・ワインとの付き合い方がわかってきたのか酷いことにならずに起きる。天気予報をチェックすると、とても雨になるらしかった。モンゴルナイトフィーバーを聞く。コンビニへ。モンエナを買う。ポトフ生活の反動で食欲が旺盛。
・日記を書く。日記を更新する。独自ドメインとサーバーレンタルをしているのだけどとくに技術的なケアが得意でもなくマメでもないのでHatenablogで良い気がしてきた。有料サービスは優良なだけあってDIYでやるよりも高価ではある。そのぶんケアが優れているわけだ。けれどインターネットに自分が自分の意志で確保できている場所を持っている、その自意識もなかなかに良いものだとも思う。古インターネット世界観。
・映画を予約して外へ。傘を持っていく。折り畳み傘はそれなりに良いものを買おうって意識はあるが普通の傘はずっと変わらない。やっぱりパクられることを想像してしまう。実際にパクられた経験はあんまり無い。ビニール傘をほぼ使わないせいかもしれない。
・『スパイダー/増殖』を見た。最悪で最高!だった。
・フランスの団地が舞台。スニーカーを転売している若者が主人公で趣味として爬虫類や昆虫を飼っている。珍しい蜘蛛をブローカーから買ったけど迂闊な取り扱いで逃げてしまい、それが団地中に繁殖してさあ大変!があらすじ。
・手のひらよりも小さな蜘蛛がどんどんデカくなるのも良い。あんまり蜘蛛映画を見たことないけど蜘蛛の生理的に嫌なところがこれでもかと見れる。多くてちっちゃいものがカサカサと同時に動くさま、空気ダクトに巣食っている描写、ホラー映画を見たあとの風呂場が怖くなるのに近い体験を得る。部屋の片隅にいたら嫌だな~って想像が膨らむ。
・蜘蛛以外の虫もドアップで映るので虫が嫌いな人ほど楽しめる映画だけどそんな人に勧めるべきではないぐらいのことが起こる。
・主人公の迂闊な行動がことの発端になるので主人公に対する感情が結構肝になる。前半は気にならないが後半からガンガン人が死んだりしていくさまを見ると「この責任はだれに?」と宙吊りになる気持ちがあった。駐車場が絡む場面の前後でちょっと気持ちが落ち着いた。
・現代フランスの知識が全然ないけどフランスと団地、貧困とHiphopの取り合わせは結構見る。団地での暮らしの様子を描いた『バティモン5』を思い出した。団地の中で飲食店をやる感じ、フランス国民ってアイデンティティはあるけれど差別やステレオタイプの眼差しがその中で働いている様子も他の映画とつながる。ジャンル映画だけどちゃんと政治的な映画だ。
・登場人物はさほど多くないのだけど主人公のバディとして一緒に行動するMMAをやっている友人のキャラクターが良かった。
・団地の中でやる『エイリアン ロムルス』って感じが凄かった。思えばフェイスハガーってほとんど蜘蛛だからな。団地が密室の宇宙船に引けを取らないのが映画のマジックて感じがする。この道移動すんの~~~~~~~!?がどっちの映画にもある。
・想像より全然良かった。スクリーンを出ると窓ガラス越しに大雨が見える。天気予報を確認すると降水量が16とかになっている。普通の雨は2とか3なので強雨だ。外に出るのが嫌なのでしばらく読書した。
・雨脚が弱くなったのを確認して移動。スパイスカレーでも食べようかとちょっと歩いて向かったが並んでいる様子を見て引き返した。15時を超えていてランチはほとんど終わっていて無食事の良くない休日コースに向かっているのを感じる。さっさと帰ろうかと思ったらJR線は大雨の影響で運行が乱れているらしかった。しかたなく梅田まで歩く。湿度が高く上着が暑い。精神衛生が負のスパイラルに囚われそうだったので打破するために駅構内の北海道物産展に入った。何も考えずにえいやと購入。帰宅。
・ホタテのカレーパンを食べて復活。
・Netflixの『ドント・ムーブ』を見た。あのフィン・ウィットロックが主演級……(好きな映画『マネー・ショート』でジョン・マガロと冴えない若者ブローカーを演じていた、ジョン・マガロは結構どんどん売れている)なところで嬉しさのピークかもしれない。笑顔が弾けるタイプの人間が逆に胡散臭く見える、を上手くやっている。シャマランの『TRAP』といい、しつこい殺人鬼って大変だ。
・女性がおかれている社会的な状況を読み込むのは深読みが過ぎる気もしていて、単純なエンタメなんだけどそのわりにもうちょっと手が込んでほしいなぁとも思った。
・悪がなぜ悪なのか?について語って欲しいけど大体は陳腐になってしまう。それを求める欲望の邪悪さも認めつつこの映画はあんまり底意地が悪くない。
・外に行く。雨は上がっている。ワインを手に入れて帰路。食べ飲みWEEKEND.