20240814──恐る恐る活動

・4時頃に大声で起きた。たいして繁華街でもない微妙な町で面白いと思って大声を出す酔っぱらいだけが落ちる地獄がたぶんある。

・寝づらいまま過ごして7時のアラームを止めて8時におきた。目に違和感がある。閃輝暗点かと思ってロキソニンを服用した。明らかに無駄に早く起こされて体がガチガチになっていたせいだ。布団に入ってゆる言語学ラジオの「ゾミア」回を垂れ流しにする。

・この前と同様に不思議と頭痛がやってくるとが無いようで恐る恐る活動する。『訂正する力』を読了した。

・終盤は思想の話を比較的濃い目にしている分、前半に貼る付箋のほうが多くなった。本書を「訂正力」としなかったのは令和という感じがする。具体的なこれをしようとかの本ではないし時事的な切り込みのほうが面白く感じてしまう。

・本書に限らず、なんとか力は色んな比喩や適用ができると思うが「訂正する力」はわりとど真ん中で活用しやすい気がする。たとえば直近だとフワちゃんの不用意な発言や、男性の体臭が臭いと言い放ったことで職を失った女性フリーアナウンサーの事例が挙げられる。両方とも訂正することを良しとしない日本社会の雰囲気や空気がよく現れている気がする。

・後者はミソジニー的な要素もある気がするけれど「間違ってました!」の一言で事態が収集されないことのほうが圧倒的に多い。

・それはそうと「訂正する力」は物事は良くすることができるし、それには訂正するしか無いよねと読み取れてポジティブだなと感じた。そういう意図があるのか分からないが何かと閉塞感を感じる社会の感じに対してキラッと光るものを投じている気がする。ゲンロン自体にはそんなに接していないし東浩紀本人にも好悪どっちもあるけどいい仕事しているなと思う。あとがきで触れられているが語り下ろしを編集している編集者の力もあるんだろうな。

・『女神の継承』を見た。タイのモキュメンタリーホラー映画。怖いってかサービスたっぷりだ。

・モキュメンタリー部分が結構ちゃんとしている。ドキュメンタリーらしい画角のインタビューとかがあってタイの田舎の風景がちょっと日本っぽいのも良い。

・怖いところはちゃんと怖いのだけど超常現象というより人体が変な動きをしているとヤダ!っていうやつ。大体はエクソシストなので既視感はある。でもちゃんと起こったら嫌だな~と思ったことを全部起こしてくれる。そのへんにサービス精神を感じた。

・タイで火葬するときに着火がロケット花火で行われるっぽい描写がほんの一瞬だけ挟まれるのが気になった。調べるとタイではそこそこ一般的らしい。遺体を入れた炉にロケット花火が一直線で飛んでいくさまはすごい。

・気温下がったのを見計らって外へ。ロキソニンが少なくなってきたのでドラッグストアを巡る。薬剤師が在中している時間を把握してないので2店舗ぐらい空振りした。そこでようやく調べて時間の余裕を確かめてからタリーズに入った。

・『学びのきほん フェミニズムがひらいた道』を読んだ。上野千鶴子による日本のフェミニズム史を要約したもので過去から現在へのつながりが分かりやすく読めた。

・価値観って案外変わるなと思えるところに光はあるものの全然まだまだやねとも思える。読んでてバトラーが登場し、話題の『バトラー入門』を読む機運にしても良いかも知れない。

・その後、永井均の西田幾多郎の本を読んで眠くなったり恩田陸が勧めていたIMFのノンフィクションを読んだりもした。恩田陸とこの本の取り合わせは不思議に思える。

・ドラッグストアに言ってロキソニンを手に入れる。医薬品と普通のレジが分かれていると一瞬こっちでいいのか不安になるとき、ある。

・天気が悪そうだったので急いで帰ろうとするが外に出た瞬間に雨が降り出した。傘を取り出すより引き返すことを選んだ数分後に土砂降りになっていた。仕方がないのでそのへんの椅子に座ってオモコロチャンネルを見た。買い物を済ませると雨はやんでいた。

・積みゲーの『Unheard─罪の代弁─』をプレイする。音だけを頼りに謎解きをするゲーム。プレイヤーは間取り図を俯瞰で見て、同時多発的に行われている会話を聞いて何が起こっているのか探し出す。

・間取り図の上で聞き取る位置を決めるのだけど動かすとASMR的に音の位相が変わって面白い。すっごいサラウンド。

・制作は中国のゲーム会社らしいがローカライズがしっかりとされていて吹き替えもある。吹き替えはアニメとも洋画とも違う感じの質感でちょっと新鮮。キャラクターの人柄や年齢を声で表現する必要があるのであえて特徴的にしている工夫が見られる。目暮という名前の刑事が出てくるあたりはちょっとしたユーモアなんだけど目暮さんは結構しゃくれた話し方をしててより面白い。

・ラジオドラマで謎解きするみたいな感じかな。

・夜はパルワールドをやって日付が超える頃に寝た。