2019/12/02-22

12/02
朝から雨で、洗濯物を取り込む。
出勤までに『本好きの~』を読む。そろそろ展開が政治的パワーバランス、メンツ保ちゲームになってきたので飛ばせるところは飛ばしてる。
最初が頑張っていた主人公もそれなりに地位を確保してきているので、慣性で読み終えることが出来そう。

年末の忘年会をどうするか悩む。
ボードゲームをしようと思ったものの、メンバーの中でボードゲーム熱が高いのは俺一人のラスマンスタンディングになりそうなので、餃子を食いに行く会にしてもいい。
ただの飲み会にするのは簡単だけど、天邪鬼精神と面白を求める精神がストップをかける。
成人男性が集まってする遊びを発明したいなと常々思う。ハードルが低くて企画や準備が簡単で全員が楽しめる場を開発したい。
その結果がボドゲに落ち着いている。


12/03
アトロクの刃牙特集が面白くて2回ぐらい聞いている。
かねじゅん先生のテンションが空回りする回は時々あるが、今回はクマップラーのテンションが高いこともあってだいぶ良い。
終盤のグッズに関するトークで、トートバッグを提案するウタップラーに机を叩いて怒るかねじゅん先生が最高すぎだ。

書店でユリイカのvaperwave特集号を探すも見つからず、諦める。
すっごく読みたいわけでもなく、探して見つかったら買うテンションなので、無かったらそれはそれでいい。
機会が無かった、めぐりあわせが良くなかったといえば神秘的なのだけど、積読や可処分時間を追い詰めることを回避する方便でしかない。
明日は『鬼滅の刃』の新刊が出るらしい情報をゲットして書店を出た。

いわゆるミ(ミスド)で『イヴリン嬢は七回殺される』を読む。
早く読まないと返却期限が来ているし、予約をかけられているので延期できないのだ。

今夜は欲望に耳を傾けてウイスキーを飲んだ。
『百姓貴族』がセールだったので全巻購入し、『別式』の1巻も購入。
『別式』~~~~~~~~~~~~~という気持ちになる。


12/04
忘年会はボドゲにする。
ボドゲ欲が出てきたので持ち込むボドゲ、良さげなボドゲを選定しているところ。
昨日、イオンの書店の片隅にボドゲを置いていたのが発見だった。
ボドゲボドゲ思っていたために予想外のところでボドゲに遭遇したのだと考えると、ますます年末はボドゲしかないという結論が揺るがなくなる。
気になっていた『タギロン』が置いてあったりして、追い打ちのごとく決定が重くなる。
とりあえず持ち運びが楽なカードタイプを物色して、手に入れよう。
タギロン、インサイダーゲーム、ウボンゴ等々。ドメモが再販したっぽいのも気になる。

写真を現像したい!と思い始めてしまった。
ときたま写真を現像しようカメラのキタムラへ行く想像をするのだけど、想像で終わっていた。
GR2で撮りためている写真があるので、せっかくだし忘年会の面々に配ろうかな。
ここ2年くらいは同じメンバーの飲み会で写真を撮りまくっているので結構な枚数がある。
アー写感がすげぇやつとかあるので是非とも紙にしたい。
個人的には紙の写真に対する気持ちは特になく、アルバムにして保管したーいとも思っていない。そこが難点だ。
物欲、物質を特別視する感じがここ何年間無いので、そういう状態で人に紙媒体を配るのはどうなんだろうと思う。
貰っても保存保管に困るだろうし、そういう文化があんまりないだろうから変に重い物に受け取られると嫌かもしれない。
まあ、そんなこと気にしていたらなにもできへんのやけど。
データではLINEグループでばら撒いているので届いているはずだが、アーカイブできているかは微妙だ。
グループのアルバムに2年間分くらいは溜まっていて、これが突如消えたら結構やばい。
しかも自身のPCもバックアップ万全なわけでもないので、そういうリスクは常にうっすらとある。だから紙にしたところで大勢に影響が無かったりもする。
とりあえずネットを通じてプリントすることが出来るらしいので、試しに幾つかやってみよう。

