20230622──朝からラーメンを食べる自由が人にはある。

・今日もまた二度寝した。二度寝すると単純に起きる時間が遅くなるので遅刻するのでは?と危険性を認識し始めた。どうせ起きるからと思ってアラームを遅めに設定しているが、いつかやらかしそう。

・雨降っててだりぃ~~と思いながら朝からチキンラーメンを食べた。朝からラーメンを食べる自由が人にはある。

・RHYMESTERの新譜が出ていたので聴いた。以下、お気持ち。

・トラックリストが出ていた時点で思っていたがこれが新アルバムでいいんだろうかって思ったな。日本語ラップに限らないと思うがベテランの新譜は出にくい。売れた曲がいくつもあればライブやツアーで十分成り立つだろうし、加齢による創作意欲の減退とかがあるのかもしれない。レジェンド的存在となってしまったラッパーのニューアルバムが出るとしたら期間が空いていたことの話題性が発生しやすいだろう(Zeebraの新アルバムが出るとしたらたぶんそうなる)。

・そんな中でもRHYMESTERは活動を続けていて新曲を定期的に出してくれる頼りになる存在だった。毎回のアルバムもコンセプトがあってライブツアーが楽しみなる。今回は既発曲が多く、新曲は3つだけだ。せめてリミックスでトラックが変わるなりゲストラッパーが参加するとか、バースを新録するとかあればなーと思わずにいられない。もちろん新曲はどれも悪くないが、アルバムとしての強度が全然無いので大丈夫か?ってなってしまう。

・たとえば『After 6』が一曲目にあるが、宇多丸師匠のラジオで散々流れていて毎日聞いている人もいるかと思う。明らかに聞きすぎている曲が1曲目に平然と置かれていて新鮮味がない。権利関係で難しいかもしれないが、番組特化の曲なので曜日アナウンサーがガヤで参加するとかフックを歌うとかあったら最高だったと思う。これは願望でしかない。

・新曲3曲+ボーナストラックのザキヤマREMIX(これもこれでかなりどうかと思う)のEPでよかった気がしてしまう。アルバム、アルバムか~~~アルバムなんか~~~って気持ちが聞いていると発生してしまう。6年ぶりのフルアルバム!の謳い文句がついているのが不思議だ。

・最後の曲が『待ってろ今から本気出す』なのも気が利いている振りをした、すかしに思えてくる。ギャグとしては滑っている。でもマジで本気のアルバムを作る予定があるなら少しばかりの意味はある。ただ、これも聞きすぎた曲なのでアルバム未収録だから今回に入るのは分かるんだけど~~~と。

・やっぱり求めるものはアルバムとして出される意味のある塊なんだろうな。この時代にプレイリストでなくシングルの寄せ集めでもないアルバムを聴きたいと願うのは絶滅危惧種かもしれないが、RHYMESTERは変わらずそうあってくれると漠然と思っていたので今回は結構落ち込んだかも。でもライブは楽しいからライブツアーは行きたさあるんだよ~~~って感情で板挟みになっている。

・梅雨らしい雨。雨の軌跡で風が見えるタイプの日。草原とか稲穂とかを眺めて面白いのは風が可視化されるからだ。そんな景色最近見てない気がする。

・美味しい、と言えるのはどのあたりだろうか考えていた。0点より上だと美味しい、と漠然と思ったが全然そんなことは無いな。じゃあ60点なのかと言われたそれも低いような気がする。たぶん点数の変動がグラデーションでなく、50点の次が80点とかになっていてその間の点数は全部50点に吸い込まれている気がする。普段生活してて0点より下のものを食べないので感覚は衰えていくのが自然な気もする。

・吹替で『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』見た。字幕版からの2回目だけど情緒に訴えかけるのは吹き替えのほうが強い気がする。マイルス・モラレスの物語であるが、半分ほどはグウェンの物語だ。特にオープニングはグウェンから始まるので悠木碧の力量がめちゃ発揮されていて泣きそうになった。2回目だからというのもあるけれど、オープニングにすでに作品全体の総括めいたものが既にあり、時間軸的にすべてが終わってからの独白のように聞こえる。

・このあたりの脚本がとてもちゃんとしていて、ちょっとした小話も本筋に連結している。マイルス一家と先生の面談において物語や嘘について言及がある。これは1作目も同じだったかも。物理の授業でそれっぽい話をしていた記憶がある。

・2回目だからといって目まぐるしさになれるわけでもなく、スパイダーマンの見分けはあんまりつかない。

・仕事終わりに映画を見ると夕飯の時間を見失いがち。無理くり食べるがこういう時は思い切って食べずに寝たほうがいい気がした。そう思いながら冷凍の上海焼きそばを食べた。