・いつものように起きる。二度寝を諦めて本起床。音声放送を聞く。
・なんとなく決めていた映画をはしごする予定を確定させて外へ。時間通りかと思いきや電車が多少遅れて急ぎ足。『インサイド・ヘッド2』を見た。ピクサーだけあって良かった。
・前作を全然覚えてないけど親切にダイジェスト説明が用意されていてぼんやりと思い出した。あんまり本筋には影響しないので本当に親切なだけだったかも。
・あらすじは思春期に突入したライリーと新しい感情たちとの折り合いを描いている。テンポ良くユーモアも随所に織り込まれていて退屈しない。新しい感情たちのキャラクターもバランスが取れている。あと隠し玉的に感情でもなんでもないキャラクターが中盤から出てくるけどそこが一番面白かったかも。まじで感情を擬人化する設定とはあんまり関係なくて思い返すと不思議だ。
・そのあたりはかなりスパイダーバース以降のアニメーションって感じがあって興味深かった。設定的なマルチバースとかでなく、革新的な映像表現が他の作品にどんな影響を与えていくのか。それを目の当たりにしているなーと思った。
・肝心のメインストーリーは面白いんだけど個人的には芯を捉えかねている気がする。分かるんだけど分かりきらない感じがある。思春期とはこういうものだって描写は共感性羞恥としてウワーとは思うがそれ以上のものはない。普遍的な話をしているようであんまり自分にはこういう事があったようには感じれなかった。たぶんああいった心の動きはあったんだろうけど全部忘れたかも。
・そもそもで言えばライリーのキャラクターはそんなに共感を呼ぶ設定では無いと思う。やっているスポーツもアイスホッケーだし文武両道的な優秀さがあり両親にも好かれている。内面の、しかも感情たちの対立が焦点になるのでライリーにまつわるドラマはわりかし手薄だ。本作だと優秀なチームに入れるかどうかが最終的な目標になるのだけどその解決と内面の解決が一致しているようで実はあんまり関係ない。と思う。練習試合の結果とその中での振る舞い、「良い人間」としての行動よって最後に報われる展開は実際力技で結びついている。
・なんかこの辺がうまいこと言葉にできずにモヤッとしていて、おもろかったからええか~となっている。
・感情が倫理を超えていくところはスリリングだし一番人間味を感じたかも知れない。人は感情で動く。けどこの場合の理性はどこにいるんだ?
・スクリーンを出てからまた映画を予約する。したらさっき見ていたスクリーンだった。ロビーでドリンクを得る。売店の方式が変わっていて飲み物は500円ドリンクバーに統一されていた。フードもあわせて買うことができるが運転免許試験場の合格発表みたいに番号が呼ばれるのを待つ方式になっていた。用意のできた番号が表示されるが同時にスタッフが番号も読み上げる。その音量が必要におおじて大きくなっていくせいで魚市場みたいな感じさえあった。接客をコストカットして大声が代入されていた。
・続いてみたのは吹替版の『デッドプール&ウルヴァリン』。2回目だけど字幕よりも情報量が豊かにできる吹き替えならではの小技が多くて良かった。吹き替えのキャストにも意味のある仕掛けが用意されていて良かったな。
・ローガンも見返したので余韻もひとしお。
・映画館を出て彷徨う。とりあえず昼食を求めて大阪駅ビルへ。マトンビリヤニを食べた。
・読書する場所を探して歩く。どこも人が多くて余計に歩いた。結局いつも読書しているスペースにたどり着いた。『訂正する力』を読み進める。
・思ったより日本思想史的なことが増えてきて興味なし!と思いながら読み進めた。リベラルだ保守だとかはぼんやりとしか理解していない。論壇的なところって立ち入るのも面倒だし疲れるなと思ってここまで来た。
・訂正する力に続いて「じつは……だった」というワードが出てきた。文系とはそれだ、と説明されて自分が知的好奇心を刺激されたり満たされる分野って基本それだなと気付かされた。ゆる言語学ラジオはまさにそれで「じつは……だった」の語りが中心的だ。理系には立ち入ることができないのでフィクションとかも基本この形に満足を覚えている節がある気もする。どんな映画もたいてい「じつは……だった」の構造を持っている。最後に結論や結末が無いと物語が成立しない。
・残り1章まで読んで帰路。電車で『フェミニズムが開いた道』を読む。女性の蔑称としての「便器」が序盤から出てきてすごい。Nワードの説明に詰まるのと同じようにこれを人に説明するときにためらいが出るタイプの言葉だ。
・帰宅後。フィットボクシングをやって買い物へ。
・湯船に使ってふっくらすずめクラブを見た。モンゴルナイフの短編映画、すごい。
・『The Case of the Golden Idol』のDLCをクリアした。やっぱり本編が一番面白かったかもな。前日譚は前日譚にしかならない。
・リック・アンド・モーティを1話見て寝た。なにかが無限増殖したり入れ子構造に閉じ込められたりしがち。