思いつきでPhotozineを作ってみた。
帰宅して40分くらい写真を選んでレイアウトを決めて1時間後には店頭で受け取り可になった。テクノロジだ。カメラのキタムラは早い。
写真の現像ではなく紙への印刷なので厚みは無く、ホッチキス留めのあっさりした一冊なのだけど、今までとってきた写真が物質化していることに変な感動があり、にやにやしてた。
3年くらいカメラを持ってちょこちょこ撮ってきたけれど、印刷も現像もしたことがなかったので「おれの写真!!」感が強く、嬉しい気持ちを自覚したのは久々だ。
今回はサンプルとして試しに作ったので、フォルダをあさって3年分の傑作集を作ろうかと思う。

『鬼滅の刃』等々の新刊をポチり、『僕のヒーローアカデミア』を買い忘れたことに気づく。

寝る前にPO-12subで遊んでいたら就寝予定時間をとっくに過ぎていた。
やば早寝をした。


12/05
睡眠時間が短いのでモンエナを飲んで乗り切る作戦。
友人が発した「まともな据え置きゲーが無い」発言に対して、面白そうなタイトル群をピックアップして突きつけてやろうとしている。
switchは前に作っていたやつがあったのでそのスクショを送り、PS4版を現在作成している。やつの時間を削ってやるのが目標だ。

もりっと仕事をして帰る。
『僕のヒーローアカデミア』『ユリイカ vaperwave号』『BRUTUS特別編集 合本 危険な読書』を買う。
何日かけて見ていた『女神の見えざる手』を見終わる。
アメリカ社会の銃と政治にまつわる映画だ。
日本だとロビイスト的な職業はあまり想像できない。
主演のジェシカ・チャステインの、超人的で人間味の無いロビイストの演技は良かった。
エリートのキャリアが躓くのか、すべてを掌の上で転がしているのか、という若干のスリラー的要素。あとはガンロビーと政治の関わり合いの描写が映画の見所だった。
マーク・ストロングが悪役でもなんでもなく出てくるのが良い。
すっごく面白いというタイプの映画ではないが、光るものはあった。

寝る前、次郎(仮名)の名前をツイッターで見かけてitunesを立ち上げた。
幾つか曲を聴いているうちにニコラップの音源まで手を伸ばしていたら0時になっていた。
即寝た。


12/6

仕事が佳境~~~~~~~~という気持ち。
締め切りに追われている。
twitterを見ると暇を持て余している人を見つけたので飲みの誘いをかける。
本当は19時半くらいに飲みに行ける算段だったのだけど、伸びに伸びて合流は21時になってしまった。本当に申し訳ない、とマッドサイエンティストばりに平謝りで大阪駅前ビルに行く。
練り歩いているとなぜか警察官がなんかしてる店を発見したので、せっかくだから入ってみた。
なんで警察官がいたのかは一切わからず、事件は片づけられたあとでその余韻も無かった。
唐揚げやら天ぷらやらを食べた。
2軒目に行くも、腹八分目をキープする俺たちは帰路についた。
帰宅してからウイスキーを飲んだ。


12/7
ぶっちぎりを決めていたアマゾンからの配達を待ちながら『イヴリン嬢は七回殺される』を読み切る。
小説版『428~封鎖された渋谷~』風で、ジャンルはタイムループ人格転移ミステリだ。
掛け算の多い表し方になるが、実際そうなのだから誇張は無い。
主人公は覚えのない別人として目が覚め、謎のペストマスクを装着した黒死病医師にやおら「ブラックヒース館」で起こる殺人事件の真相解明を命じられる。
殺人事件に加えて、自分自身は何者なのか、なぜ洋館でタイムループしているのか、競争相手となる従僕やアナとはなにものなのか。いくつもの謎が、いくつもの人格を経て解き明かされるミステリだ。
ループと転移で時間軸があちこちへ飛ばされるが、混乱するほどの難解さがなく、想像よりも読みやすくなっている。
話のエンジンがかかり出すのが比較的遅く、これは主人公の記憶がないことに由来するので頑張って読むしかない。
読者は主人公ならびに多くの謎に関して雲をつかむような気持ちで読むわけだけど、ミステリの醍醐味としてそれは前提として当然だ。
とはいえ感情移入のしどころも必要で、記憶がなく行動原理のはっきりしない主人公を追いかけるのは中々忍耐力が必要だ。
文章が読みやすいのが助けで、100ページほどで最初から読み直したのだけどそこまで苦ではなかった。
ゲームのルールを知らずしてプレイはできないからね。

