20240812──そういう国

・気がついたら6時半だった。休みだけどゴミを出さねばの気持ちで外へ。コンビニへ行く。モンエナを回避してマルチビタミンって書いてる飲み物を買った。

・ありスパを聞く。地面師たち、の話をしている。原宿さんはネタバレがゆるいので心配したけど4話まで見てたら全然行ける範囲の話で済んでいた。

・日記を書く。休みの日はいつも以上に感想だらけになる。

・100分de名著の『ニコマコス倫理学』を読み終わった。あっさり終わった。これは本体を読んだほうが良いのかも知れない。

・『The Case of the Golden Idol』のDLCをまた買った。やってみると時間軸というギミックが追加されていて直感的なややこしさが増している。DLCは2つとも本編の前日譚なのでそこまで興味は沸かずにやっている。前日譚って正直無くても成立しているのでどうしてもおまけにしか思えないところがある。

・リングフィットをやったりしていると昼を超えていた。

『本を読んだことがない 32 歳がはじめて本を読む』を読み終わった。雨穴の「本棚」も独立して読み始めたけどあまりにもみくのしんに宛てた手紙じみていてビックリした。これまでに読まれた小説のタイトル、読書への苦手意識、書き手と読み手の立場が込められていて不意打ちだった。

・「本棚」を最後まで読まずに本編に戻ってあとがきまで読んだ。グッとくる箇所が重なってなんか泣いてしまった。他人が感情を揺さぶられてそれに釣られるのもあるし、読書と自意識に関して後書きでめっちゃ良いことを書いている。

・本は読めないが気持ちや思いを文章にすることはできるのは一見なんか不思議だ。でも読書という技術は「文字が読める」の言い換えでないらしいことが直近のゆる言語学ラジオでも感じたことだ。それに小説を読めるからと言って小説を書けるわけでもなく、読み書きの技術は文字を使っていることが類似しているだけで当人の内面で起こっていることは固有に違う。普段はそれに気が付かない。

・鼻を噛むほどに泣いてしまう。読書しよ~って気持ちになった。

・詰んでる漫画を読もうとして『模型の町』『乙嫁語り』『雨宮さん』の封を切って読んだ。

・ついでに『ねじ式』も読んだれや!と短編集を半分くらい読んだ。ねじ式を知ったのはインターネットのあのコマだけそれ以外の情報を初めて知った。こういう漫画なのか。なんでそんなにミームになっているのかあんまりわからない。特徴的ではあるんだけど『ねじ式』全体が全部変なのでどこてまもミームになりそうな気がする。金太郎飴の場面とか鉄道で村に戻ってきちゃうところとか、なんか面白さと変さがミックスされている。起承転結を他人に説明したら夢?って言われそう。

・そういえば、つげ義春も全然知らなかった。話によるとヴィレッジヴァンガードにあったりするらしい。サブカルの中でもニッチだなと思うけどサブカルって本来のそういうやつだ。

・読書づいたので東浩紀の『訂正する力』を読み始める。表紙かと思ったら大きな帯だった。

・内容はわかりやすく難しいことを書いていない。どうしても哲学、思想関係の本は「入門」とかでも案外むずかしいことが多い。國分功一郎や千葉雅也なんかも広く読まれる難しめの本を書いているし東浩紀の著作にも難しいものはある。本書はそういうものとは違う平易な語り口だ。

・言っていることはタイトルの通り。日本の「間違ってはいけない社会」の力学がどんなものかを説明しているな、と思いながら読んでいる。訂正する力とはこんなのがある、とわりと四方八方に適用していてこの広げ方はなんだかすごい。

・対面のコミュニケーションにも訂正が働いていてなんか伝わってないな~となったら言い直したりしているよね、と書かれていた。たしかに。インターネット、とくにTwitterは文字だし制限があるので訂正することができず不完全なコミュニケーションにならざるを得ない。そんなプラットフォームに人が集まったら厄介なことになるのは目に見えている。宿命付けられている限界のようだ。

・切りの良いところまで外へ。日が暮れていて暑くない。涼しいわけではなくムワッとしている。読書の最中はなんとなく冷房を切っていた。家にずっといると寝ている最中も稼働しているので数十時間も付けっぱなしになりがち。室温が33度ぐらいになるもののサーキュレーターを回しているとそこまで苦でない。もはやそういう国なんだ、と思い込むようにしている。

・買い物。ビールとコブサラダを買う。

・地面師たち、を1話見た。この話数の少なさに助けられているかも。

・いつも通りの時間に寝た。