20230403──「すごい」に全振り

・意外によく寝た気がする。6時手前に起床。鳴る前の目覚ましを止めた。髭は生え変わりの時期だけど剃ると抜けるので剃った。ごみを捨てモンエナを買った。

・ジャンプを読む。気になるもの以外はざっくり読んだ。連載終了があり、新連載の予告がいくつも載ってた。実績のある漫画家が戻って来るらしいのでええんじゃないでしょうか。

・中トロラジオを聴きながら出勤。今日からは登山用インナーを卒業です。

・坂本龍一が亡くなっていた。たくさんの追悼や思いの文章を見かけるが個人的に書けることは殆どない。間接的な影響が大きいと思う。自動車より車輪の発明が先駆けているし大きな要素だけど意識しないのと似ている。

・Amazonの定期便が来るので直帰。刀ミュを見ながら待っていた。『幕末天狼傳』、ライブも見た。タイトル通りに幕末の新選組を基にしたミュージカル。新選組とか織田信長とか、フリー素材みたいな偉人や歴史的事実は結構飽きているかもしれない。もう見た、というのとそれぞれの解釈をキャッチするのが鑑賞方法になっているのが疲れる。これ、何を楽しみとして娯楽を見るかの結構大事な根幹に関わる気がするが考えるのがめんどいのでパス。

・見たのは2016年の千秋楽公演かと思う。キャラクターのためのミュージカルだという一端の説明は知っていたがこういうことか~と納得した。役者はその場にいるがより前にキャラクターがいる感じ。映画でもなんでも役者そのものを意識することはあるがそれがもっと後退している。けど役者そのものも結構大事である。

・このキャラクターならこうだ、という解釈の一致が前提なのでそれを共有して観客全員が盛り上がってて凄い。まあ当たり前だけど。その前提がちょっとだけ崩れる瞬間にこそ醍醐味があるっぽい。本来ないはずの肉体が目の前にあるってのは相当にやばい気がする。

・肉体の存在は生々しく艶めかしい。昔、perfumeのファンが語っていたことを思い出した。「平時はクールなのにライブの時にダンスで汗がとびちるギャップが最高」的なことを言っていた。刀ミュも汗がほとばしり脱毛されたと思わしき腹筋や腋が明け透けに見せられるのでバーチャルな身体の理想形みたいな圧がずっとある。

・百合営業というワードがあるが刀ミュにもそれらを意識したと思われる振る舞いがあって、全部わかってんじゃん。

・客降り、は聞いていたけど想像よりもずっと近くてすげぇ産業だなという印象がブーストした。コロナ禍前なのもあって近接がすごい。

・感想が「すごい」に全振りなのは仕方ないな。本筋の感想としてはちゃんとしていて良い、になる。刀剣男子側は正義と愛の対立の話でそれぞれの由来に絡めたドラマをやる。新選組側はキャラクターに味付けして変わることのない歴史的事実との対比をやる。合間に挟まる曲については趣味が合う/合わないがあるのでそこまでピンとは来ない。ただし、「選ばれることを選べない」といった歌詞の曲があり刀剣男子性を直接的に語っていてショックがあった。

・娯楽産業としての積み重ねがあるのか2016年でもしょぼく無い、貧乏くささがないというのは見る側としては大事な気がする。

・下手なキャストが多い、的な前情報があったがあまり気にならなかった。ただし長曽根を除く、だ。長曽根さんは結構歌が明確に微妙なので愛嬌で包んで見た。かっぽれ長曽根。がんばれ長曽根。

・後追いでいろいろ知っていくと2作目映画の至らなさがどんどん気になってしまう。刀剣男子のドラマが陳腐化しているのか知らないが基本をやってからプラスアルファしてなんぼ、KUFUしてなんぼ、なのでやっぱり2作目はいまいちだったな。

・夕飯は作ったカレーを消費するためトルティーヤチップで食べた。みくのしん参戦の動画を見たり、幕末天狼傳の元ネタと思わしき「幕末太陽傳」をちょっと見たりした。