本書のその感じをデジャヴがあって、それはジョジョリオンだ。
ジョジョの現在の部、ジョジョリオンでは主人公一行は理解不能な事態に度々陥りがちで、それを読んでいるときの気持ちだ。
ジョジョシリーズでの謎のスタンド攻撃による混乱は楽しいところではあるのだけど、読者は「ああ、これはスタンド攻撃だ!!!」と思えていた。
それは手におえる混乱であり、予定調和の謎だった。
が、ジョジョリオンでは読者ですらスタンド攻撃の認知を混乱させられている。本当の意味での混乱が起こっている。
おそらくアート的なコマ割りと原理の飛躍がそうさせているのだと思う。
混乱していることを理解する、から混乱していることに同調する、に変化しているのがジョジョリオンだ。

この同調を面白いと受け取れるかは結構微妙だし人を選ぶが、主人公たちと同様に混乱するというのは感情移入としてとても真っ当だ。
ある意味でちゃんと読解しているともいえる。

だから『イヴリン嬢は七回殺される』に混乱することはむしろ読者の正しい姿だ。

『アナと雪の女王2』を見た。
前作の記憶がなく、スピンオフを見ずに、寝不足であったために中盤の大事な場面で寝た。
エルサが北の海に向かうところから眠気が襲い、耐えつつ耐えつつ気絶してた気がする。
1作目はディズニー映画と近年のジェンダー周りの潮流とレリゴー、ていう語られやすい文脈の塊であったことの方が映画本編よりも記憶に強い。
それでいうと2作目はそれほどその傾向は無さげだ。
思い返してこれを書いていると、寝てしまったところが物語の根幹部分のような気がしていて明快に書ききれない。
思い入れも1作目の記憶もないためか、エルサがなぜに「Into the unknown」する理由が曖昧なままだった。ふらふらと声に導かれていくメインストーリーに、途中に挟まれるプロポーズギャグもいまひとつに映った。
ギミックのダムも「えっダムあるんだ」という驚きと共に「ぜってぇ壊れる」を裏切らない予定調和具合。
つけたされた精霊の設定も生かし切れずに、可愛いトカゲを出してお茶を濁していた。
もう一回見るかはとても微妙だ。
話筋は置いておいて、ギャグパートはだいぶ思い切っていて良かった。
オラフによる前作振り返りはアントマンにおけるマイケル・ペーニャみたいだったし、クリストフのソロパートのふざけたロック描写は珍妙で最高だった。

もうひとつ、ストーリーとは別に映像表現は間違いなく最先端を行っていた。
質感表現でもとくに髪の毛の描き方が凄いと感じていた。人物が映ると髪の毛が絶対映らざるを得ないわけだけど、そのたびにその細かさに視線が奪われた。
自然物、落ち葉や木、なかでも水の表現が凄まじい。
終盤の見どころの一つだ。これをもう一回見に行くのはありかな。


12/8
朝からタ(タリーズ)で読書をする。
『皆勤の徒』を読了。解説を読むとすっきりする。
これは『トランスヒューマンガンマ線バースト童話集』だなと思い当って、腑に落ちた。元ネタがどうかは分からないが、確実に何らかの参照か、参照元が共通している感じがする。
造語の小難しさはあるものの、それぞれの短編ではサラリーマン、探偵、学生と親しみやすい主人公たちがいて、彼らのおかげで読了できたと言っていい。
SF的ギミックが盛り上がってくると想像力の総動員になって大変なのもまた楽しかった。
一度きりの読書では勿体ない作品だ。

結局、タ(タリーズ)に3時間くらいいた。
小島秀夫の本、ユリイカ、po-12で遊ぶなどをした。

PSplusのフリープレイにタイタインフォール2!!!
サイバーマンデーに乗っかってPS4を勝ったマンがいたので一緒に遊ぶ。
1作目はxbox oneでそれなりにやっていたので、懐かしいマップが多い。
ゲームをしながら会話するのってとても難しいことに改めて気づく。
動きの速いFPSだと仲間の動きを気遣っている余裕はないので、罵詈雑言や断末魔のやり取りばかりになってしまう。

夜に電子レンジの故障が発覚して、寝た。


12/9
モンエナを飲みながらヒロアカを見る。
サンイーターの活躍回。

サイバーマンデーの最終日ということでいよいよ何かを買うかと重い腰を上げた。
とりあえずSSDを買って環境を移そうということにした。
あとHDMIケーブルとHDMIの分配器を新調する。
PS4が増えて配線周りがカオスティックになっている。HDMI出力するハードが増えすぎてどうにかしたい。
あとPS4proの性能を発揮させるべく4Kモニタの導入が浮かび上がったが、今の27インチの老体モニタも十分生きているので捨てるのは忍びない。
といって3面モニタを展開する必要性もなく、デスクに対して専有面積がえげつないことになる。
引越ししたら検討しよう、と敢え無く先送りにした。
あとはイヤフォンを追加で入れて買い物終了。

