2019/12/22-31

12/22
休みの内、一日は内政(家事)に充てる必要があるので、今日がそれ。
洗濯物を倒しつつ、Steamのセールだったのでいろいろポチった。
Plange、140、Death Crown、他。


12/24
初見で『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』を見に行く。
今年もあとわずかなので、毎日映画を見るを実行しようと。その一日目。
『ヒックとドラゴン』は評判の良さからタイトルだけは知っていて、前2作は見ていない。1作目は劇場でかかって、なぜか2作目は劇場公開されず、今回の3作目でまた劇場公開になったという流れだけは抑えていた。
その流れのためか、本編の前に前2作のおさらい映像が流れるなどの新設設計となっていた。結果的には3作目をいきなり見ても全然大丈夫だった。もちろん、シリーズを通して積み重ねてくる重みや映像・演出面での意図もあるっぽいので、見ている方が望ましい気がした。
初の『ヒックとドラゴン』は予想以上に素晴らしいものだった。
まず、映像面の美しさが凄くて、3Dでこんなに感嘆出来るんだと驚いた。
映像美って表現があるけどまさしくそれ!
しかも人工物じゃなくて自然の森や滝の描き方が美しすぎてすごかった。
ほかの3Dアニメや実写映画でも「雄大な自然」な映像は見ることはあるけど、感動はしない。けど本作は感動してしまう。そこの違いが不思議だ。
たんに綺麗なだけでなく世界観、コンセプトアートの根本から作り込みがあるからなのか。
サブタイトルになっている聖地のところも素敵すぎて、唸るレベル。
背景だけなく動くものすべて、キャラクターたちの動きのひとつひとつが良い。
ドラゴンなんて猫じゃん!!!!!!!!!!!!
見る前は特段あのドラゴンは何とも思ってなかったのに、トゥースの可愛さよ。
人間たちよりドラゴンの行く末が気になってしまった。
あの二匹には幸せになって欲しいと願っていたらラストでそうなってしまった+主人公たちもの合わせ技でとても余韻のまま劇場を出られた。
前2作を見ていないものの、ストーリーについては主人公ヒックの父親との物語であり成長であり継承であるなと思った。
思い浮かんだのは『ライオンキング』だ。
吹替えはもとのもとのキャラクターの癖を強化している灰汁の強さで、これはこれでドリームワークスの映画感あって味わい深かった。
松重豊が悪役のCVをやっているのだけど、見た目とのリンク度合いが高すぎて「松重豊がモデルなのか?」と思うほど。


12/25
またヒプノシスマイクの新曲が出ていた。
今回はイケブクロ、NONA REEVESプロデュース曲は発表時から気になっていたが、とても良い。曲はもちろん歌詞の面でもクール・ハークやグランドマスター・フラッシュを忍ばせる細かさは凄い。
アフリカ・バンバータも入っていることまでは気づけなかったので惜しい。
よくよく聞けばベースラインはラッパーズディライトぽくもある(よくよく聞き返したらそうでもなかった)。
懐かしいけど新しいポップスかつヒップホップへの要素もちゃんと入っているあたり、良い仕事過ぎる。
一郎、二郎、三郎とそれぞれのソロ曲が揃っているEPで、今作だと一郎と三郎が強い。
JABBA DA FOOTBALL CLUBが二郎の作曲担当で、本人たちの楽曲を聞いていない。
作風が不明なのだけど、2000年中盤くらいに聞いたことがあるようなさわやか系の楽曲に仕上がっている。ラッパーらしいラッパーじゃなくて、J-POP寄りのライン。
三郎のレクイエムはさすがとしか言えない大ネタ使いが立派過ぎて最高だ。

10時ごろから嫌な予感がしてくると、閃輝暗点になった。
即効でロキソニンを飲んでコーヒーを飲みまくる。
昼過ぎごろには解消したので、今回はうまく乗り切れた。
記録によると約1か月ぶりの症状だ。
片頭痛のトリガーは不明で、ストレスと睡眠不足が祟っていることだけは分かっている。結局よく寝るのが一番なのだけど、実践できないでいるのが俺の限界だ。

今月抱えていた、気が進まない案件がサクッと終わってしまったので気分が上がり、飲酒した。
ウイスキーを飲みながらザ・シェフショーを見たりするなど。
やっぱり酒を飲みながらのデスストは相性が良くない。


12/26
朝からモンエナを飲んで景気づけ。
Steamで買った「Flinthook」を遊ぶ。ドット絵が可愛い、2Dアクション。
ローグライクと成長要素がありで、それなりに遊べそう。タイトルの通りフックのアクションが移動の肝になっていて、スローモーションと照準を思い通りに操作するのが意外と難しい。
ストーリー設定とかはイントロを飛ばすと全然補完されないので、また見よう。

