20241029──有用なフィードバック

・眠くて起きる。6時半ごろ。音声放送を聞く。ふっくらすずめクラブの打ち上げ旅行が色んな語り口で語られている。

・モンエナは日曜日に飲んでしまったが今日は黄色のレッドブル。

・寒そうなので上着を着る。天気予報を珍しく見たので傘を持つ。youtube徘徊してて見つけたTyler The Creatorの新譜がリリースされていた。MVからきっちりとコンセプトを作っていて面白く楽しい音楽をやってて凄い。それを聞きながら出社。

・午後の資料を作る。てやっと説明した。

・社内の新システムの説明会に出たら参加者が1名だった。こういうのがはじまりますよ~と案内されても誰も来ないがち。本当に全員に関係があるわけでもないので参加者でいっぱいになることはないと言え、少なすぎるところに所属組織っぽさを感じてしまう悲しみがある。

・ほぼマンツーマンで説明を聞いたうえでたぶんそれなりに有用なフィードバックを返せたと思う。

・帰路。図書館へ。『抑圧のアルゴリズム』を読む。検索エンジンについて深く考えたことが無いし検索結果に対して本書で指摘されているバイアスをまんま持っている。情報の山のてっぺんにあるものが検索結果の第1位に来るのだからその情報は有用で正しいと思ってしまう。検索結果は数百万とあるはずだけど見るとしても上位の数個しか確認しない。検索結果に何のバイアスもないはずだとあんまり疑いはしない。けれどそこには広告主の戦略と多数派らしい白人男性のまなざしがセットされている。

・たかが検索結果じゃんと思ってしまうがそれを覆すような事例が書かれている。例えば「黒人の白人に対する犯罪」で検索して白人至上主義のページで「正しい知識」を得たと若者が教会で銃を乱射した事件が挙げられている。これを思えば陰謀論と前述のバイアスの組み合わせがどれほど有害な影響を発揮しているか想像しやすい。

・FBIの統計では犯罪はおおむね同人種内で起こっているらしく、日本においても近しいと思う。暴力や殺人事件が通り魔的に発生しているニュースを見るのだけど実際は例外的だ。だいたいは人間関係が存在している範囲内で犯罪行為も行われている。統計的な事実はあるものの「黒人の白人に対する犯罪」というキーワード検索ではそれにたどり着けず、煽動的なページに帰着してしまう。

・よくIT技術者にこそ倫理を学ぶ必要がある、なんてことを聞くけれど本書を読むとそこに頷くしかない。

・しばらく読んで図書館を徘徊。2冊借りて外へ。出口を間違えたので傘を取りに戻った。

・筋トレして買い物へ。蕎麦を茹でて急いで食べた。

・映像作品を見る会、今日からは配信されたばかりのドラマ版『龍が如く』を見た。しっくりこないなぁと言い合った。

・たぶん根本的な違和感は「龍が如く」だ!とされていることだろうな。本家のストーリーを換骨奪胎しきれていない微妙に似ている設定で展開していくので「同じだけとなんか違う」がずっとある。とくにキャラクターの初期衝動たるオリジンが「堂島の龍になる」に置き換えられていてコアを失った感じがする(堂島の龍は主人公の桐生一馬が堂島組での活躍による異名なので、ヤクザになる前の桐生一馬が「堂島の龍になる」とは言えない)。

・ゲームだとヤクザ入りするきっかけが人情ドラマに落とし込まれていたはずだし、1話のつかみが端的に弱い。えっここで終わりですか?みたいな終わり方をしてNetflixなら許されないと思う。

・続けて2話を見ようと牽引力に欠けるって感想も出ますわな。あまりにもつまらない映画とかはむしろやいのやいの言えるので体験として面白いのだけど本作は今のところ平熱に凡という感じで失うものの方が大きそう。

・選挙のあれこれを言って解散。調べごとをしていたら時間が過ぎていた。