20241110──Septemberを聞きながら踊りたい。

・7時半ごろに起床。オモコロウォッチを聞く。60周年記念のチオビタ配付キャンペーンはもう終わっていた……。ラジオの中で意味が分からないとされていたがわりと訴求力はあると思う。送付側は50本、受領側は10本貰えるキャンペーンなので受領したのちに送付側に回ればきっちり60本が一人に渡る。これを繰り返すチェーンメール方式なんだろう。

・送付側は1人でも5人でも50本貰えてしまうのがバグっぽいところで失敗している。ただコンボが途切れないように送付側に回るモチベーションは割とある気がする。50本も欲しいのかは分からないけども。

・日記を書く。日記を更新する。食欲がある。

・Netflix配信の『タイムカット』を見た。ちゃんと微妙な映画でちょっとびっくりした。

・殺人ループスリラーでめちゃくちゃ面白かった『ハッピー・デス・デイ』と同じ製作らしいが密度がずいぶんと違う。20年前にタイムスリップしてしまいかつての連続殺人事件に巻き込まれた姉を助ける/助けないってあらすじ。

・SF的設定がどうでもいいわりにそこが絡んでくるので雑だ~~って気持ちになる。

・過去を変えると大変なことになる!って前振りをしたまましっかりと過去を変えるのにその代償とか結果が一切描かれない。本当に何なんだ。

・時間を原因と結果で捉えることがある種の固定観念だと指摘してするようなフレッシュさがあるのかもしれないが、あんまり説得力が無い。主人公は姉が殺された事件をきっかけに誕生していて姉を助けると主人公の存在が危うくなる。劇中でもそのシーソーはあるものの、最終的に姉を助けたうえで主人公も存在している。未来では主人公のことを誰も覚えていないっていうめちゃくちゃ都合の良い展開になる。そして主人公はタイムスリップした20年前の世界で生活することを選ぶというオチだ。すごい。

・Netflix内のランキング上位に位置していて結構目立つのにこれなのかとは思う。Netflixは玉石混交なんだけど映画に関してはよくよく映画館で見ている甲斐がじつはあるのかもしれない。わざわざ国内の劇場でロードショーされるものはある程度のフィルターを経ている。面白くない映画を見るのは映画館よりNetflixのほうが断然簡単なのかもな。

・歩くために早めに家を出る。セーターを着たが上着を脱いで歩く。日差しがきつくて一駅歩いて諦めた。

・スカイビルの下、警察車両が出ていたり府警のゆるキャラが闊歩していた。合流してコーヒーをしばく。チョコチャンククッキーを食べながら駄弁って映画を見た。

・『ロボット・ドリームズ』を見た。良かった。泣く。

・スペインの長編アニメ映画で去年のアカデミー賞ノミネートらしい。80年代のNYに住んでいる主人公の犬が寂しくて人型ロボットを買って仲良くなっていくってあらすじ。

・アニメーションがとにかく良い。犬とロボットのデザインが可愛らしいのもあるが動きがどこもよい。スパイダーバースではどこを切り取ってもポスターになるといったキメの密度が合ったけれど本作もそれに通じる。どこをとっても可愛い。

・本作のテーマが冒頭でどストレートに描かれるので思った以上に「うっ」とした。刺さる人には刺さると言うか刺さってます。それほど孤独を感じる質ではないけれど、Dogの置かれている境遇はとても現代的で馴染み深いものだ。買ったロボットと友だちになるのは実写だと気になってしまうのだろうけどそこがアニメのマジックで乗り越えられている。

・この孤独の切実さがたぶん実写だと切れ味が凄すぎて観客が持たない気がする。そこもアニメショーンの軽やかな口当たりが幸いしてる。

・トレイラーでアース・ウィンド&ファイアーの『September』がプッシュされていて本編でも結構な回数流れる。やりすぎなぐらい流れるがシーンとマッチして陳腐にならないのがすごい。すでに名曲なのにそれをさらに輝かせる力がある。素直にいい曲過ぎてこれに伴った情景ってあんまりなかったところを埋めている。アレンジも良い。ロボットの口笛も良い。サントラにフルでいれてくれ~って思う。

・友達と見に行ったので横にいる存在にありがとう~って伝えないとな。

・思い出したのは『ラ・ラ・ランド』だ。あれには職業と恋愛が絡んでくるが本作はそのどちらもないのに同じような感情が刺激される。とくにラストが。いい場面だしすごい選択だ。ロ、ロボ~~~~。

・登場するのが全部動物に擬人化されていて男女の差が結構あるようでないようで、絶妙なバランスだ。ただただ動物に置き換えているだけなのかと思ったらちゃんと動物の特性が有効に発揮される。

・色んな動物がいて視覚的に楽しい。一方、現実世界では同じ人間ではあるものの当たり前にみんなが違って存在している多様性に気付けないことに気付かされる。それぞれが違うことがあえて言語化されずに肯定的な感触を伴うように描かれているところも良い。

・擬人化されているがセリフらしいセリフは無い。

・Septemberを聞きながら踊りたい。

・スクリーンを出ようとするとほぼ満員だったことに気がつく。感想を言い合いながらうめきた公園に漂着。気温が高くなくて芝生がやや冷たいけれど感想を1時間ほど駄弁った。18時頃になって食事を求めてまた彷徨う。北極星に入ってきのこのオムライスを食べて解散。帰路。もちろん帰りはSeptember。

・買い物をして帰宅。アマプラで配信が始まった『ルックバック』を見る。同時視聴の配信を探して2窓にしながら3回ぐらい見た。1時間内と連続視聴が可能になる。何度見てもぐじゅぐじゅになるし連続で見ても効果が薄まらない。最初に見たときは漫画のほうが好きだな~とか言ってたのにね。

・泣きつかれて布団へ。