・なんとなく今さら過ぎるけれど『花束みたいな恋をした』を見た。ほぅ、だからあんなにみんないろいろ語っていたんだなと納得するところが多かった。
・映画の冒頭から「うわ~~~~」みたいな丁度いい(悪い)塩梅の描写がずっと続いていて凄かった。たくさんの固有名詞が出る以前に、二人がそれぞれどういう人物かの描写が始まってからの全速力が凄くて、うわ~~~~だった。よくそんな自己紹介を思いつくな……と。
・自己認識がイタいと面白いの本当にぎりぎりを攻めている。これが両立するような意地悪さがすごい。
・描かれていることに寄せて個人的に思うことはほぼ無いので基本的な態度は「ウケる」だった。大いにウケた。よくぞ「こういう人」っていう感じだけを上手に抽出して作品に落とし込んでいるな~と感心する気持ちが大きい。あと映画として構成や小道具(靴、イヤホンのLR、猫、ゲーム)、映像編集なんかが作りこまれているので素直に良いじゃんともなった。
・恋愛模様は想像よりも王道に写った。出会いこそはなんだか運命的だったりするのだけど多くの人が身もだえているであろう固有名詞の連発とそれに呼応するコミュニケーション、それはわりと普通のものだ。初対面の人とは共通点を探そう!とはよく言われている。共通点や共有するものが多ければ多いほど親密になりやすい。好きな映画やミュージシャンが同じ!で話が盛り上がったりするのは「あるある」にもならない普通のことだ。本作ではそれがサブカル全般になっていて、そういう当たり前を全力で踏み込んでいるのが新しかったのだろうな。
・サブカルがほぼメインカルチャーになっているのもあってなんか射程が広いんだろう。オタクと非オタクの境界線はあいまいになって久しい。知る人ぞ知る、みたいなものはどんどん少なくなってきているし、本当のサブカルチャーを扱われてもピンとこないっていう本末転倒さが出てしまう。
・こういう語りを今更するのも4週目か?って思いつつも、したくなる魔力があるのが分かって見てよかったな。
・基本的に二人ともなんだか周りに対してメタ的な認知を得ているのだけど、恋人に何を求めているかのメタ認知が足りなように思えて、というか映画版『勝手にふるえてろ』はそこまで踏み込んでいるのとかを思い出して、「もっと内省しろ!」とつい存在しない映画のキャラクターに行き場のない気持ちを抱いたりもする。自分と同じような趣味嗜好を持っていて話が合うので好き、けれど他者であることからは逃れられないっつー話。
・いないのにいるような感じ、これを醸成するのに成功しているし、それには役者の力もかなり大きい。自分が男性だからなのか、この映画を成り立たせている有村架純の要素は馬鹿でかい気がする。
・恋愛映画として付き合う、最中、別れる、その後が抜け落ちることなく描かれているのも良い。この辺りを誤読したり解釈にゆだねることなく筋は筋として存在している。観客が読み取るのは主にすれ違いや麦くんの変化だ。就活に伴っていろいろ変わっていくのは若者映画っぽいし、まあそれなりに普遍的に思える。
・今年から映画の評価で星を刻まないようにしよ~と思っていたので、星4を付けた。これだけ見るとすごい刺さった人みたいだ。
・これでようやく今まで無視していた感想系コンテンツに触れられるのでアトロクとかを聞き直そうかな。中トロラジオでもそういう回あった気がする。
・何事にもピークはあるので今年の抱負は「気軽に流行に乗っかる」かもしれない。大体2年後くらいに、あったね~ていうコンテンツに接したりするのでズレるんだよな。これはフットワークを軽く、とも言えるのでありかもしれない。
・そういえば、しいたけ占いも見たりしていたな。なんだかそれっぽいことを納得させる文章力があって唯一無二だなと思う。それを指針にするかは別として、毎年なんか色々あったな~と振り返ることになるが、基本的に何もない年は存在しない。いつだって激動の時代なのかもしれず、過去を振り返る時点の自身が一定ではないのでそれに気づきにくい。新しいことはし得、なので気にせずやっていたほうが利得が大きい。とりあえずやる、は初歩的だし不十分だけどそれすらやれない/やらない率が高い自分には相応な戦略に思える。
・今年初のマクドへ。チキンですね。

・ゆる言語学ラジオのコーパス回、ゆるコンピュータ科学のプログラミング回を見た。どっちも面白い。前者は相槌をネタにした会話の解剖で、相槌の面白さに迫っている。後者は水野さんがプログラミングをする様子が単純に面白い。
・中トロラジオの今年初回更新も聞いた。だらだらと会話しているだけなのだけど、それが面白い。年末年始の話を絡めたり、最近あんまり聞かないインターネット(XまたはTwitter)にまつわる話をしていてよかった。その手の会話ってあんまり聞かないので、と言いつつジャン談でも結構しているがレアではある。切り抜きを作る気分になっていないので、どうしよ~とは思いながら手を付けてない。
・サイバーパンク2077をちょこちょこやりつつ、いいちこを飲んだりして寝た。アトロクの過去回、「花束みたいな恋をした」感想のやつと「初夢特集」を聞き直したりしていた。