夜は『アイリッシュマン』を見る。3時間連続は見られないので小分けで見ているが、当たり前のごとく面白い。ああ~、スコセッシの映画だ~~~~~感あふれる。
途中で入る字幕が英語字幕を日本語に置き換えるピクサー特有のあれで、結構萎える。
親切であることが完全に裏目に出ていて、止めてほしい。
フォント!!!!
ロバート・デ・ニーロが若返ったりおじいちゃんになったりと不思議な映画だ。
役者は完成形を見ていない状況で演技分けをしているのだと思うとすごい。


12/10
朝からタイタン2。朝でもなかなか人がいるようで即つながる。
オンラインゲームは人口がライフラインだ。


12/11
有給を取ったので映画をはしごする。

まずは『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』。
twitterの評判に惹かれて、全くの門外漢ながら見に行った。
絵にかいたような門外漢なので丸っこいビジュアル以外の世界観は一切知らない。アニメなのか絵本なのか、イラスト集なのかも知らずに、60分ぐらいの上映時間で1900円には若干怯んだ。特別上映で1400円くらいかと勝手に思っていたので、なんだとーーーーっ気分が生まれた。
けれど普段から映画代に対してシビアに、財布のひもを気にしているわけではないので全然いい。ただ、なんかすげー商売だなと思ったのも事実だ。

常々思うが趣味としての映画はわりかし安い。見るだけならストリーミングサービスで死ぬほど事足りる。GYOの無料配信でも週に何本かくらいは余裕でいけるはずだし、youtubeで短編映画や権利切れの古い映画を見ることもできる。

話戻ってすみっコぐらし、正直全然ピンとこなかった。
評判では『ジョーカー』を引き合いに出すなどのオタク特有のデカ述語による誇大感想が注目されて、例にもれず自分もそれに少なからず引っかけられたわけだ。
だから、映画を見るきっかけにもなったことだし、そのことについてとやかく言う気はそこまではない。感想は自由だし、受信側の問題でもある。
ただ『ジョーカー』と並列するのは飛躍が大きすぎだ。

個人的には『her/世界にひとつの彼女』『インターステラー』『トイ・ストーリー4』あたりを思い浮かべた。
人格の認知、次元を超えたつながり、創作物に対する責任と肯定。それぞれの要素があの短い時間に、しかもセリフもほとんどない児童向け映画に詰まっていることは単純にすごい。
ただ、そういった要素と物語の密度は当然ながら児童向けにチューニングされている。絵本のようにすみっコぐらしの紹介に費やす前半部はたるく感じた。
そもそも、すみっコたちを対して可愛いと感じないので、肝心のストーリーもそこまで感情移入できなかったのが一番大きい。
まるまるしたフォルム、小さな目、ちょこまかした動き、隅に寄ってしまう不憫さ。可愛いらしさを追求した可愛らしさに、俺は全然魅力を感じない。
犬がいないし。なんで犬がいないのか。猫はいるのに。これは猫派の賄賂と策略による陰謀に違いない。
ともあれ、どんなフィクションにも感情移入が大事なわけだ。
だから1980年代アメリカに生きる不憫なホアキン・フェニックスよりも魔法の絵本にいる不憫なひよこを案じる人がいたとすれば、ああいった評判が生まれるのは至極納得できる。

