・朝からモンゴルナイトフィーバーを聞いた。なぜか音質がガビガビなんだけど下ネタの勢いと量が凄すぎて笑った。鬼滅の刃の「〇〇柱」のいじりは数あれどこういう感じで話しているのは中々無い。
・映画を見よう~~の日。梅田へ行く。途中、タイムラインで見かけた岸辺露伴の広告をわざわざ見に行った。ホームレスのおっちゃんが広告の横で船漕いでいた。
・『クリード 過去の逆襲』をドルビーシネマで見た。良かったけど……みたいなテンションになった。クリードシリーズは映画館で見てきているが本作はそのなかでもパンチが弱い一作だと思う。もともとロッキーシリーズに付け加えたようなアドニス・クリードの物語なので、前2作はロッキーの太い分脈の上に成立してんだなーと気づいた。主人公よりも悪役が大事、とヒーロー映画で度々言っているが本作においてもそれは同じ。ジョナサン・メジャース演じる「デイム」をスムーズに飲み込むには癖が強い。悪いけど悪くないんだ!と映画的に落とし所を探すような展開を含めて予定調和が全体的に蔓延している。初めて見るのに新鮮さが少ない映画だった。ロッキーシリーズでのおなじみシーンを観客も望んでいるし実際それを描くが、期待を超える部分は少なかった。
・良い音響で鑑賞する意味はそれなりにあったのでそこは良かった。冒頭からスネアが響く音量で、ボクシングシーンの没入度はとても良かった。領域展開みたいな演出も有りだと思う。
・やっぱりロッキー(シルベスター・スタローン)に出てほしいと思ってしまう。出演していないことが暗に何かを語っていると感じるのは深読みが過ぎるのか。継承の物語を今更やるのは違うのだろうけど、本作ではアドニスが引退からの復帰という終局じみた設定ゆえにサーガの続きをやれそうにはない。あるとすれば、アドニスが娘にボクシングを戯れで教えるといった場面があったのでそちらにシフトしていくのはありえるかもしれない。
・スクリーンを出ると人が多く、客層から何を目当てに来ているかが分かってしまう。
・次は『ソフト/クワイエット』見た。最悪~~~~~~~を煮詰めたような映画だった。白人至上主義者の女性たちが集まって会合している様子をワンショットで撮りきっていて、ワンショットの意味はかなりある。差別の思想や様子が描かれて最悪なのに加えて、事態が制御不能に転げ落ちていくさまがひと連なりになっていて緊張感がずっと目を惹く。
・差別の裏には個別の事情があり、その事情は特段に目新しいものでなくどこにでも存在する。経済的に苦しかったり、生活がうまくいかなかったり。不満のはけ口が差別に繋がっている様子はあながち間違っていないと思う。見ていて感じたのは「物語」によって身の回りの出来事を捉えようとする人間の特性が良くも悪くも発揮されていることだ。自身の不遇には理由があって欲しい!と願うのは自然なことで、自分も同じエンジンを搭載している一人の人間なので切り離された出来事では無いなーと思った。
・物語は物語であることが大事なのであってそこに正しいとかは関係ないっぽい。差別には理由がある、と「物語」を見出すのも劇中と同じ作用なのでメタ的だな。
・人間の特性といえば、常にINTERNETで炎上している「身内向けの露悪」なんかも同じだろう。おでんツンツン、のやばいやつがこの映画にもあるがその根っこには笑いやウケを狙うという動機がある。自身の内部には結構それがあると思うのでむしろそっちのほうが自省として大きい。
・映画の一部は集団心理怖い、ではあるんだけど集団が小さすぎてもっと矮小で身近だ。劇中の転げ落ち方に既視感があるが具体的に何とは言えないのでもどかしい。おそらくこの手の作劇はそこそこある気がする。
・ずっと最悪なのだけど、最悪すぎて笑ってしまう場面もある。最悪の中だけどすげーしょうもないことで言い争っていて、事態の深刻さと少人数集団におけるメンツを保とうとする見栄が対照的だった。身内向けの笑いといい、謎の近さ感じる要素がそこそこあるんだよな。
・あと劇中で今年一番食べたくないパイof the yearが出てくる。序盤に出てくるので最悪すぎて笑ってしまうがそれこそが諸悪の根源的感情かもしれない。
・それでもデカめのアイデンティティを外部に置くのは大変そうだな、冷めて外野的に感じるところは多い。自分はアイデンティティがな~い、という状況で生きているので国家や民族に帰属意識を持ったり感じたりするのは未だにわからないしこれからも継続していきそうだ。
・劇場を出て次に見る映画を予約した。こっちの劇場もむやみに込んでいて客層から何を見ているのを推測したりもできた。
・感想を書いたりしてしから劇場に向かったが、いざ発券しようとすると出来ずに不思議に思っていたら上映開始時間を30分ぐらい過ぎていた。ぼんやりと予約して時間を勘違いしていたようで映画を見るのに失敗した。映画見るのを失敗することあるんだ、と意外に感じる部分が大きくて案外落ち込まなかった。本を持っていたのでそのへんで1時間くらい読書が出来たのでええやろ判定を出した。『歴史とは何か』『ブルシットジョブ』を読んでいた。ブルシットジョブも笑えるけど笑えないの一例かもしれない。
・朝食兼昼食としては不適当な16時のつけ麺。大盛りを頼んだけど、つけ麺の大盛りって仙豆かもしれない。白Tシャツしか着ないので麺を啜るのを恐れてしまうが、麺料理で啜らないと味が面に乗らないので美味しさを感じにくいんだなって発見があった。店内BGMはジャズだった。
・帰宅。『僕が死ぬだけの百物語』をWebで読んで気になったので単行本4巻まで読んだ。こわ。こぇぇ~~となった。
・読めば分かる構成の引っ張りも上手いのだけど、単純に怖い話がぽんぽんと打ち出されるので心地よく怖い。起きている事象はわりかし理不尽かつ狂人って感じでこの気味の悪さが行進みたいなリズムでやってくるのが凄い。どうなるんだ~~~。
・映画『フラッシュ』が面白そうすぎなので予習をしようと『マン・オブ・スティール』をなんとなく見出して飽きて『サマータイムレンダ』を見たりしていた。
・寝ながらceroを垂れ流しにしていた。めちゃくちゃ『eo』を再生したかもしれない。