20240824──楽器の上手い人間が集まってバンドを組む

・5時過ぎに起きて寝れずに起動。モンゴルナイトフィーバーを聞く。サムネがいつもと違ったけど開始早々に野外セックスについて言っててすごかった。

・コンビニへいって朝食を得る。サラダを買ってパゲットと食べた。

・借りてきた映画を見る。『国家が破産する日』見た。良かった。

・IMFが韓国に介入する間際のあれこれを映画にしている。実際に経済が崩壊し始めると人の生活がどうなるか?を描いているのがドラマとして良かった。町工場のおじさんがいつもは現金決済しか受け付けてないけど大口の仕事だから手形決済も引き受ける/引き受けないってスリリングは見たこと無い。映画の前提を知っていると手形が不渡りになりそうなことは分かるのでうわ~~~ってなった。

・主人公は金融庁的な役所のチーム長で女性だ。組織長や上司が基本男性だらけの男社会であることもしっかりと描かれていて韓国映画らしいなと思った。途中、そういう代表例としてチョ・ウジンが演じるミソジニーな次官が登場する。ここはキャストも良い。

・ただ主人公のキャラ立ちが中途半端というか、いわゆる映画で描かれやすい女性らしさを意図的に廃しているせいかもしれない。あんまり情緒がわかりにくいな~と思っていたが途中で経済危機によって装具するある出来事が忘れられないといった動機の折込とかもやっていたし読み解きが不十分かもしれない。

・軸は3つあって国家、市民、投資家が並行して描かれる。投資家の方は経済が崩壊することに賭ける若者と出資者の3人組でもろ『マネー・ショート』っぽい。やっぱり経済系のエンタメをちゃんと参照しているようで出資者を募る電話のシーンは『ウルフ・オブ・ウォールストリート』だった。

・映画はIMFとの考証が終わったところで幕が閉まるが実情としてはその後もすったもんだしている。12月末に一応の解決方法が決まりクリスマス休暇をなんとかくぐり抜けるという大変な場面があるが一切描かれない。大統領選挙の結果も12月半ばに出ているはずだけどそのへんもオミットされている。

・それとIMFが悪役のように描かれすぎていてちょっと違和感があった。確かに新自由主義的な構造改革を持ち込もうとするのはそうだけど、とはいえ経済を建て直さないと~だし。実際IMFのうちではアジアにはアジアの事情があるからそこは乗り気ではなかったりしていた、というのを知っているとトーンが大げさに見える。マクロとミクロの視点では価値観が異なりすぎて折り合いをつけづらい。

・見終わってから運動して冷凍チャーハンを食べる。外へ。また映画。『モンキーマン』を見た。良かった!

・アメリカ製作なのでインド映画ではないがインドに対する眼差しがしっかりとあった。監督、主演をデーヴ・パテールがやっている。作中で政治や女性への暴力を言及するのは意図的だろうし今の映画だなって感じで良かった。

・あとアクションが良いというのはもちろんのこと、終盤でバーカウンターの上に立つシーンが美しくてすごかった。ジョン・ウィック的なアクションは楽しいのだけどそこに工夫を織り込んで見せることができている。

・全体的にちょっと長くて間延びしている部分があったり、主人公の過去回想が分かりづらい構成になっていたりと一筋縄では消化できない。そういう異物感やきれいに整形されていない感じも良いと思う。

・ヒーロー/ヴィラン的な物語として強度が高いように感じた。願わくばDC映画でこれくらいのことをやってほしいな!と思ってしまった。映画がシリーズ化するのか知らないけど。

・満足して映画館を出た。時間が来ていたので急ぎ気味でBanana Hallへ。見ると整理番号順で入場しているところでしばらく待った。170番代で前売りの最後尾に近いらしく当日券の販売が後ろでなされているようだった。

・Ovall / still Water tour Osaka、良かった!Ovallはあまり聞いてないな~と思ったけど過去作はなんか聞いてたらしく聞き覚えのあるフレーズがいくつかあった。新譜も今日に合わせて聞いていたけど予習はあってもなくても楽しめる。楽器の上手い人間が集まってバンドを組むとこうなるのか~って素朴なことを感じた。全員のソロがかっこよい。

・スマフォで撮影している人がほぼいなくて客層を感じた。

・アンコールをやって2時間ないくらい。アンコールって予定調和なのだけど嬉しい。今まで見てきたアンコールの中でOvallが最速で舞台に戻ってきた気がする。

・会場を出るのに少し待ってからドリチケで缶ビールを得る。