20241229──謎がスルッと

・起きたら10時を過ぎていた。時計を見たら6時間ちょい寝ていることになるのでいつも通りだ。キューピーコーワヒーリングさまさまだ。大して飲んでなかったので全然元気な朝。これぐらいがちょうどよい。

・ホテルの朝食は完全に寝坊したので外へ。昨日行けなかったINDIA GATEへ。ちょうど並んでいたので最後尾につく。何人並んでいるか見ていなかったが後ろに標準語の3人連れが並んでいた。「ビリヤニってなんだっけ」と話していた。すぐにオープンになって案内される。切り良く自分までがカウンターに座ることに成功。店内BGMは柴田聡子の「Your Favorite Things」だった。

・マトンビリヤニを食べた。麻婆豆腐もつけて口が辛く、しばらく胃の中が暖かくなった。

・一度ホテルに戻って本を取る。ホリーズカフェへ。入って思い出したけど流れているBGMがデカいJAZZだったな。

・今井むつみの『言語の本質』を読む。ゆる言語学ラジオでもやっているオノマトペの内容なのできめ細かい復習って感じ。

・『古都の占領』も読む。やっぱり京都、烏丸にいながら読むのに向いている。京都御苑が進駐軍に接収されそうになって交渉の末、植物園に変更になった話が書かれていた。そうなんだ!ってなった。植物園に行ったことあるけどあそこに軍人向けの住居があったとは。今では普通に林なのでその名残は多分無い。

・戦後の日本といえば「ギブミーチョコレート」的なやつだけど、それも京都であったらしい。敗戦国の国民として戦勝国の軍人と接したり仕事をしたり、それぞれに複雑な心境を持っている感じが読み取れる。

・しばらく読んで外へ。無印良品に行く。耳栓とカミソリを買う。レジの店員さんがマニュアル通りなのだけど京都弁だった。なんか一番京都っぽさを感じた。

・カフェを探すもわーわー歩いて見かけたパン屋でベーグルなどを買ってしまいホテルに戻る。抹茶しるこを手に入れて食べる。また読書する。

・『言語の本質』を読み進める。ブートストラッピングサイクル!

・お腹はあんまり空いてないのでどうしよ〜と思ってたら減ってきた。近くの定食が食べられるお店にKindleを持って行く。

・魚の定食を推している店らしく相場より多分安い。はしたないので一番高いメニューを食べたろ、と思って縞ホッケ定食を食べた。魚は美味しい。口にニキビができているので縞ホッケの栄養で消えてほしい。

・成城石井に行く。駅施設の地下にあるのであまり広くはない。せっかくだし〜と京都醸造の限定ビールを買う。おつまみになやんでポップコーンを買った。成城石井はあんまりいかないので品揃えがカルディじみているが普通のスーパー要素も兼ね備えている。けど安いわけではなくグラデーションの途中にあって買い物してると迷う。

・ホテルに戻ってビールを飲みながら『飯沼一家に謝罪します』全4話を見た。わざわざTverのアプリをインストールした。良かった。

・モキュメンタリーの前作は見てない。この関連は何を見たんだっけな。去年末に放送されたやつは見たと思う。

・本当っぽさがこのたぐいのモキュメンタリーに必要なものだけど特定の時代のテレビ番組の再現度だけが以上に高まっている。画質を荒らすなんてのはその初歩の初歩なんだけど妙にハイテンションな衣装や演出までもが「本当にあったように」再現されているさまが凄い。ここだけ妙にテクニカルだしこの時代のテレビを見ていない人にも「この時代ってこうだったんだろうな」と思わせるパワーがある。戦前を生きていた人は徐々に減っていくが写真や映像から当時の生活を想像することは出来る。その想像力が無いはずのの90年代ゴールデンタイムのエンタメ番組にも流用されて刺激される。変すぎ!

・ホラーと言えど直接的な壊さないけど話を進めるとしっかりと不気味になる。キャスティングが全員よい。本当に病人?みたいなおじいちゃんが登場したり言い淀んだり目線を外したり、役者ってすごい。

・3話の後半からとあるおばあちゃんが現れる。この人がすごい。目の色が違うし妙にハキハキと追っていた謎がスルッと明かされてしまう。ここのこの感じが凄い。別れ際にTverで見ますんで的な挨拶をしていて一気に居る!って思えた。

・色々な仕掛けはあるんだけど決定的なホラーらしい場面は少ないまま綺麗に不気味な展開をしていくところも良い。4話の構成がきちんと聞いているしオチも綺麗。ホラーモキュメンタリーで一番キレイなオチ説、あるかもしれない。

・同じく3話でインターネットでよく見かける以上にものが押し込められたプールがロケ地になっていて「おっ!」ってなった。

・なんだか怖い気持ちでちょっとだけベッドライトを明るくして寝た。