・目覚め。寒くて眠い。音声放送を聞く。ジュースじゃない自動販売機のドリンクは飲んだことないかもな。そういえば飲んだことないものを意識的に飲むやつを忘れている。寒くなってきているしな。
・セーターを着る。仕事へ。依頼の来た資料の構造を考えたりして一日が終わる。こういう細々事をしたのを考えるのは楽しいのにな。
・帰路、おにぎりを得て図書館へ。『何もしない』を読む。エッセイだけど半分以上読んであんまりピンとくるところがない。はっきりって小難しくて抽象的というか文体が合わないのかもしれない。
・読んでいるとデヴィッド・フォスター・ウォレスの『これは水です。』が引用されていた。たしかネットに邦訳が上がっており数年に1度くらい目にするやつ、前に読んだ気もするけど読み返してみた。するとやっぱり『これは水です。』は良い文章だった。ここで書かれていることだけで『何もしない』の感想を超えないか?とも思ってしまった。当然ながら本書の文脈あって引用されているので内容が反射して増幅するのは当たり前なのだけど。『これは水です。』を読んでから『何もしない』で書かれていることがちょっと自分に近づいたと思う。
・『これは水です。』の良いところを書いてもしょうがないのだけど、ある種つまらない説教や警句でありながらそれに自覚的で真摯に語っているところが好きだな。要約するとありがちなメッセージになってしまい、そっちを読むと趣旨が伝わらない気がする。語り口にこそ意味があるし引き出せることが(誤読も含めて)大いにある。
・デフォルト設定は、つい生活すると忘れてしまう。けど余裕がない時にこそ、そのことを思うのが難しいジレンマがある。ここのところ自分の振る舞い(っていうほどのものでもないが)で気に入らないなと感じることが幾つかある。その時はたいてい自動運行モードの反応でしか動いていない。選ぶって態度はエネルギーが消耗するし疲れるのだけどそれを止めると一気に終わるなと感じている。終わりたくね~。
・読み終わって切りの良いところまで読んだ。注意経済って書かれるとなんだ?ってなりつづける。アテンションエコノミーのほうが先にインストールされているからだな。
・考えたことを日記に書いているが日記を書くことで考えていることの方が多いような気がしてきた。考えることを選ぶこと、アテンションは考えることの誘導灯に他ならないのだけど障害物だとは認識しづらい。それがデフォルト設定だ。
・Xはアテンションだけどブルースカイは今のところそんな感じはしない。ていうかそれを言えるほどのアカウントの存在を認識していないからだろうな。
・外へ。寒い。帰宅してから歩数が足りないので再び外へ。ゆる言語学ラジオ、オモコロチャンネルをBGMに歩いて帰宅。
・湯船につかる。
・『メイキング・オブ・モータウン』を見た。良かった。
・モータウンという音楽レーベルの隆盛というか勃興を創業者が語る。合間に関係者インタビューも挟まるが大御所のミュージシャンが出てくるので豪華だ。モータウン所属じゃなくてもドクター・ドレやらジョン・レジェンドやらが出てくるので「おっ」と思える。
・流れる音楽がどれも良いのはモータウンがそうだから当たり前なのだけど、こうも列挙されるとこんな音楽レーベル他になさすぎる。スティービー・ワンダーにマーヴィン・ゲイにジャクソン5、マジでスターだらけだ。
・内容はタイトルの通りで落ち目になっていくところはあんまり描かれない。それよりも「メイキング」の唯一無二さ、フォードの工場で思いついたというヒット曲製造工程の説明が新鮮で面白い。形式だけをマネするところはあるだろうけど(たぶん大手のレーベルは部分的にそう)モータウンが成立したのは色んな要素の噛み合いの結果だ。たぶん一番大きいのが社長の人徳や作曲者としての力量がちゃんとしていることっぽく見える。
・映画は元気なおじいちゃん(創業者)がわちゃわちゃしているのがもう愉快だ。どうやって映画が終わるかと思ったら関係者がみんな嫌っているモータウンの社歌を二人で歌い上げて終わっていくのがめちゃくちゃ良い。あんなに良い曲を量産しているのに社歌の歌詞が非常に社歌っぽくてウケる。
・23時半ごろに布団。