・なんだか早く起きた。腕時計が見当たらずスマフォをタップしたら5時だった。寝れない気がしたのでカーテンを開け放った。THE FIRST TAKEで長谷川白紙の『外』が公開されていた。スマフォの音量を上げて布団で見たけど想像よりすごくて目が覚めた。
・『外』はアルバムのラストにある曲でそれまで結構突飛な、あんまり歌詞が聞き取りやすくない感じ(あんまりな表現)から急にストレートに「外」について歌うのでびっくりする。内と外という比喩はどこにでも当てはめられると思うが「外が好き外に出たい!」と発せられるのは印象に強く残る。動画だと合唱曲のようなアンセムになるんだって驚きもあった。参加者が豪華で厚みがすごいのもある。動画のコメントがつまらないのは置いとくとして。
・シンガーがたくさんいるってすごいパワーがあるんだな。
・いい気持ちで酷熱に出る。曇っていると比較的涼しい。
・仕事。とくに何もない日々。作らないといけない資料の作り方を思案しているが粒度をどうやって下げて楽に作れるかを考えていた。
・帰路、空が真っ青で飛行機が飛んでいた。
・おにぎりを買ってアイスを買い食いして図書館へ。閉館日ではあるがロビーは解放されているのでそこで読書。『わたしの体に呪いをかけるな』を読んでいた。中盤を超えると本題というか骨太な内容になって読みごたえが増す。コメディアン、フェミニストという立場への反感だけでなく「太っている」ことへの攻撃や社会的な眼差しがどんなものかが書かれている。正直読んでて「うげげげ」となる。
・そこにはアメリカ特有の事情があるように思えるが別にそんなことはない。飛行機の座席に座るときの男性とのやり取りが騒動になっていく様子が書かれているが単に自分が飛行機に乗らないので身近に思えないだけだな。
・インターネットトロールが登場してくるあたりは普通に気分が悪い。
・本書では「レイプ文化」と呼んでいるがレイプカルチャーはおぼろげながら認識していてここの痛烈さは多少アメリカみを感じる。その一端が見えてくるがなんとも醜悪だ。
・テレビ番組で男性コメディアンと対峙した時の相手の言い分、言ってはいけないユーモアはない、ユーモアとそうでないものは区別できる、レイプを推奨していないので問題はないといった態度は中々きつくて読み飛ばした。
・「これはユーモア(ギャグ)だから」の方便は傷ついた人をユーモア(ギャグ)を理解しない人間だと領域外に追いやる手口だ。言外に馬鹿だと言っているのと同等だと思う。笑う-笑われる立場で作られる高低は人を惨めな気持ちにさせるのだけど笑う側は特権的ですらある。他人を思いやるといった陳腐な表現の美徳が意外な行為で破壊されている一例だ。笑う立場は強力だしそれをミソジニーが支えていて見るに堪えないものになっている。
・表現の自由が脅かされる!や検閲だ!といった反発もあるのだけど他人をないがしろにしてまで取る笑いがどこまでのもんやねんと思う。程度が低いものだと評価が変わるしかないんだろうな。下ネタは鉄板的に面白いものとされているがそれは「下ネタ」が強力なだけでだ。だからあえて下ネタを言わないといったポリシーや戦略も当然生まれる。本質的には「他人を傷つけるべきでない」で淘汰されるほうが良いのだろうけどそれを言い続けると不利益になることが変化のルートなんだろうな。
・パンチングアップ、パンチングダウンって用語にへぇ~ってなった。この二つでからかう対象を社会的立場の上下で切り分けている。パンチングダウンはダサい世の中になってくれ。
・そういえば子供時代から自分が太っていたことを思い出して徐々にバッドに入りつつある。思い出す、くらいには距離が取れたと言うか気にしていない認識のつもりが案外そうではないのかもしれない。リンディ・ウェストとは違い男性なので太っていることのジャッジが多少異なるが、結構ナイーブだったり希死念慮をぼやーと持っていたことと太っていることはあんまり遠くなかったのかもしれない。
・今生きているので今生きている私の勝ちだが?とも思うので過去のあれこれはあんまり考えてもしゃーない。
・ロビーは結構な音量でジャズが流れていてスマフォの機能で曲名を調べりした。ビル・エヴァンズ『枯れ葉』だった。いいところまで読んで外へ。
・色々してたら時間が過ぎ、フィットボクシングをしてから買い物へ。食べるべきはそうめんだけど薬味は必要。久々にトマトの皮を湯剥きした。
・スレッズをインストールしてみた。機能や使い勝手を特に調べずにタイムラインを眺めていたけどTwitterとは違う雰囲気が感じられて不思議だ。なんかみんな他人の話をしている。まとめブログが形態を変えて噂話や醜聞を発信しているみたいな感じがありTwitterとは違う疲れ方をしそう。
・ふっくらすずめクラブで歌詞のABテストをやっていたら偶然に最近聞いてた柴田聡子の曲が出てきた。『雑感』は文字通り生活のよしなしことを羅列している曲で、給料から年金が天引きされてムカつくとか書いてて耳を惹かれてた。シンクロニシティ。
・パルワールドをやる夜。ちまちまもくもと進めた。
・日付が変わってから布団へ。