20230419──温(ぬく)

・寝ながらモンゴルナイトフィーバーを垂れ流しにしていたら朝起きても鳴っていた。バックナンバーを最初から聞いていたけど寝落ちで再生済のエピソードが量産されてしまった。

・コロナ禍において結構嫌なものはリモート収録された音声、かもしれない。音質の低下が直接的に聞くモチベーションを下げる。これはコロナ禍における一つの発見だったと思う。たとえばラジオの電話出演だとそこまで気にならないが、出演者ごとに音質が違うことは耳に謎の負担を掛けている気がする。

・出勤する時の気温がやけに暖かくて、季節:温(ぬく)になっていた。そうかと思えば退社時にはちゃんと寒かったしなんなら社内も寒かった。また社内だけが異様に寒い可能性がややある。

・提出物を出すために黙々と仕事をした。途中、Webの打ち合わせというか営業のプレゼンを聞く、みたいなわりかし珍しい予定を挟んだ。あんまり言うことがなくて、質問がないときの質問力の高さを見せつけられるようになりて~。なりて~か?

・帰路、今日も素直に帰る。音声編集は終わらないし、1時間だけタイマーをセットしてやることにした。ポモドーロ的な。パスタにありそう、ポモドーロパスタ。やったあとは本を返しに図書館へ。何か借りようとしたがWebから貸出履歴にアクセスすると延滞が1冊あることに気づいた。うわ~~~~~。完全に忘れていた。平家物語をなんとなく借りていたが一切読んでいない。延滞に対するペナルティとかは特にないのだけど、返さないことは当然よくないので明日の朝返します……の気持ちで退館した。

・映画を見ようかと思って『ダークサイド・セオリー』を見た。なぜなら時間が1時間20分ぐらいだったので。私立探偵の主人公がアフガニスタン難民だった22歳の大学生を捜索するが連続殺人事件も起こり……があらすじになる。あまり練り込まれてない低予算映画なのだけど、テーマへの向き合い方は真摯なのでなんとも言えなくなった。アフガニスタンの情勢を組み込んだ社会派な映画ではあるが、どうやってもストーリーの展開が読めてしまう。主人公が探偵でいろいろ調べていくが、この手のジャンルに慣れていると簡単に主人公の先に行けてしまう。これは私が謎に鋭いのではなく、この情報とこの情報が提示されたということは?から導き出される推測通りの展開になるので驚きがめっちゃ少ない。扱っていることが異常にハードなだけにちぐはぐな体験になった。

・主題には正義があって、罪の平等性に関するものといっていいだろう。私刑を望む気持ちと法的に裁かなければいけないという狭間で揺れるタイプの作劇だった。クライマックスがその決着になるが、それでよかったのか?とは思ってしまう結末だったな。なぜこんな暗い映画を見てしまったのか。

・最近は「面白い」ことを良しとしている価値観はそれはそれでどうなんだろう?と思っている。たしかに面白くない、よりは面白い!のほうが「良い」のだろうけど、その良さはなんなんだ。そこには正しさはないはずなんだけど、面白いことこそが正しいというメッセージを内包した価値観がそこそこ蔓延っているように思うし内面化もしている気がする。面白くなくてもよいというか、面白くなさを受け止めた先があるような気がしている。