喫茶店で『霧に橋を架ける』を読みながら休憩。こんなところにもブリッジズ。

つぎは『ゴーストマスター』。映画愛炸裂!!!
ホラー的なビジュアルではあるものの、それはB級的な特殊メイクであって、本筋は映画に対する思いのたけをぶちまけるところにある。
なので怖い描写はほとんどなく、音で驚かす演出も少ない。
特撮映画で怪人の様相を楽しむように、怪物の顔や小道具を愛でる感じに近い。
あとは映画好きにはたまらないセリフがとても良い。「タランティーノ」のところはもちろん、映画の作り手と映画そのものが重なる瞬間が何度もある。
本作だけでなく、映画内世界を無視するようなメッセージをセリフとして放つ映画は時々ある。大抵は単に言いたいことを言っているだけで登場人物とリンクしていない部分に萎えたりする。
本作ではそうはならずに、設定としても「言いたいことを言う」納得感があるし、メタ的にこの映画を作っている人たちがいるという意識を持ってしまうことでむしろアツく感じるセリフになっている。
冒頭からの青春キラキラ映画に対する皮肉やギャラの問題、制作現場のあれこれをおりまぜた悲喜交々は映画が好きで映画館まで来ている人たちには無視できない描写だ。
が、そういったシリアスな側面も大いにあるが、本筋はコメディで、大いに笑わせてもらった。
壁ドンの発明に感謝したくなるほどの名場面と名台詞がある。「壁ドンがしたーーーーーい!!!!!!」は最高の演技だ。
こういった場面がひとつでもあれば普通はいいのだけど、本作では何か所もある。それだけで見る価値がある。
演技全般は名優的なうまい演技でなく、味付けに特徴があると表すべきかな。
上手い人、下手な人、突出している人といろいろだけどこの雑多な感じが映画そのものとマッチしている。
『ゴーストマスター』は雑多な映画だ。けれどその中には映画愛が詰まっている。歪でごちゃごちゃとして気が抜けて笑えて、完璧な映画ではないけれど愛せる映画なのは間違いない。
(個人的な好きポイント→ゴーストマスター脚本がオタマジャクシ形態で口に飛び込むところ)

奇しくもすみっコぐらしとゴーストマスターが創作に関する物語だったのがなんか面白い。
全然狙ってないのにこういう符号の一致は「シンクロニシティ!」だ


12/14
出かける。
『乙嫁語り』の新刊が出ていたので捕まえていく。
数少ない紙で買う新刊だ。

夜は寿司を食べたいということで寿司屋を探していた。
もともとはボーナスが出たのでパーッと美味い物が食べたいきっかけだったのだけど、意外といい塩梅の寿司屋が見つからず、結局は高めの回転寿司に行った。
くら寿司、スシローと分かりやすい候補はあるが、TPOと気分にあっていない。
値段高めの回転寿司は全然空いていて、ほぼ待ち時間がゼロだったので金サイコーとなった。
一皿500円とか気にせず食べて、俺のボーナスの出番は終了。
とくにこの後の使い道もないので、また寿司を食べよう。


12/15
日曜日、映画を見るか迷うが今日は内政の日。洗濯や掃除をバシッとしてゲームをしていた。
タイタンフォール2が楽しくて、人が多いこともあって無限にやることが出来る。
が、無限時間は危ないのでそこそこにセーブしような。
エイムアシストが非常にやさしい為、一方的なキルの取れない初心者殺しが少ない。これはTF2の特徴であり、売りだと思う。
ほかのシューティングゲームだと、エイム力が戦績の大部分を占める。多少なりとも立ち回りも重要だが、それには経験が必要で、習得するには時間がかかる。
TF2はまずエイムアシストで、キルのハードルを下げてくれる。そして撃ち合いで勝てなくてもタイタンがあるので、安心だ。
プレイヤーは少人数でボットを倒してもポイントになるし、味方の役にも立つ。
2段ジャンプとウォールランの縦横無尽さも、立ち回りを難しくするほどでもなく、むしろ後ろを取りやすくなっている。背後からのキルはほとんど運のようなものなので、プレイヤースキルによる負けよりは納得がある。
これだけ書くと褒め所沢山だな。

昼、poketoperatorとスピーカーを持ち出して河原に行った。
手のひらサイズのドラムマシンとシンセ、家でやるには大きな音は出しづらいので思い切って野外で遊んでみることにした。
音量を気にしなくてよいので、より楽しい。ただし、寒い。河原は風があるのか、30分くらいで切り上げた。
屋外で音出して遊ぶはわりといいのだけど、場所が大事だな。
住宅街が近い公園だと気を使ってしまうしトラブルになっても困る。
河原はそんなことがない。が、寒い。
いいところを見つけたいな。

