20240414──悲劇性を読み込まない

・全体的にやる気がなくて日曜日っぽい。オモコロウォッチを聞く。そこそこ酔ったおじさんの愚痴っぽい話が前半にあって二日酔いが加速する。

・なんかしないとな~思って映画を見た。『アメリカン・アンダードッグ』見た。よかった。

・史実ベースのフットボール選手の自伝的映画。全然知らないので新鮮見た。カート・ワーナーという選手の話で、チャンスに恵まれずNFLを諦めてしまうがアメリカンドリーム的に成り上がっていくというもの。感動的な現実の話を良い具合に描いている。

・主演がザッカリー・リーヴァイで『シャザム!』の人だなぁ~としか思っていないが素朴な感じが合っていて良かった。

・スポーツ映画ではあるがフットボールの解説は全然なくて基本的にはヒューマンドラマだ。特に妻ブレンダとの関係性が取り上げられて前半はラブロマンスっぽい。二児のシングルマザー、しかも視覚障害の長男がいる。カートは長男とも上手くやれているが二人とも経済的には苦しかったり夢があったりで紆余曲折していく様子がわりと長い。両親がハリケーンで亡くなったりと苦難が続くがそれを吹き飛ばす活躍が最後にあってカタルシスになっている。

・長男との関係性が感動的に描かれているが、妹もいるのにほぼ空気だ。障碍者であることを出汁にして感動を作っているという批判があったとしてもおかしくないと思う。そこに感動さを見出すのはわかるもののそれは差別と裏表だろうな。

・カートの物語は確かにアメリカンドリーム的ですごい。ドラフト以外でNFLでプレーできた初の選手!とか事情を知っているともっと凄みが分かるんだろうな。マイケル・ジョーダン的な感じなんだろうか。

・個人的な感動ポイントはカートが本領を発揮する試合のリアクションだ。そこにたどり着くまでに関わってきたコーチや仲間がテレビ中継を見ているが、カートが活躍すると「俺が教えたんだ」的なことを言っていて激熱だった。そういうことを言う酔っぱらいはいるが、これはマジなやつなので。あとスーパーの品出しアルバイトをやっていた時の同僚もテレビ中継でブチ上がっていた。そこもよかったな。

・最後には史実映画あるあるの本人たちの映像とかが流れる。妻ブレンダが元海兵隊で刈り上げ短髪なのだけど実際は映画よりも短く、より気が強そうな人そうなのも良かった。

・見終わってから蕎麦サラダを作って食べた。

・中トロラジオの切り抜きが途中だったので音声を作るところは完成させた。2周遅れぐらい。動画にしてないのが2周分ある。

・もう一本映画を見始めようとしたら冒頭の5分くらいで気絶したように寝てしまったので諦めた。外に行って買い物。歩く。

・中途半端に読んでいた『二階堂ゴルフ』を読み進めたら予想外の展開になっていてビビった。本題に入るまでが長すぎる。

・映画を見る気分でもなくなったのでダンジョン飯を見たり、スコットピルグリムのアニメを見たりしていた。邪悪な元カレ軍団いたな~~~~、懐かしい。

・ネットフリックスはコンテンツが膨大にあるがサジェストが狭いのでその膨大さをあんまり感じられない。あんまり自分でも選ばないな~と思ったマジシャンが素人をドッキリにかける番組を見ていた。ドッキリ先を公募して、しかも個人的な復讐のために行いたい人が選定されていた。

・いわゆる日本のテレビでの芸能人へのドッキリと違って、ドッキリの理由がそれなりに用意されていてストレス緩和になっている。芸能人だから、という理由だけで理不尽な目にあっているのは変なので。

・あと復讐といってもそんなに重くない理由のはずが、最初のうち一人が弟にアウティングされたことを復讐の理由としていた。そこだけ聞くとシリアスなのだけど番組が成立するような兄弟の関係性が垣間見え、ドッキリを仕掛けても問題ないという語り口だった。そういう事態が日本に比べてよくあるんだろうが、マイノリティの受容のされ方はやっぱ違うんだろうなと感じた。当人にはつらい出来事であっても、第三者が妙に悲劇性を読み込まないことは当たり前に必要だ。

・とか思いながら笑って見た。お金と人員をかけてバカっぽいことをしているのでそれも良い。

・早めに寝た。そろそろ毛布を仕舞うべきかもしれない。