20231031──無知に対する純真さの欲望

・起床、そして眠い。月曜日な気分の火曜日。モンエナを飲んでスイカゲームをしていた。なんとなく朝を過ごしている。

・出社。夢遊東京を聞く。過去回と最新回を混ぜながら聞いているので時制がおかしい。良い意味で過去回も最新回も違いがない。同じようなローなテンションで音楽もなくひたすら話しているだけなので番組的な時間の流れがほとんどない。問題がないように思うけれど、恋人と別れた、という話の後に恋人が出来た、という話を聞いてしまっている。このことにより恋人が登場するエピソードの色合いがモノクローム/セピア色になっている。

・映像作品だとネタバレを気にして前後しないのだけど、ラジオに限ってはあんまり気にしないな。

・エヴァのテレビアニメ版1,2話を見て物語を予想する回、も面白かったがそのあとに「エヴァ」の文字がないのはそういうことなんだろう。

・火曜日だけど月曜日みたいな気持ちで仕事した。出社して早々に景気の悪い話を聞いた。

・ささっと帰宅した。中トロラジオの切り抜きに取り掛かった。1時間位作業した。途中でダァーーーってなってスプラトゥーンをやったりもした。

・映画『ターミナル』を見た。トム・ハンクス主演、スティーブン・スピルバーグ監督作っていう時代感のある座組だ。

・アメリカに来たら祖国でクーデターが起こってしまいビザやパスポートが失効してしまうという話。主人公ビクター・ナボルスキーは英語もわからないまま空港のロビーで生活せざるをえない中でなんか良い話が展開される。

・コメディ寄りのなんか良い話なので、性格的にはちょっと受け付けにくいところがある。最初は空港のスタッフに「なんだこいつ」と思われているけれど徐々に打ち解けていくところなんかはストレートイイ話なんだよな。でもその裏側というか、役人側の適当さを皮肉る視線に物足りなさを感じたりもしている。映画内の数少ない悪役的なポジション、フランク・ディクソンをスタンリー・トゥッチが演じている(マーク・ストロングかと思った)。コメディなのでそういうシリアスさは無いので当然だけど。

・結構アメリカを表した映画な気もしている。英語がわからないと相手にされないとか、国境警備局主任が権力を目指して人をおざなりにするとか。その辺をピリッとさせる感じはあんまりないけど地味にそういう話っぽく思った。

・今やるともっと問題の粒度が細かったり、グーグル翻訳で解決できたりと成立しない映画だ。人種的ステレオタイプもりもりだし古い映画だなーという印象はどうしてもある。なんか『ホーム・アローン』とかを思い出すんだよな。トム・ハンクスが善人を演じている映画の時代性もそれなりにあるような。とくに今作はある種の無知に対する純真さの欲望があって、『フォレスト・ガンプ/一期一会』っぽくはある。

・なお主人公のモデルである人物について調べると夢から覚める。その一番が、2022年に心臓発作でよりにもよって空港ロビーで亡くなっていることだろう。世にも奇妙な物語みたいだ。