20230510──ファントム性

・起きた瞬間に眠気を感じて30分ほど寝ようと試みた。あきらめてゴミを捨ててシャワーを浴びた。朝からシャワーを浴びるのは久々だと思うがしばらく体が火照っていて良さを感じた。

・日記を書いたりボスカフェインを飲んだりした。カフェイン量が多いと銘打たれていておそらくその効用だと思うが午前中はわりとテンションが高く、打ち合わせの予定を組むことができた。

・『税金で買った本』をまた読んでいる。3巻まで買っていたが4巻を買ったところで出社。面白くはあるが、石平君は結構物分かりが良いなと思う。学習の面白さに気づく物語はままあるが、きちんと分析できているな~と感心する。そこにリアリティが云々を突っ込みたいわけではなく、学習の面白さを言語化ができる人が学習の面白さに気づくのは「鶏か卵か問題」なような気がした。図書館お仕事漫画としても良いが、作画担当の癖(へき)を味わうといった感じも強い。目が横に長く垂れ目がちな女性キャラがわりと登場するのでそこがツボなんだろうなと察しやすい。そういった癖(へき)は濃いけれど、直接的なお色気やサービスがほとんど無く集中しやすい。物語的な必要性でなく、媒体や読者のためとしてそういったものが描かれることが多いように思うが個人的には邪魔に感じる。これは服屋における「声をかけたから売れたので声をかける」に近い。声をかけずに売れた、は認識しようがないので漫画ではそういうものを書いたほうが受ける、は相似っぽい。

・『税金で買った本』の連載はたしか「ヤング」を冠した雑誌で(漫画内でもネタにされている)、情欲的な描写が至る所にある。そのなかでかなり清いまま連載を続けていて稀有だなーと思う。

・友人に勧められてあまり読んでいなかったのでやや後悔をともなっている。『大丈夫倶楽部』も読んでないんだよな。

・たまに友人(女性)が「シコる」と書いているときがあり、これは一定領域のオタクの語彙として見かけることがある。当然「シコる」対象が物理的にはないので心のちんこ、ファントムちんちんのことを指しているのだと思われる。類義語に「オナる」が存在するが「シコる」に含まれる男性性、バカっぽさ、子供っぽさは「シコる」特有のものだと思う。日常会話であえて「シコる」を使う人を想像すると開けっ広げな会話をするおっさんか、友人とバカ会話をしているときの男子中学生ぐらいだろう。だからこそ女性が使うことでファントムちんちんのファントム性とファニーな感じが浮きだつ。そこに実際の行為はない(おそらく)。「オナる」が両性的だからこそ架空の、心の行為としての強調が発生しているんだろうな。あとオナと穴(あな)が音的に似ているので全く違う「シコ」のほうが本質的に棒であることの差異が音の上でも明確になってよいのかもしれない。

・ファントムちんちんって書きたかっただけの文章。

・セブンイレブンに立ち寄っておにぎりを買った。韓国フェア?をやっておりクオリティの高いおにぎりが並んでいた。

・刀ミュの『阿津賀志山異聞』の第1部を見た。どこから見ようかと迷い(再演されているものがいくつかあり片方だけ見るか、両方見て差異を確認するか迷ったため)、結局最初から見ていくことにした。

・源義経と武蔵坊弁慶が登場し、由来のある二振りがメインとして物語が進む。このあたりは初期にして既に刀剣乱舞らしいテーマが扱われている。変えるべきでない歴史を維持する役割と生きている人間(元の主)を救おうとする気持ち、この狭間で揺れながら歴史とは何か、人間とは何かと問いながら決断していくのが大筋になる。

・気持ちの揺れ動き(正義と愛)に対しての決断は概ね決まっているのでストーリーの行く末はわかっている。そこが予定調和にならないように各人のドラマをやる必要があるが、毎回それが出来ている。単純に言うならば登場する刀剣男子に圧をかけることが根本なのだけど、すべてのフィクションはだいたいそれなので固有の話ではないな。とはいえ現地(その歴史的事実)に詳しい刀剣男子をそういうストレスに晒されると分かっていながら送り込む審神者はなかなか酷いと思う。心の理論が出来てないサイコパスなのか?とも思えるがその辺を突っ込みだすとキリがないので止め。

・代表的なテーマ曲の歌詞が今回の6振に当てていることがようやく分かった。おそらくこの曲だけが引き継がれ、登場人物を変えて何度も歌われているので歌詞とのマッチングはあまり気にしていなかったが、今回を聞くとキャラクターにピタッとはまっていた。

・舞台としてはプロジェクターを使うことで斬撃を飛ばすタイプの殺陣をやっているのが印象的かも。ゲームらしいというかゲームにもないと思うので特有の味だ。

・今剣、岩融が話をけん引するのは分かるとして、小狐丸が何をしていたのかはあんまり記憶に残っていない。三日月は戦闘要員として、加州はリーダーとして役割がはっきりしていた分そこが気になった。

・刀剣乱舞は敵側を詳しく描けない制約を持っていて、ドラマが刀剣男子に集中しがちだが歴史上の偉人が出ることでここを拡張している。今回でいえば敵対側に武蔵坊弁慶が来るのでここもよかったと思う。この手の解決は何度もやっているんだろうけども、素直に楽しめる部分だと思う。そういや岡田以蔵と戦ってたりしたな。

・キャストでは今剣のもともとの造形が少年すぎるのでどうしてもギャップを感じてしまう。それを超えての好演にはなっていたように感じる。ただし、義経公に対して気持ち論破で展開するのはちょっと気になった。

・見ている途中で歴史について改めて知りたくなったので図書館へ。E・H・カーの『歴史とは何か』新訳?がわりかし最近に出ていたので借りた。

・無印良品で書類カバーを買った。Twitterで見かけたのだけどカバンに書籍を入れる際の防護として便利とのこと。ふにゃふにゃのファイルケースで、試してみるとハードカバーでもなんとか入るので複数買った。カバンに書籍を入れているとどうしてもガチャガチャして凹んだりしていたのでこれで防げるとよい。国書刊行会のトートバッグは鈍器本が入って便利だけど本同士の接触は避けられないのでこういうものがあるとよさげ。

・帰宅してから最後まで刀ミュを見た。早いと思ったら第2部を見てないからだな。

・パソコン音楽クラブの新譜を歩いている最中に聞いていた。リリパに行く予定なのにあまり気にしていなかったな。個人的にはテクノみが強い楽曲が好きなのでそれらを中心に楽しんでたが、今作はどれも良いしラストの大トリのアンセム感はすごい。ポップでやりたいことをやっている。NHKFMに出演するということなので折角だし聞いていた。南波志帆のイントネーションが気になったけど福岡出身なんだな。ライブが楽しみになった。

・「Day After Day」の歌詞やアルバムのコンセプトについて知ったが、歌の歌詞を覚えるのがかなり苦手なのでそういう歌詞なんだっけとなった。

・chelmicoの最初の歌詞に関する言及、いろんな媒体で3回ぐらい見たかもしれない。

・でかいアジフライを食べたりヒューガルデンゼロを飲んだりした。ヒューガルデンのアルコールゼロ飲料なのだけど、ビールのほうを思い描いて飲むと落差にびっくりする。甘すぎる。原料を確認すると2番目に液糖の表記があるのでそれだ。落差込みの味ではあるがリピートはしないかも。