20241116──奴隷でもバズれば皇帝に刃が届く。

・なんでか眠れずに4時とかに起きて2度寝を決めた。なんで寝れないのか。炭水化物が全然取れてないとか関係あるんだろうか。モンゴルナイトフィーバーを聞く。梱包されていた段ボールの捨て方について話している。山口さんが靴を買ったらその場で捨てて靴だけを持って帰るといっててその手があるんだ!ってなった。でも大抵の靴はネットで買っているな。

・iphoneのかったいケースをどうするかって国民性が出たりするんだろうか。中古で売ったりすることを考えている人は箱を置いとく、みたいな傾向はあるだろうけど。アメリカはプレゼントの包装用紙をびりびりするのが良い的な文化なので段ボールはただの段ボールに過ぎないって感じが強そう。スマフォの箱はなんだかちょっと高級だ。

・日記を書く。ブルースカイのアカウントを作る。基本的にはTwitterと同じ挙動なんだけど画像をオフに出来ないのでやかましいなと感じる。Xではタイムラインの画像を非表示にできてこれのお陰でテキストだけをビシバシ読む欲を満たせている。出てくるものを読んでしまう動物的な制御のしきれなさがあるので画像が出てくるとそこに人の顔や人体やキャラクターの特性を読み込みに行ってしまうのでそれが何個もあるとそれだけで疲れてしまう。テキストはピャッと全体を素早く読めるのでどうでもいいものは飛ばしやすいしキャッシュに残らない。画像は情報量が多く残像がこびりつく。

・ブルースカイの使い方はあんまり決めてないけどXにすら人間関係は特にないもののフォローを慎重に行うのはあんまり意味ないので見た映画のタイトルで検索して無差別フォローしていこうかな。合わない人がいればあとで調整すれば良い。この感じ、どうぶつの森の最初の方だけをやるのに似ている。たぬきちの借金1回目を返すまでが面白くてそこまでを何度か繰り返していた事がある。SNSを始めるタイミングってあんまりない。別アカウントをやる機会もそんなにないし、自分の持つ興味の幅は1本化したいので複数アカウントをやっているひとはマルチタスクで大変だ。

・映画『グラディエーター』を見終わった。昨日、2作目が公開されていた。1作目はたぶん見てない。大作歴史映画だ!って感じ。大文字の歴史だ。

・2時間半ぐらいあって最初の1時間はセッティング。残りの時間で奴隷から肯定への復讐の旅路が描かれる。ホアキン・フェニックスのキャスティングがハマっていて情緒不安定で肥大化した自己を高く保つために空回りしている感じが似合っている。この2年後ぐらいにシャマランの『サイン』で超常現象番組にビビり散らかすあんちゃんを演じるの面白い。

・美術や馬の使い方とか、やっぱりビッグバジェットみの凄さに慄く。物語はそこまで驚くようなことはないので良くも悪くも安心して見ていた。

・奴隷でもバズれば皇帝に刃が届く。コモドゥスはめちゃくちゃポピュリズムマンなんだけど民がほぼ描かれないのでなんかピンとこなさは若干ある。ポピュリズムと呼ばれてしまうものに傾倒する人の気持ちは未だによくわかっていない。熱狂って自分の生活にまあ無い。

・ローマの建築のデカさをみるに当時の建築プロジェクトの進め方がどうだったのか知りたくなる。工期管理とかどうやったんだろうか。

・見終わってから映画を予約。外へ。『動物界』を見た。想像より面白くてよかった。

・人間が突如別の生物に返信していく謎の病気が流行っているフランス社会を描く一作。母親が動物になりつつある父と子がメインで展開していく。

・この設定で起こりそうなことがまあ大体起こるので予想は外れないのだけど描くところはしっかり描くのでドラマに乗せらてしまう。父と子の反発と引き合いにグッと来てしまう。

・新生物と映画では呼ばれているが人によってはただ単に「獣」と呼び、このあたりにそれぞれの距離感が現れている。どこまでが人か、人とはなにかってのを探っていくのがテーマであってこのあたりはたぶんフランス映画っぽい視点で色々描かれていると思う。主人公の名前が「エミール」で、転校先の意地悪そうな同級生に名前をいじられるくだりがある。説明はないのだけど調べるとたぶんルソーの著作『エミール』とかが関係してそうだ。もちろん『エミール』は未読なので要約しか知らないけどフランス映画なんだからそのぐらいの教養は下敷きにしてて当然っぽい。

・新生物をなにかの暗喩と捉えることは十分にできて、いまならコロナウイルス感染者とかだろうか。ある種のスティグマとされるものがなんか社会的に正当性を得ているっぽいの結構キツいがも自分の身近な人間がそこに含まれたり自分自身がそうなることの想像力を欠くことのキツさもある。映画でも病気とされているのでコロナ禍以前のありとあらゆる病気に通底することではあるんだろうけど。

・このあたりにリアリティがあるのかはあんまりわからない。今思えば変身することでいえばまんまフランツ・カフカだな。あと共生ってテーマだと『ラピュタ』とか『もののけ姫』を想起させられるところもある。

・フランス映画っぽい難解さはほとんど無くて映画の冒頭と終わりがちゃんと対になっていて分かりやすかったりする。冒頭は渋滞に巻き込まれた父子で始まり、終わりは森を疾走する場面で終わる。

・あと劇中のエピソードとして挟まってくる鳥の人(フィクス)との関係性や展開はベタであるかしっかりとジーンとしちゃった。

・重くしそうな映画で実際重い映画ではあるけども案外アクション的な動きが多いので内面ばっかりに焦点があたっていないもの良いバランスだった。退屈な人がいたのか知らないが声の出るあくびが何回か聞こえてきて「まじ?」とは思った。

・映画館を出てそのへんで読書。『何もしない』『最後のシュート』を読んだ。最後のシュートはNIKEが主催する大会の商業的な構図とかもプレイヤーがフリースローで感じるプレッシャーについて書いていてバスケ理解度が上がる感じする。90年代の時点でスポーツ優秀な学生が「スポーツ」に重点を置かれすぎていて大学に入った途端に勉強で躓くから問題だ、と勉強させる取り組みをやってて面白い。各地からバスケの上手い高校生を集めて未来のスターに自社製品を履いてもらうためにもてなして製品を配る。その反面選手の情報を貯めてスカウトに利用する、とかバスケットボールに関する生態系みたいなものが見えてくる。

・しばらく読んで帰宅。

・なんとなくDAWを触って曲らしいものを作った。なんならビジュアライザーを入れて動画も作ったけど行先がないな。ブラックフライデーで使うかわからないプラグインを買うか悩みどころだ。

・湯船に使って夕飯を食べて、龍が如くの最終話を見た。これでドラマ版を見た実績を解除した。実績以上のものはなかった。

・あんまり出ない感想をそうそうに近況をつらつら話して、次回はバックショットルーレットのマルチプレイの約束を取り付けて解散。

・明日の京都行きの荷物を考えたりして23時半までに寝た。