『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』をAmazonPrimeで見た。
マクドナルドの創業者であるレイ・クロックの伝記映画だ。
伝記映画やノンフィクションものはお勉強の側面が強くなるが、とても身近で資本主義の象徴ともされるマクドナルドが題材となると興味は湧きやすい。
創業者というがレイ・クロックがシステムを思いついたのではなく、あくまでフランチャイズ化を途方もない規模で成功させたことは知らなかった。
素早く商品を出すための圧倒的に効率化されたキッチンシステムを考えた人物は別にいて、映画ではその本家マクドナルドの創業者兄弟との対立が大きな軸となっている。
規模を取るか、品質を取るか。ビジネスにおけるジレンマからはマクドナルドも逃れられない。
本作は、冴えない営業マンのレイ・クロックが52歳でマクドナルドコーポレーションを立ち上げた華々しい成功譚ではない。
レイと妻の関係や、なぜレイ・クロックがその年齢でフランチャイズ拡大に身を投じたのかがメインに描かれている。
いわゆるアメリカンドリームものに分類できそうであるが、金銭的な部分での成功はほとんど出てこない。だからといって彼が俗世に染まっていない聖人にはまったくもって見えない。ともすれば、とんでもない野郎に見えてくるし、身近にいれば困るような人だ。だが、それゆえに成功したのだという納得感さえ出てくる。
悪人ではないが嫌なやつを演じるマイケル・キートンは役柄に上手くハマっていた。
肝となるのは徐々に増えていく店舗数、それと対比になる人間関係の変化だ。

また、マクドナルドのプロパガンダ的映画では決してなく、地味な部分の方が随分と多い映画だ。
ビッグマックもマックポークもライバル会社とのBEEFも出てこない。
だから、むしろそういった塩梅の方が好みではある。
何の気なしに街中で見かけるあの「M」の文字を見る心持が変化する、良いお勉強にはなった。
劇中での一番印象的なシーンは、マクドナルドは新たな教会になるんだ、とレイが兄弟に語るところだろう。
いま現在では宗教を超えて世界中の人がマクドナルドを認知していることを考えると、大言壮語ではないわけだから改めて驚く。
そこで教会を出してくるあたりのアメリカっぽさも面白い。
惜しいのは、ゴールデンアーチがあの「M」に転換していく場面が無かったことだろう。よく知っているマクドナルドはゴールデンアーチよりもゴールデンMの方だったりする。
そこを描いてしまうと完全にマクドナルドを乗っ取ってしまった側面が強調されるからだろうか。
レイ・クロックが雑誌の表紙を飾る際に横に立つのはあの兄弟が描いたゴールデンアーチだった。契約による紳士協定は実行されなかった、その追い打ちをかける必要はないのだと判断されたのだろうか。

漫画をバシバシよんだ。『進撃の巨人』。
デス・ストランディングは終わりが見えてきたところ。


12/16
体調がよろしくないのでモンエナ緑を飲んでデスストを朝からやる。
出勤前なのだけど、もうすぐ終わりだよーって雰囲気をダイハードマンが醸し出してくるのに負けてプレイ。
ヒッグスの素顔を見て、続きは夜に。

体調の悪さは頭部にきていて頭痛がある。
定時でささっと帰った。

それとこれとは話が別なので、リングフィットアドベンチャーに取り組む。
今日はドラゴとの戦いがあるので結構大変だった。
スキルをあんまり選定せずに、スムージーの準備を怠っていたのでギリギリだった。回復スキルを重要視していないので、専ら外していたがこういう時に役立つんだなという学びがあった。
ボス戦で雑魚敵を倒すべきか、そしてどいつから倒すかって選択は非常にゲームっぽいなーと感じた。ゲームらしいことををやったなーって思いと、肉体の辛みが同時にやってくる。
プランクは辛さと攻撃力が釣り合っていない気がして仕方ない。

無事に次のステージに進んで今日は終了。

鍋キューブのもとで具だくさんスープを作るというソリューションを試す。
そのためにおにぎりも買ってきた。
味噌汁とおにぎり、この定番セットがどうしても食べたくなったので、その代用。
とりあえず玉ねぎとジャガイモを突っ込んで見たら思いのほか味噌汁感が出た。

今日のデススト。
朝の続きからやってエッジ・ノットシティにたどり着く。
完全に前振りがあってからのボス戦だ。ヴィジュアル面での驚きは多いけれど、今回はうわ~~~~~~~~~の度合いが高かった。
アクションゲームとしては要点の分かりづらい、単調な場面でもあった。
ヒッグスのシナリオはこれで終わりなのだろうか。
ヒッグスとの戦闘シーケンスは「これぞ小島ゲーっだ!またやりやがった!」
な出来栄えで素晴らしい。ネタバレを回避して書くとそうなる。
そういうのが好きなんだなーとか、ある種の哲学を感じずにはいられないぶっこみ具合だ。


