・わりと朝から映画を見る予定があったのでそれに合わせて動く。モンゴルナイトフィーバーを聞く。200回記念で動画でやっているらしいが音で聞く。牛乳を朝に1L、夜に1L飲むという脅威の話が印象に残る。ここにココア1Lが追加されて都合3L飲んでいる日もあるという。すごい。
・本を読むのかわからないが不安に思って単行本を2冊カバンに突っ込んで電車に乗る。自由意志対話、単語レベルではそこまで難しいことを書いていないのに全然雰囲気で読んでいるところが多い。
・映画館で合流。黒豆茶を注文した。映画代は私が払っていた。ドルビーシネマの追加料金があって一人2600円と発音したつもりが1600円と聞こえていたらしく、それを訂正して1000円追加でもらうのが出来なくてまあええやとか思っていた。値段よりもそれが判明したときの相手の気持ちが気にかかりすぎて言おうか迷って結局言えなかった。
・『DUNE 砂の惑星Part2』を見た。普通に良かった。

・前作をちゃんと見返したの良くて地続きでしっかり見られた。やっぱり前作の展開の少なさが物足りないのは2作目に詰め込むためだったみたい。今作からポールの物語が主体になって話が展開するし、しっかりと最後まで行くので3時間近くあるのも納得だった。ドゥニ・ヴィルヌーヴらしい壮大だったり艶かしさのある画作りをハンス・ジマーの音楽が支えるというのは前作に引き続き強力だった。
・自由意志について考えているからそういう物語として見たところはある。ポールは自分の運命にわりと自覚的で序盤からそれを拒んでいる。生来の生まれ育ちと全く違う惑星にこそポールの本質がある。救世主であり大戦争の火蓋を切る役目も担っている。そのことを否定したいという心の描写がわりと長い。とあるポイントでそれが反転して運命に駆り立てられるというか、ほとんど乗っ取られるような形で役割を演じるようになるのが2作目のオチに当たる。
・普通はというか、運命があるかないかはさておき運命の存在は認知できない。だからポールのような覚悟を生きているうえで要請されることはない。そこが現実世界に生きる我々とは異なっていて面白いと思う。これは運命だ!と現実世界で確信を持っていたとしてもその真偽は分からない。それがフィクション的な設定でなんかマジらしい説得力を持って描かれている。それを戯言だとして信じない派閥が作中でも存在していてゼンデイヤ演じるチャニが代表的だ。この辺の葛藤も結構楽しく見た。特にスティルガーおじさんが意外にも迷信深い方の派閥なのが意外だったし、母親が予言を広げる/暗躍する➡それに反発するポールという図式もほぅ~~ってなっていた。
・自由意志に戻ると、ポールは自由意志で運命に抗うのだろうと思っていた。だけれどそうはならなかったので意外に思った。結局ひとは運命に飲み込まれるんか~いってなったな。まあそれが不満というわけでもないが。
・映画としては急に白黒になったりライバルキャラが存在感があって良かったり映像が派手だったりと見どころは多い。スター・ウォーズがこうあって欲しかった!とは思わないけれど、大作SF映画に美的センスや面白さがこの作品以上に組み込まれることってそうそう無いと思う。DUNEをやりきったと言っていい気がするし大きなプロジェクトから開放されたドゥニ・ヴィルヌーヴは次になにやるのか気になってしまう。ブレードランナーもやったしDUNEもやったら何が残っているんだろう。調べたら3作目の構想はあるらしい。たぶんポールの物語は終わった気がするのでその妹(キャストでビビった)とかに映るんだろうか。原作を知らないからなんとも言えないな。
・映画を見終わってからランチへ。映画の感想を話し合う。なんか普通に面白い映画って面白いね~って感想しか出なくてあんまり話に花が咲かなかった気がする。
・ランチ後は解散して血糖値でぼんやりしながらタリーズに行って読書した。『オッペンハイマー』の上巻を読む。
・映画の予告程度にしかオッペンハイマーの人となりを知らない、つまり何にも知らないので子供時代から丹念に追っていく伝記にオッペンハイマー像が塗り替えられていく。これを知っていると知らないではかなり違うのではないだろうか。ユダヤ人の家系だけどユダヤ人的なアイデンティティをむしろ嫌っているっぽいことや躁鬱病の状況だとかすんげーイジメがあったとか、人間としての質感が急に立体的になってきた。
・子ども頃から優秀らしく、そのエピソードとして鉱物収集が高じて12歳で地質学者と手紙をやり取りし研究内容が認められたりしている。相手が子供だとは知らずに講義を依頼され、大勢の前で論文を読み上げて拍手を得たらしい。これと似たような小説と映画(『T・S・スピヴェット君 傑作集』『天才スピヴェット』)を思い出して元ネタか!?とテンション上がった。調べるとそういうことを言及しているひとは見当たらず、天才科学者の幼少期エピソードにいかにもありそうなのでただ似ているだけなんだろな。
・1時間半ほど読んでから帰宅。話が盛り上がらなかったしこれは終わったか?コミュニケーションを間違えたか?と完全に迷走している気持ちを落ち着けるためにさらに読書に逃避することにした。近くのカフェに行って引き続き『オッペンハイマー』を読む。返事が返ってきていないこと気にしたくはないが気にしている自分を押し込めるようにアプリを一時停止にしたりしていた。やべ~~~~~~~普段は気にしてませんよ人間関係みたいなカッコつけをしているのに内心としてはめっちゃ気にしてるやつやんけ~~~~とそのことに驚いたりしていた。孤独に強いとか自認しているがそうやって装うことで内心を守っているだけのちっちゃい虚栄心の防御だったのかもしれない。オッペンハイマーがヘビースモーカーだったらしい。上司に食べさせるでもなく毒リンゴを作った一件で診断を受けて職を追われ、性欲との向き合い方で精神を摩耗させていた一面について記述されていた。内容が面白くて自分について忘れていたがコンビニに行ってアメスピの軽いやつを買って3ヶ月ぶりにタバコを吸った。ヤニクラと自己嫌悪でぐわーーっとなったりシャワーを浴びているときにグダグダ独り言を言ったり温かいご飯を食べたりしていたら踏ん切りが着いてきた。酒を飲んで曖昧になりながら、ゆる言語学ラジオを見ていたりした。精神が不安定だと笑いが清涼剤になるのは確からしく、ないゆる言語学ラジオの音声が面白くて助かった。
・日付が変わる頃に寝た。そういえば今日は誕生日だった。