年末のボードゲーム会兼今年の振り返り会を設定する。
各所に投書をしてメンバーを募れたので問題なく開催できそう。
今年のベストなに、を発表してもらうつもりでいるが、いけそうなのか心配だ。

帰宅してすぐに参加者とタイタンフォール2をしながら打ち合わせをする。
ゲームしながら話すのって難しい。

年内にデスストをクリアすべく、もりもりやる。といってもほとんど終わりのところ。
小島ゲーらしく、終わり間近にムービーが長くなってきた。
小島ゲーを小島ゲーとして評価するならどうこう論じられる気がするが、その他一般のアクションゲームと混ぜると評価点が違うのでなんか変なゲームとしか言われなさそうだ。
ひとまず、つながりを強調するストーリーとゲーム設計で世界への理想像を提示しようとしているポジティブさは凄いと思う。
人との繋がりを良いものと描こうとすれば、その反面、摩擦や衝突から生じる負の出来事も当然湧き上がってくる。
わたしは斜に構えている人間なので、面倒な出来事は基本、人と人が接するから生じるのでブロックや!となりがちだったりする。あるいは簡単にブロックや!と助言しがちだ。他人事の域を出ないのでそうなってしまうが、本人からすればそうできれば困らないんだよ!って話ではある。
ともかく、簡単に繋がりを着るような機運がそこかしこで高まり、現実に社会は分断していってる。そこからすると素直に世界を繋げ直すことを目指し、人々からいいね!をもらうゲームシステムはポジティブすぎるように思えた。
SNSをやっていると、めんでくせーことばっかりに目が行きがちだし炎上とクソリプとミソジミーとホモソーシャルとセクハラとパワハラとバチクソムカつく事柄を見ない日は無い。
繋がりよりも世界的には分断がトレンドだったりするのもあって、そういうゲーム性を織り込んでくるところはさすがだなと思う。
MGSシリーズでは反戦反核、そして次世代への継承といったテーマになだれ込んでいった。
新作でもそのところは多分にあって、人を殺すと対消滅が起こるなんて設定はゲームにおける殺人の意味を重くしている。
ラッパーのHaiiro de rossiのパンチラインに「アーティストは夢や希望理想ヘッズに見せれるからアーティストだろ」というのがあるが、デスストはそれだ。

悪いところはあるけれど、それも小島ゲーなので……で大抵のことは悪く収まる。作家性という体の良い言葉に収束させていいのかは迷いどころだ。
少なくとも設定の説明セリフが冗長なのと、棒と縄という根幹はあくまで思想とだけでセリフ上は出てこない方が好みだなと、直近のプレイで感じた。


12/27
一昨日に頑張ったフィットボクシングの筋肉痛が引き続いている。
たぶん二週間ぶりに20分くらいしかしてないのだけど、あばらや胴体部分が筋肉痛になっている。腕を振るのに使うところなので、筋トレでは使わないところなのだろう。
リングフィットも微妙に引き続いているが、ばちっとステージを進めるほどのやる気は無い。

朝からデスストの続きをもや~~っやる。
今日で仕事納めなのでモンエナを飲んで元気づけてGOGOGOGO。
終盤でやっとクリフ・アンガーの話が盛り上がってきた。
吹替えでプレイしていて、本人の声でもう一度見たい。映画は字幕派なので。

仕事納め、ということなので比較的もりもり仕事をする。
あと大掃除も。
無事におさめることが出来たので、『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』を見に行く。
この映画自体は3回目の鑑賞かな。原作に則した追加シーンということでたっぷり3時間あった。
見てる最中も結構長いな、と思ってしまうぐらいではあった。
エピソードとしてすすざん夫婦の仲を掘り下げる興味深いもので、人間関係のすぱっと割り切れない部分がにじみ出ていた。
人間ドラマ的にはとても良いものだなーと改めて思ったが、もともとの映画では削られていたのも納得だ。これを入れると、時間が長くなるし、一本の映画としての軸が増える感じがある。そういう決断ができるのがすごい。
これにて映画納め、とならなさそうだけど、いいもんみたぜ~~~~という気持ちになれた。いい年末。そういえば映画の冒頭は戦前のクリスマス商戦の描写だったのも、実際には過ぎていたが年末感にマッチしててGOODでした。