12/17
朝食に珍しくパンを食べたら、そこからの満腹感の持続が長くて苦しいぐらい。
なんだ?わけが分からないが、こんなことならパンを食べないぞという気持ちが強まる午前中。
ここ数日の摂取カロリー(おもに糖質)がオーバーしているのが表面化してきた感じある。
だいたい食事の効用は二日遅れで反映されるのが体感だ。
節制、節制。

別に何でもない日に残業していたらラストマンスダンディングになった。
帰って、BEASTARSアニメを再開する。
「宝石の国」の制作スタジオOrangeの仕事は揺るぎなくてすごい。
不安定なところが無く、演出も相まって毎話毎話見どころがある。
ついつい面白いな~って言ってしまう。
漫画原作でも多く語られれているが、ジェンダー的な側面が強い作品だ。
強いが、かなり混沌としているという気もしている。
肉食と草食を男女の比喩として捉えるのはとても分かりやすいが。が、それだけでは単純すぎるし、安易だ。
当たり前だけど肉食と草食のなかにも性別がある。男女、動物としての肉草、精神的(恋愛対象にたいしての)肉草、社会的肉草などのレイヤーがあり、このためキャラクターは複雑になる。そしてレイヤーは性別に留まらず、人種や育ちの反映にまでも及ぶ。
だから、ある意味ではしっちゃかめっちゃかになっていて、語るには一筋縄ではいかない複雑さになっていると思う。
しかも描かれることが現実的なジェンダーの反映なのか、そのカウンターとしてあえて組み込んでいるジェンダー感なのか、読み手によって判断が変わりそうな部分がある。
解釈によって読み手の信条が出る、ってよくよく考えたら当たり前なんだけど。
ただ、作品として軸がぶれているわけではなく、面白い漫画なのが作者の力量の高さを示していると思う。

アニメ版はレゴシに声がついたり、3Dで動物間の大きさが際立ったり、漫画よりも主人公が「男の子」であることが強調されているように感じる。
ちょうど見ていた部分が童貞をからかうギャグ(ホモソーシャル的なやつ)があったからだけど、同性間のあれこれも含んでいる作品なのでそういう射程の話に事欠かない密度だ。
レゴシとルイのハルを巡る対立を見ていて、『俺がもらう!』とか息巻いているセリフはモノ化している感じがしていて若干気になった。
単なるクリシェなんだろうけどね。


12/19
朝からモンエナを充填して出社する。
車の運転があるから眠気覚ましだったのだけどなんやかんやでお預けに。
予定外のカフェイン摂取で一日は頑張れたような気がした。
また、なんでもない日に残業をしていたせいで職場の戸締りをする。
タイムラインで小袋成彬の『Piercing』が話題になっていたので、朝から聞いていた。
良い。朝からそれを引きずっていたので帰る直後からその状態になっていた。
終業間近はもう誰もいなかったから聞きながら作業。
戸締りも聞きながら。会社を出て買い物をして家につくまでが間断なく続く。
場所は変わってもなっている音の連続性が維持されていると一つの世界、連なってんな~~~~という趣がある。
『Piercing』もとい小袋成彬は名前だけは知っていてほぼ初めて聞くのだけど、このアルバムは傑作だ。
とても良いものが年末に出ちゃったな。


12/20
Steamのウィンターセールが始まった。
パンを食べながら物色。
ひさびさに起動したらストアでの探索がとても良くなっていた。
タイトルを決めずにサーフィンするにはちょっと不便だったのだけど、人気とニッチ、発売期間のふたつの感度でオススメを出すところが良い。
ニッチにガン振りしていろいろ見ていく。
卓球×Lofi Hip Hop!なゲームを発見した。超いまっぽい。パッと見た感じはスポーツではなくリズムゲーだ。200円足らずで買えるので、購入リストの筆頭。
他にもいろいろ物色してウィッシュリストへぶっこむ。

昨日に引き継続き、小袋成彬の『Piercing』を聞く。
アルバムは30分弱と短く、それでいて曲の配分、幅広いジャンルの音楽を消化して出している音の配分が最高すぎだな。
星野源が音楽で生活を打ち出しているが、その一つの回答として日常会話か~~~~っていうのが発見だった。本作では会話がところどころに挿入される。

