20240827──修練が要る。

・6時過ぎ起床。音声放送を聞く。いまだにウーバーイーツ的なものを体験したことがない。頼むまでもない距離感に色々あるから、ではなく単に外食に興味がないだけだな。

・バゲットを焼いてチンしてモチモチになったやつを食べる。

・昨夜なんか安いという理由でXLNのXOを買ってしまった。ドラムサンプルのライブラリーで宇宙に見立ててサンプルを探しやすくしているさまを何処かで見て印象に残っていたやつ。使うのは知らないが高いオモチャ……だな。買うだけ買ったのでインストールや有効化は後回し。

・ここ最近は屋外で短い動画を撮っている。大体5秒前後でこれらをつなぎ合わせてModel Cyclesの音を乗せればなんかいい感じになりそうな気がする~~と思っている。本来ならstoriesなんかに載せるやつなんだろうけど習慣化してない。こういうものを作るか~とぼんやり考えて実践するとできるようになるのは不思議だ。

・動画はそれなりに集まっているけど動画編集は難しい。ただ繋げるだけは作業で済むが場面の順番を選ぶのが悩ましい。この悩ましさは答えがないからだ。

・クリエイトにおける本質は選択だ!的な言説を見聞きしたことあるが、いまそれだ。どの場面からどの場面に切り替えるか、選択にすべてがかかっている(と言っちゃう)。選択は日常的な行為ながら往々にして創作物に選択があったことを知ることはできない。アウトプットの成果物は選択の篩を生き延びたやつらしかいない。それに至る料理のようなレシピは基本的に無い。

・ありとあらゆる創作ですごい事実なのはその人が作らない限り存在しない、ことだと思う。生成AIが創作を攻略している現状、ちょっとしたことは徐々に代替されている。ただしあくまでそのレベルに達しているだけといえる。実際にその人の創作そのものが現世に現れるわけではない。その人が創るものはその人が創るまでは存在しない。この文章だって私が書かない限りは存在しない。今まで書いてきた文章を分析して無い日記を生成することはできるだろうが(だれもやらない)絵画や映画を作るのとは段違いに程度が低いながら、その事実だけは揺るがない。あくまで「っぽい」ものができる上限が更新され続けているのであって、創った事実と経緯と経験は湧いてこない。なので個人的な創作の代替不可能さは結構大事だなと思う。

・例えば短歌、俳句は網羅的に書き置くことは可能でそういうサービスもあった気がする。短い詩文こそ選択の美学って感じがして100個が開陳されるよりそのなかの優れた一つが提示されることに意味がある。

・たぶんその100個のうち1つを選び続けるのが作家性にあたるんだろう。生成AIで100個作るのは造作もないことでなんなら上限は無い。けどそれを見る側の時間は有限なので無限数の短歌を見てられない。むしろ作るAIよりも選ぶAIのほうが脅威的なのかも。この人はこういう作家だ、ってメンタルモデルを構築するように個性を感じられるようなAIの誕生がより未来っぽい。

・tofubeatsは「誰でもDJになれる」と曲で書いていたが実際そうである。そしてDJこそが選択によって成り立っている。たまにインターネット炎上ネタとしてDJを腐すものがあるが、見ず知らずの他人の前で他人の曲をつなぎ合わせて場をいい感じにしたり盛り上げたりする技能ってヤバすぎる。誰でもなれるがお金を取れるレベルには修練が要る。

・曇りのなか出社。仕事。午前中に打ち合わせをして午後で報告会。新しい様式になったが問題なく進行。あんまり普段から参加者を意識してないのでこの人だれだっけ?の瞬間があり咳でごまかしていたけど絶対バレた気がする。まあええか。

・打ち合わせも伸びたりして気がついたら時間が減っていた。帰路。

・図書館で読書するもあまりにも眠いのでコンビニへ。アイスを買って食べながらブックオフに行った。川上未映子でも読もうかな~と機運が高まっている。別にKindleで買ってもいいし図書館で借りてもいいがブックオフに行きたい気持ちも解消する日。

・行ったものの収穫はなく意味なくレコード棚とかも見た。ブックオフはちゃんと値決めしているのでさほど大きくない店舗でも5000円越えのレコードが何枚もささっている。正直そのあたりは全然興味ない。それっぽいジャズのジャンクレコードや500円ぐらいのものをサンプリングして遊びたいのに~と思っているとちゃんとした買い物すぎる。

・カーペンターズのLPがなんか安く、たぶん数が出ているからだろうな。それを買うか悩んで結局何も買わずに帰宅した。帰り道に雨が降り出して店を出るタイミングを失敗した。コンビニに立ち寄ってサラダチキンを得る。

・ニコマコス倫理学の1巻まで読み終わった。タイトルが「人生の目的」と強すぎるが幸福と徳について書いているだけなので説教臭いことは言っていない。善さや生活様式で人間の営みをきれいに分類するところは切り出しが上手いな~って思う。そりゃそうか。

・善いは道徳/有用/快楽に切り分けられている。たしかにそうっぽい。けど道徳的な善さって結局は有用的な善さに回収される気もする。犯罪が善くないのは道徳的に善くないというより他人にとって有用でないことだから、と言い換え可能な余地がある。

・殺人ってなんで悪いの~~?というやつがあるがその回答に道徳を持ち出してもあんまりクリティカルな回答になっている気はしない。悪いから悪いのだ、は小泉進次郎構文でもあるが道徳にはそういうところがある。

・なにが道徳的な善さなのか、みたいなメタ倫理的なトピックはニコマコス倫理学で扱ってないんだろうか。悪とはどんなか、は書いていそうな気がする。あと、善さの分析に善くないを持ち出すのは二元論的で適切でない気もする。この辺は謎。ていうか悪は後世の蓄積がかなりデカそうなのでそっちを参照したほうが建設的かも。

・フィットボクシングをする。筋トレも。

・筋トレをちゃんとしたほうがいい気がすると考えてYouTubeの検索窓を叩いた。こういう知見はgoogleよりもyoutubeにある。筋肉の圧で画面が支配される。安牌、きんに君の動画をちょっと見た。正しい腕立て伏せのフォームを知って意識するだけで効果ありそう。知識はすごい。

・筋トレ初心者が知っているほうがよい6つのこと、みたいな動画もチラ見した。そこに「分割」といったワードがあった。これは鍛える部位を分けようという話らしく、divide and conquerだ!となった。プログラミングにおける分割統治の概念は筋トレにも当てはまるらしい。

・MIU404の7話を見た。面白い。ドラマって面白いかも。

・やっぱり映画と違って話を跨いで興味を引っ張るところに若干のストレスを感じている気がする。映画だとどうせ2時間後にはすべてが解決しているだろうと思えるがドラマはそうはいかない。一気見したとしても解決までの時間当たり情報量は変わらないので形式に依存している感触なんだろうな。キャラの描写が分散されるのでそこの話もっとしてくれ~と思ってしまう。小島秀夫も同ドラマを見始めているらしくシンクロニシティ。だけど追い抜かれそうだ。

・塚本晋也が出演してて嬉しかった回。

・布団の上で本を読んで寝た。