12/28
仕事から解放された俺はデスストランディングをクリアした。
大体60時間くらいで、寄り道しつつ最後まで行った。

終盤で巻き足に設定を説明しだすのも小島ゲーっぽい。
ステルスゲームの父、って評伝は間違っていないし実際そうなのだけど、アクションゲームの作り手としては結構微妙だなと最近思い始めた。
クリエイターとして惹かれるのは作り出すビジュアルと物語、世界設定の部分であって、なんじゃそりゃ~~~って思える事柄を見せてくれる稀有な存在だ。
だからゲームとしてめちゃくちゃ良いかって評価軸とは結構ずれていると思う。これまでも結構そうだったと思うが、今作のデスストは間違いなくそうなっている。誰もが楽しめる開けたゲームでは全然ない。すげー変なゲームだ。
つまり個人的にはいわゆる作家性の部分に惹かれているってことで、そりゃGOTYは難しいなと、いらん納得もでてくる。俺は好きだけど。
って数日前に同じこと書いたような気がする。ともかく、新作が遊べてこれほど嬉しいことは無いってことだ。このためにPS4も買ったのだし。
ネタバレではないが、デスストのストーリーや展開で思い描いていたものがあるので記録として書いておく。
デスストはオープンワールド的なゲーム設計だが、日時の概念があやふやだ。
時間によってステージに変化が訪れることはなく、唯一は時雨が10分単位で変化するぐらいだ。
こんなにリアルな山を登って配達を行うゲームなのに、その点が納得いかず、これはストーリーの設定に関係するのだと思っていた。
たとえば、アメリカ大陸と言っているが他の大陸が出てこないことを合わせて実際は地球ではない、という裏設定があるのではないかと疑っている。
クリフ・アンガーとBBの記憶の中で月に関する言及もあり、じつは人類が月に作り出した第2の地球にサムたちはいるのではないか。カイラル技術の発達で宇宙進出を達成したが、通信が切れてしまった月を繋ぎ合わせて、最後には地球との繋がりを確立する物語になるんじゃないか。そういう妄想をしていた。
デスストの物語については小説とインスパイア小説があるっぽいのでそれを読んでもいい気がする。


12/29
今日は帰省する。
そのまえに心斎橋Sunhallでパソコン音楽クラブとtofubeatsのライブ。
Sunhallは二回目で、前もtofuを見た気がする。あとPUNPEEも。
ライブ1時間前にまずは難波に行って帰省荷物をロッカーに押し込んだ。
ロッカーの空きが思っていた以上に少なく、見つけた場所の料金は1000円だった。相場を知らないのでたっけ~~~~~と叫び、すぐ近くに800円のロッカーを見つけた。
安いと思うのが手のひらの上って感じするが、まあこちらを選ぶしかないなっと思って千円札でいろはすを買って小銭を作った。
まだ時間があったので、THE SILVER BALL PLANETにいってピンボールで遊ぶ。
15分前になり階上へ。すでに並んでいる。20分くらい並んで入場。今日はライブとにドリンクを飲もうと決めていたので、また始まるまでフロアで暇をつぶす。
スマフォしかないのでブラスト公論を読み返していた。

オーガナイザーのヒダディがステージに上がり、未成年とじゃんけんして1万円プレゼントで盛り上がる。お年玉だ。
その後なぜかタイムテーブルが出ていない理由が判明。じゃんけんでライブ順を決めるということで、じゃんけん対決が勃発。
なぜかin the blue shirtも参加し、見事2連勝したtofuが先攻、パ音が後攻ということに。
ライブは汗だくになるくらい両者とも良かった。
tofuも2回目、パ音もリリパ以来で2回目のライブ参加だ。
ファン層の分析とかえらそうなことはしたくないが、どうみたって若いのは事実だ。音源のキャッチーさに惹かれるところは大なのは自分も含めてそうなのだけど、ライブではそのキャッチーさを前面に出さずに、おそらく本人たちが好きなコアな部分がしっかり出されていた。
マス対コア的な音楽がそれぞれのライブの中に混在してて、面白く興味深く、それでいて踊れた。
tofubeatsには水星を始めたとしたキラーチューンがてんこ盛りだ。悪く言えばそれを最後にかければすべて丸く収めるパワーがある。それを分かっているのか、序盤からほぼエフェクト音しか聞こえない謎の時間(教養が無いのでよくわかんない)が長くて笑った。たぶん本人の好きなやつなんだろうな~~~~って思いながら見てた。
俺の背後にはtofubeastsのライブを楽しみに来ていた20代の女性二人組がいて、その人たちにはどう聞こえているんだろうかってすごく気になったりもした。
音源では分かりやすい曲を作っていてライブではストイックにやる、でラストに必殺のキラーチューンって流れは良いなって思った。
昔、中田ヤスタカのDJを見たときを思い出した。べつにずっときゃりーぱみゅぱみゅやPerfumeの楽曲をかけるわけでなく、本人が好きなテクノや4つ打ちをかけて、その合間にってスタイルだ。
パ音はリリパの時はアルバム曲中心だったので、そのイメージがあったので今回のライブは新鮮だった。本来はこっちのスタイルというか、アルバム曲を聴かせるのはリリパだから当然だ。
アレンジが大きく入った今回のライブは激しさが増していて、凶暴的ともいえる音の重ねが最高だった。展開では特に犬からのポケモンって流れが最高すぎて笑った。
あと、おそらく持ち込み機材だからこそでる変な音の組み合わせが心地よかった。その音単体だと笑っちゃうくらいのものなのに、組み合わさるとすげーカッコいいていう。
予定にはないアンコールにtofuが応えて「RIVER」の合唱で終わり。

