・京都に行く日。
・朝から準備していたが読みかけの本を読み終わった。
・『人はなぜ物語を求めるのか』、タイトル通りの本ではあるが思ってもない方向に論が展開して良かった。直接的な物語論でなく、もっとその手前の人間の認知や仕組みに降りていく感じ。もっと言うと生き方の話になっていてかなり射程距離が長い。
・いろいろ支度するがなにか足りない気がしてローソンの無印良品棚を漁って洗顔料の小さいのを買った。
・JRで京都駅に行った。社内の行き先案内が真逆になっていて5度見したり不安になったりしていた。思ったより近くて『マーダーボット・ダイアリー』を読むも全然進まなかった。日記を書き始めたのもあるが近すぎる。
京都行きの車内
・ホテルに荷物を置いてラーメン食べた。
・食べ終わってから会計をしようとたらgooglebudsの容器を落としてしまい中身が離散した。ひとつは近くに落ちたのだけどもうひとつが宇宙生物に引きずり込まれる人みたいなスピードで料理を食べてる人の真下に行った。うわ~~~~となって店員さんに言って取ってもらった。あばばばってなって会計を済ませてから店を出るとカメラを忘れていることに気づいて戻った。無事にカメラを回収してああ~~~~~ってなった。
・美術館に行った。2館?梯子した。面白いものを見たのでオールオーケー。
・『特別展 跳躍するつくり手たち』、良かった。ぐねぐねの物や石なのに柔らかそうな物、黒い精密に作られたジオラマ、とげとげの球を見た。
・『Re:Startline』、こっちはわりかし絵画寄りかと思いきやおもしろ物体もそれなりに見れた。写真撮影が多分駄目っぽい雰囲気だったので写真はなし。
・時間が余っているので出町座へ。チケットの仕組みを知らなかったのだけど、直前に買っている人がいるので習うことが出来た。券売機で買ってカウンターで席を予約する方式。整理券を貰って喫茶店を探して放浪した。
・グーグルマップで見つけた喫茶店に入ろうとしたのだけど建物の奥まった通路、階段を上がって何らかの店が数件集まっているビルの一角にあった。はっきりいって入りづらいし読書するだけにしては雰囲気が良すぎると思ったが諦めて入った。アイスコーヒーを飲んだ。流れている音楽もよくて、木材の感じのいい店内だった。カウンター隣の女性がタバコを吸っていてタバコを吸うには最適な空間だろうなと思った。そこで『マーダーボット・ダイアリー』をしばらく読んでた。眼の前のキッチンで筍を切ったりしている様子を横目に見た。
・映画は三宅唱監督の特集上映を見た。上映プログラム【A】、『1999』『4』『マイムレッスン』『やくたたず』を順番に。
・1999、最初に作られた映像作品らしく物自体はシンプル。学園祭?の準備をしているらしい構内を学生がただひたすら走るだけで無音。ただ走るだけなのだけど、よく宮崎駿作品は「走る」ことを描くと思うけどそれを思い出した。ストーリーも意味のなくただ走っているのだけどしばらく見ているとそれが面白いというか、中学生って存在の存在らしさが全面に出ているように感じた。無軌道というか走ったら走りっぱなしの勢いしか無い。学校で追いかけっこをしていると2番手が扉に引っかかって急いで開けがち、な状況を映像としてちゃんと見たのは初めてかもしれない。追われる学生と追う学生、はワイシャツでしばらくすると更に黒い学生服を来た学生が走りに加わるのは意味的になんかありそうで、どうとでも解釈できそうな感じあった。
・4、ホテルに泊まっている男女の部屋に別の男女が泊まりに来る、という話。男女の取り合わせがまずちょっと変わっていておそらく標準語の女性と大阪弁の男声、フランス語の女性と福岡弁の男性という男女になっている。それぞれの言葉のニュアンスがそれぞれ違うし、ひとりはフランス人だ。事故的にしか巡り合わ無さそうな4人が描かれるのだけど、最初からやや嫌~~~~な雰囲気が漂っており、実際のところは描かれないが浮気?何?みたいな気の置きどころがなくてついつい見入ってしまう。福岡弁の男性がフランクだけどなにかありそうな気配をなんとなく察してしまうニュアンスがすごくて、女性がいなくなって男性だけのときのトーンの変わりようとか、妙にゾワゾワしてしまう。打ち解けるとか打ち解けないとかいう次元ではなく、この狭い空間に閉じ込めてるのが変すぎる他者性がびんびんで、この部屋だけでなくどこの場所でも実際はこうなのかもしれないなーと思わされるところがある。
・マイムレッスン、パントマイムショーに出演している男二人、そのどちらかの恋人?らしい女性の計3人を描いた短編。コメディ的で、普通に見てて笑っちゃう場面があって良かった。『4』に続いて男女の面倒くさそうな感じはややありつつも、そこはタッチされずに進む。男性の一人がもう一人からパントマイムを習っている段階らしく、職業としての辛さの話にもなるのだけどなにがどこま本気(マジ)なのかは濁される。他人の動きを真似るパントマイムを主題にして、それの練習をするという描写を映画でやるってのはそれだけで意味があるようなきがする。人は人を見て学ぶ。余韻は明るい。
・やくたたず、4作のうちで一番長尺。全編白黒で、はっきりとした設定は明かされずに進む。ストーリーは言ってしまえば簡単なのかもしれないが、あえてぼやかすというか言わないことで進める、描かないことで描くみたいなこともやっている。あと全編が単純に映像が良い。3人の高校生がメインでわちゃわちゃしたり落ち込んだりしているのも良いし、個人的にはバイト先のおっちゃんの声が異様に良かった気がする。中盤以降でややダレる気配はあったものの、こういうダレや望遠で撮られた浜辺の少年たちの映像がハイパー良かったりするので「良いものを見た!」感が群を抜いていた。
・劇場を出てからプラっと天下一品の総本店へ。友人との会話で知り、なんとなく電車に乗り、歩いて行くと非常に混んでいてうわ〜〜~~~〜となった。時間もそれなりに遅く、行列を待ってられないので引き返した。近くにスパイスカレー屋があることを知るも、店をチラ見すると客がゼロだったので回避し、15分ほど歩いてピザ屋を覗くと梅田サイファーよりは舐達磨を聴いてそうな若者がズラリと座っていて、結局何もせずにただ歩いてホテルに向かった。これにより1時間位を失った。自分にはこういう結果を生むことが度々あり、虚無の気持ちになった。
・ホテルでチェックイン。京都らしい食事は諦めて一風堂へ。一風堂と言えど外食皆無なので初めて食べた。玉子が切れてるらしく、別トッピングを選べるらしいがぼんやりしていてキクラゲを頼んでしまった。なんの相乗効果も無いなと食べていて思ったな。
・今日だけで二万歩歩いてしまったのでラーメン2杯は誤差。セブンイレブンに立ち寄ってビール等を買った。
・ホテルに大浴場があるので行く。外国人観光客もいるせいか妙にぬるい温度だったな。
・風呂上がりにビールを飲んだり関ジャムを見ていたりした。
・日付を超えて就寝。