選択肢が当然だと思っていた。
・人間関係は選べることの方が少なく、今ある状態をなんか良くしていくことが戦略の基礎になるがそれゆえの苦しみがある。
・書いていて思ったけどこれもごく当たり前のことだな。なんか読んでいると導線が上手いのかすごいひらめきのような気がしていた。本書は結構そういうところがあるというか、ごく当たり前のことを取り出して記述していてとても社会学的だ。例えるならば「歩く」って動作をいちいち筋肉の動きで説明するかのような感じ。自分だとまずしないであろう切り出し方が読めるのでそこが面白い。
・理解に関しては「理解してしまう」側の苦しみも扱っているのが面白い。理解と差別を並べて分析しているところもよい。他者を粗い類型で理解しまう差別の動作を解剖している。
・思い出したのがDV加害者に関するものだ。DVの被害者をケアするのは当然ながら加害者についても知ることがDVの予防だったり防止につながる。そこで加害者について深堀していくと加害者が加害者たる理由なんかが出てきてしまう。もちろんすべてに当てはまらないがDV加害者がかつてDV被害者だった過去を持っている場合がある。そういったことが仮にあったとしても語ることで加害への理解が生まれてしまい、加害と被害の対称性が崩れてしまうって話があった気がする。
・本書では「差別する人の気持ちを理解してしまうこと」としてその辺りが書かれている。
・理解すると同情する、肩を持つというのは違うのだけど日常的には近い意味をもって使われている。理解するは「受け入れる」といった語句に近しくもあり理解したうえで突き放すのはとてつもなくひどいことのように感じるな。
・そんなことを考えながら見知らぬ駅を降りて歩く。ぽこピーの幟が立っていてコラボみある。せっかくなのでマフラータオル2種とステッカーを買った。
・設備としてはあまり大きくない上に、平日なのに結構人がいた。たぶんぽこピー目当てだからでなく地元民の利用が多いと思う。混んでいる銭湯はいやなので思いつきの行動で助かった。
・1時間ほど滞在した。コラボ湯はコーヒー牛乳。やや甘い匂いがした黒湯だった。
・スチームサウナとオートロウリュにも入った。全体的にキャパが大きくないもののスチームサウナがあちあちだったのが良かった。オートロウリュも熱いのだけど人の密度とかを考えると比較的人気のないスチームサウナが暑いのはかなり良い。
・湯上りに散るアウトを飲んで外へ。ちゃんと秋らしく寒い。
・帰宅。オモコロチャンネルなんかを見て飲酒して寝た。