音楽アルバム自体に日常会話が入ること自体はさほど珍しくない。とくにHiphop、ラッパーのアルバムにはよくある。
おそらくストリートに根ざした、聞き手へリアルに感じさせる手法として日常会話が用いられていて、度々挿入されるのだと思う。
それを取り入れた日本のラッパーたちも同じようなスキットを入れ、地下鉄や鉄道の音が入っているアルバムいくつある?鉄オタでもないのに、というような感じだ。
だから、日常会話そのものは珍しくない。が、星野源の「生活」というタームの延長線上で考えるとある種の回答めいたものに思えてしまうのだ。
ということはラッパーたちの音楽活動と星野源を遠く切り離されたものだと考えていたってことでもある。
仕方ないと言えば仕方ないのだけど、そういう無意識の切り分けはマジで意味ないので自戒。
『Piercing』にはTojiも5lackも参加しているので、そういう垣根のないアルバムであることは体現されている。
ともかく、もっと聴こう。いま出始めたヤンキーの指摘とか面白いし『分断派の夏』にも手を出そう。


12/21
朝からmay the force be with youということで『スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け』を見に行く。
JJエイブラムスありがとう!!!という気持ちになった。
SWの最新作が大傑作というのが誰もの理想なのだけど、そんなことはこの世で一番の難題であることも自明だ。
ファンならなおさら大傑作を望むが、その不可能性もよく分かっているこのジレンマよ。前作のTLJがどうであったのか、を踏まえるとそのジレンマはより強くなってしまうのも仕方がない。
だから、今作がああなってしまわなかったということに感謝の意があるわけ。
TROSを大傑作とは言わないけど、それなりに丸く収めていることは間違いない。
だが、その丸く収め具合、予想を上回る展開の少なさを責めることは簡単だ。
いつものどこかで見た展開ばっかだな、結局血統の話か、恋人かよ!!!!!!!とか。怒れる点がないわけじゃない。
ただ、個人的にはこの若干ケチのついた新三部作の終わりとしては十分に役目を果たしたと思う。
ディズニーが作り出すスターウォーズ、この文字列から想起されるようなシリーズにどんどんなっていくのかと思うと複雑な気持ちにやっぱりなるね。

劇場を出て散髪に向かう。
TROSを思い出しながら椅子に座って髪を切ってもらう人に徹していた。
大阪王将で担担半チャンセットを食べる。

夕方からは『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ・ライジング』を見に行く。こっちも「ライズ」する作品だ。
ヒロアカの劇場版2作目になるのだけど、ボンズありがとう!!!!!ってなった。
JJエイブラムスよりもデカい感謝になったのは仕方がないとはいえ、ヒロアカ本編の完結篇にしてもいいんじゃないかってぐらいのネタと熱量だった。
単行本で最終決戦のネタの一つを使ったとか書いていた記憶があって、これかっ~~~~~~~~~~となった。
本当にその通りで、擬似ワンフォーオールトの最終決戦が描かれていた。しかもものスゲー量のアニメーションで。
動きのカロリー量が半端じゃなく、終盤の戦いは何度見ても拾いきれないほどの物量だった。
しかもただハチャメチャに動くだけじゃなくて、あえて落ち着いた音楽で演出する手法で、あのシーンのエモーションは何倍にも膨れ上がっていた。
ヒロアカはジャンプの漫画だったな…と思い起こされるようなアツい気分にならざるを得ない展開。終わった後は体温が上がっていた。
映像以外のところではヴィランに関する掘り下げがやや物足りなく感じた。
鑑賞特典コミックで補完されているとはいえ、一本の映画としてはもうちょい欲しい。
とはいえヴィラン連合とダブる部分があるので、新鮮味がなく映ってしまう可能性もあったので削ったのも全然わかる。
社会からはじき出された人間からヴィランへ、といったヒロアカ内でのステレオタイプ的ヴィラン像に収束されても面白味がいまひとつだ。
そういったバックストーリーとはべつにヴィランの個性、とくにナインの個性についてはもう少し意外性の合っても良かった気がする。
これもAFOとダブってしまうところではあるのだけど、個性の組み合わせの妙が見たかった。単純にめちゃくちゃ強い個性っていうのも良いけれど。

夜からはボードゲーム。500円で時間制限なし、遊び放題のゲームバーに行く。
遊んだのはほぼ持込みの軽ゲーのみだけど、大いに笑って沢山話した。
締めに金龍ラーメンを平らげて解散した。


12/22
休みの内、いちにちは内政(家事)に充てる必要があるので、今日がそれ。
洗濯物を倒しつつ、Steamのセールだったのでいろいろポチった。

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