余韻を引きずって和歌山へ。帰和。
車両が入れ替わった和歌山線に初めて乗った。どこもピカピカしているし、降りるときにボタンを押すやつになっていた!けどワンマン運転は変わらずに一番前から降りる。


12/30
実家に帰るも、目的は友達と遊ぶことだったりする。
家族には顔を見せるぐらいで、そんなに込み入った話はしない。

昨夜寝る前に読み始めた『だれが音楽をタダにした?』を読み終わる。
Kindleセールで積んでいたやつだ。津田大介がかなり前に勧めていたノンフィクションで、音楽産業とインターネットの関わりが書かれている。
いまではただの規格名以上の意味があるmp3の開発から、CDプレス工場からの音源横流し、ネット上の音楽データベース、音楽産業トップの視点等々。
面白くて興味深い点がたくさんあった。
個人的には音楽を無料で聞いている期間はそんなになかった。
インターネットよりもツタヤが身近にあったし、音楽を聴き始めた媒体はMDだった。WIFIの普及が遅いのと、個人端末を手に入れるまでが長かったのでmp3プレイヤーは持っていても聞きたい音楽はレンタルCDでリッピングで済んでいた。
そもそもそこまで幅広いジャンルを聞いていないのもあり、長大なデータベース必要なかった。いまある好きな音楽を何度も繰り返して聞くスタイルが健在だった。
パソコンを手に入れたころには、そもそも値段のついていない音楽を聴くようになって、CDは中古屋でディグったり、一丁前にアーティストへの還元だーとか思って律儀に買っていた。
だからリアルタイム世代とはいえ若干の開きがある。Napstarを知るのも全然後からで、使ったことは無い。

hiphopを中心に聞いているので、そのジャンルとインターネットの関係はとくに面白かった。リル・ウェインのミックステープをばんばん出す話は知っていたが、50centとカニエ・ウェストのリーク合戦の模様は初めて知った。すげー興味深い。
ジャンルのファンがイリーガルなことを気にしないっていうのは偏見かもしれないが、確実にそういうきらいはあって、hiphopの自由感とインターネットのすべてをオーブンにする思想が変にマッチングしているのが面白い。
そのあとのhiphopにおけるリミックスやビートジャックが流行することを知っていると、著作権とかを気にしなくなっていく感じのルーツはその辺なのかなーと。
商用利用しなければオッケー!的な謎の空気感は2000年代以降のhiphopに確実に影響を与えたと思う。いまでは全然リミックスやビートジャックを見なくなったしね。
本書は映画化の予定があるらしく、納得。
とくにCDを横流ししてリークする側の人間関係が不思議とドラマチックだ。
金銭的な利益だけでなく、ネット内での立場や優位性が実際の社会的立場と遜色なく扱われていて、それが動機になっている。
だれよりも早くリークしてやる!負けたくない!というねじ曲がった、けど分かりやすい動機には感情移入できなくもない。
工場で横流しする側、ネットでリークする側の関係性が本書では一番の読みどころだ。

今日は企画したボドゲ会。
忘年会でもあるが、ノンアルコール。モンエナ飲んで、ボードゲームをして、話して笑って良い会だった。
人数が多いといつまでたっても駄弁っていられる。
ひとりガストでワインを飲んで陽気な気分で帰宅。


12/31
十二国記の新刊を読みまくる。
今回はゲーム機を持ってきていないので、読書が捗る。
合間にビースターズや星合の空を最終話まで見て、うわ~~~~~~と発狂する。
『星合の空』もう最終話だけど何一つ解決せずに終わる予感がしていたが、その最終話のラスト5分で途轍もないものをぶち込んで幕引きとなった。
音楽が途切れる演出、不気味な空、不吉な買い物。ソフトテニスの明るく弾けた部活動とは真逆のホラー演出に心臓が痛くなった。

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