20241010──ギミック群

・7時のアラームで起きる。匿名ラジオを聞く。牛乳を飲む。パンを食べる。

・GOGO仕事。カフェインが無いので眠い。上司がいないので黙々と作業。なんかイラっとしてしまう状態にある。よくない。

・やりののこしのことを忘れて帰路。図書館へ。『嘘と正典』の短編を読む。面白い。残りは表題作だけ。

・音楽を財産とする少数民族と音楽家の父親が残した謎のテープを追う「ムジカ・ムンダーナ」、文化的流行がミニマルな潮流によって無くなった時代を描く「最後のヤンキー」どれもおもれ~~となる。

・「最後のヤンキー」は文化のいま昔の違いをちょろっと書いていてウケる。一昔前は小難しいフランス映画を分かったような顔をして鑑賞していたがいまはどんなに意味不明なのかを大げさに語っている、と。なぜ流行があるのか、文化人(かるちゃんちゅ)的な振る舞いが発生するところの考察なんかもあって人によってはムズムズすると思う。

・あと千夜一夜物語風かと思いきやそこがモチーフになるんだって驚く「 時の扉」も良かったな。

・『ここはすべての夜明けまえ』を読み始める。なるほど、読みにくそうな文体だけどなんだなんだと思っているうちに読み進めてしまえる。一本道でなくあっちこっちにふらふら話題が飛んでいく感じ、結構ラジオのフリートークだ。好きなボカロ曲の聞き方の話とか、フレンドリーなトークの前後合間にのっぴきならなさそうな生活が垣間見えて気になる。

・Kindleの進捗を見たら2割ぐらい読んだらしい。そんなに?

・帰宅。筋トレをする。

・玉ねぎと豚肉を炒めてキムチを投入したら豚キムチになってしまった。

・『蜘蛛の巣を払う女』を見た。前作はデヴィット・フィンチャー、今作はフェデ・アルバレスに監督が変わってキャストも総入れ替え。重苦しいサスペンス映画からアクション映画に舵を切っていた。好みのポイントはかなり変わるけどこれはこれでエンタメとしてしっかり作っている気がする。

・遡って見ているのでフェデ・アルバレスの監督作(最近だとエイリアンロムルス)の特徴がおぼろげながら把握できるような気がする。生理的な拒否感が出るようなシチュエーションとそれらを打開する抜けの良いギミック群があるような。本作だと主人公リスベットや突如現れた妹の受けた虐待と劇中最後のハイテクスナイピングがそれにあたる。

・物語というより観客の気持ちの浮き沈みをそこでコントロールしている感じがありたぶんフェデ・アルバレスないのエンタメの作法なのかも知れない。ドント・ブリーズも基本的にそういう感じでちょっと嫌だけど嫌な余韻を残さない作風だと思う。

・キャストが変わったのは残念なんだけど、意外にも残念に思うことがすごいと思う。やっぱりダニエル・グレイグっておじさんがちょっとしょんぼりしたり困った顔をするのをみる1作目だったし、ルーニー・マーラの存在は凄かったらしい。本作だとラキース・スタンフィールドが小粒ながら光っていて見られてよかった。かっこよい。

・いちおうハッカーが主人公なのにハッキング技術があまり詳細に描かれないのは正しい態度かも。ほとんどなんでもできるというか、ハッキングを詳細に描かないので異常に段取りがよい人みたいにも見える。暗がりでフード被ってキーボードカタカタするタイプでないだけでかなりスマートになるみたいだ。あらすじには「特殊な映像記憶能力を持つ天才ハッカー」とあるけどそれが生かされている場面あったかな?

・早めに就寝して明日に備える。