6時過ぎに起きた。のどがカスカスだった。ポケモンスリープをたらたら触る。丸くて水色のポケモンがいた。
・シャワーを浴びて匿名ラジオを聞いた。ウロマガを読んでいると体調も知れるのでその状態でラジオ更新があると地続きだなーと当たり前のことを思う。
・映画見た。『あの夏、いちばん静かな海。』北野武監督作の3作目。良かった。
・結構変わった映画というか、文学みがあった。文学みがなんなのかというと一言では説明できない喜怒哀楽とも違う情緒的な映像の連続、だと思う。結構本作は情緒に全振りしている感じがあり、説明はなくただ写されるだけの場面がほとんどだ。北野武映画は暴力と情緒で成り立っているような気がした。
・たとえばサーフボードをようやく買った後に別の店のほうがもっと安かった時のシーンがあり、何とも言えない心的状況にならざるを得ない。
・本作の主人公と恋人は聾唖者なのだけど物語的な意味はあんまりない。物語自体が薄いので当然だけど、ただサーフィンしたり生活しているという描写のみが続くので最初はそういう演出の映画なのかと思っていた。恋人とのやり取りに一瞬だけ手話らしき動きがあってからようやく気付いた。
・話せないにしても恋人間のコミュニケーションの無さはびっくりするものがあり、不思議に思っているとラストでその見せ方にも意味があったらしく納得はした。
・たけし本人が出ていないと役者の顔をただ撮ることが多くなる気がした。無表情の中に何かを見出させるような意図が結構あり、セリフが極端に少ない本作だと茂(真木蔵人)たちの顔をじっと見る瞬間が多く、それが良い。
・まごうとことなきサーフィン映画なのだけどサーフィン面白そう~と思わせる不思議さがある。ただサーフィンがどういうスポーツなのかは一切説明されないし茂も急に始めている。ただただサーフィンを眺める構図だけがずっと続くのも不思議な映画だ。久石譲の音楽の久石譲っぽさも濃い。暴力一辺倒みたいな印象のある北野武映画だったけどこれで完全にひっくり返ったかも。
・良いに良いけれどピンと来ない部分もありその日のテンションに左右される感じが強い。そういえばだれもスマートフォンを使っていない様子を見られるのが映画の中だけなのかもしれないなと思った。あと夏の映画でもあるがいまみると涼しそうなのが羨ましい。
・いまだに風邪気味。日に日によくなっているはずなんだろうけど鼻水がずびずばである。モンエナを飲んだ。
・しばらく映画館に行けておらず、体調(喉や鼻)が悪いので行くか迷った末に行った。普通に考えると取らない選択肢をあえて取ることで埒外に出る、という行動様式がそれなりにあるのだけど今回だとDolbyCinemaの『バービー』にわざわざ行くがトップだった。ただその元気はなくて次点の『トランスフォーマー/ビースト覚醒』を見た。それなりに楽しんだ。
・前作『バンブルビー』を見ていなくても特に問題なかったが、劇中に湧き出る「アタイ…許せへん!!!」の気持ちのためには必要だったかも。物語は人類存亡をかけた戦いになってスケールは大きいが登場人物たちが少なくコンパクトなつくりなのでアンバランス気味だった。人類側の登場人物たちは等身大の人生の悩みなんかが丁寧に描かれる分、人類を救わないといけないという決断までの接続は苦しく、ハリウッド的大味にならざるを得ないんだなーと思った。
・見ていてテンションの上がるシーンがいくつもあったのではそこは見てよかった。変身シーンでテンションが上がるように出来ていればそれで満足する部分はある。あと90年代hiphopソングが劇中でたくさん流れるのも見ていて楽しかった(ウータンクランのC.R.E.A.M.で映画が始まる)。ただここの選曲があんまり若くない(というか90年代hiphop曲が好きなのはおじさんだろうし)感じがして米国でのトランスフォーマーの客層ってどうなっているのか不思議に思った。印象としては若者向けって感じがしていたが日本における特撮やゴジラみたいにおじさん向けでもあるんだろうな。
・バンブルビーは可愛いし声ネタはまんまhiphopにおけるサンプリングそのままだし合っていた。元ネタは幾つかしかわからなかった。「You can’t handle the truth!」は分かりやすい。
・選曲は外さない感じなんだけどほかの映画と似たような感じになるのはちょっと気になった。またビギーのHypnotizeをかけているなと一番気になったけど『スパイダーバース』をそれなりに見ているせいかも。
・映画が始まるとHasbroのロゴが入ってへぇ~ってなった。マリオの映画でNintendoが出るのと同じ気持ち。
・確かに映画は楽しかったがエンドロールで結局この映画はなんだったのか?と考えると別に何でもなかったなとなってしまった。また3部作にするのか知らないが敵役のそれっぽさや通底する何かが少ないので毒にも薬にもならない感じがした。映画『君たちはどう生きるか』で眞人が石を持ち帰り劇中の出来事を徐々に忘れることを示唆されるが、まさにそんな感じの映画だ。半券を持って帰って次の新作のころには内容を忘れてしまいそうだ。
・てかビースト覚醒したの?したか?エアレイザーも復活する流れでよかった気がする。
・夜、涼しげがある。
・映画を見ると時間が無くなる。読書も全然できてねぇ~~と思いながらパラパラ本をめくっていた。
・早めに寝た。