20230831──死ぬほど怖い熊が出てきてほしい。

・6時過ぎにポケモンスリープを触った。寝る以外のことをあまりやっていないので一度もポケモンを進化させていない。というか結構ハードルが高い気がする。全然レベルが上がらないような。

・匿名ラジオを聞いてコンビニへ。甘いパンを買った。自販機でモンエナを買った。

・また『鉄風』を読んだり適当にWeb漫画を読んだりしていた。

・今週というか先週のジャン談を聞く。フリートークが良かった。

・ゴールデンカムイの映画版キャストが発表されていた。本作のキャストに関しては前から色々と言われていて今も言われてるっぽい。おおむねアイヌにルーツを持つ俳優を起用するのか/しないのか、という話。個人的にもアイヌルーツの俳優が起用されるに越したことはないだろうなと思う反面、実際は難しいだろうって諦めもある。

・なぜなら俳優という職業は結構レアで絶対数が少ないので何らかのフィルターをかけるともっと少なくなるからだ。商業的にも名が通っていたり実力があったりする人を選びたい、といった動機もすぐさま考えられ落としどころはかなり難しいものとなる。ルーツがアイヌであることを公にして活動するにも障壁があるらしい、との話もありそれはそれで良くなさが詰まっている。

・ハリウッド映画などでは配役の正当性が議論されるのはまま見るが、邦画だとあまり見ない。なんだか急だなぁと思いつつもそれだけ大人気で、そういう意識を持った顧客が多くて良いことだなとも思う。なんと言っても特定の文化が作品の核になっていることも稀だし。例えば沖縄文化も類似の立ち位置にある気がするが、そういう作品がないからか議論は見かけない。

・今のところアイヌにルーツを持つ持たないで個人的な印象はあまり変わらず、実際に映画を見ないと何とも言えない。制作の成り行きや本当のところは観客には分かりようがない。

・キャストが漫画にそっくりだという点で盛り上がっている側面もあって、なんだ結局見た目じゃないか、と邪に考えてしまうところもある。例えば鶴見中尉は新潟出身らしいが玉木宏のそっくり度合いは褒められつつ本人は愛知出身らしい。

・はっきりいって中尉の出身地は重要性が低いのでこれは言いがかりに過ぎない。が、フィクションを現実にどこまで近づけるべきなのか、文化への尊重は何をもってして測るのか、みたいなことの正解は常にどこにあるんだろうなと考える。少なくとも何らかの意図で特定の属性を持つ俳優を排したり機会を奪ったり、存在しないようにしなければ言うことは少ない。

・今回のは原作に対する改変でなく、どちらかと言うと実現性の比重が大きいような。

・あとフィクションのことにどのくらいのテンションで憤っていいのか、みたいな態度の持ち方あんまり分かっていないとかある。広く言えば日本人という当事者なのだけど地理的文化的な隔たりがあまりにも大きいので実感がなさすぎる。あと原作は好きだけど特段のファンでないのが一番大きい要因だろうな。

・こういうことを日記に書くのはあんまりしないほうがいい気もしているが書いてしまったものは仕方ない。

・望むとしたら熊が熊らしく出てくること、ぐらいかな。アニメ版の熊はかなり3D!!!!!!という感じがあり熊らしさがない。死ぬほど怖い熊が出てきてほしい。あとゴア描写。というか面白い映画になっていてくれ!が全てだな。

・『ソナチネ』と『キッズ・リターン』を見た。両方ともよかった。

・ソナチネ、言わずと知れた名作みたいな立ち位置だったのだけど個人的にはあんまりぴんと来なかった。というのも『HANA-BI』を先に見ていたせいで印象がダブっているせいだと思う。おそらく本作を先に見たら別のとらえ方になっていただろうに。と言いつつも北野武の顔の凄さや暴力の唐突さ、その突き放し方は一流だった。

・映画内にきちんとコメディ的要素が入っていたのも印象的だ。紙相撲のシーンは編集の面白さもあるし、ロシアンルーレットのシーンは笑いとシリアスの塩梅が凄い。この緩急も良かったな。

・一方の『キッズ・リターン』は群像劇の物語が明確にあって、その分かりやすさで普通に見ていて面白いなと感じた。北野武が演者にいないとセリフが多くのなるので物語らしくなる、ってのはあると思う。基本的に北野武はどんな役だろうとあんまり話さずに佇まいや無表情のすごい顔で見せることが多い。本作はエンタメ的な面白さが強く理解のしやすさもあって初見ではこちらが好きに感じた。

・ただし何度も見たいなと思うのは『ソナチネ』だ。ここは相反していて『HANA-BI』や『あの夏、いちばん静かな海。』もアーティスティックな部分が全体で統制されている良さがあって、一度では頭に入りきらない。もちろん、どの映画もしみじみと感じ入るところはあるがスルメ的に味わいたくなる映画は別になる。

・ボクシング映画だとも知らずに見ていたので『鉄風』じゃん!となった(鉄風ではない)。

・笑えるシーンだけでなく本当にお笑いそのもの、漫才が描かれるのはなんか踏み込んでいるように感じたし、他の登場人物と違って心情をあまり見せずに漫才師になっていく様子もグッと来たりした。結構わかりやすく青春だ。

・基本的に出演している俳優は似通っているのだけど本作は人数が多く、森本レオ、やべきょうすけ、モロ師岡あたりの出演が印象に残る。森本レオの声の良さと社会科教師っぽさがぴったり、やべきょうすけはドラマ版『闇金ウシジマくん』で顔を覚えているし漫画原作の『キングダム』にも出ていた、モロ師岡は悪い先輩という役柄が強烈で良かった、などなど。

・とくにモロ師岡演じるハヤシはハンターハンターのトンパみたいな感じで強い。個人的な身の回りにはいないけど、どこかにいそう~~~~感が最も強い。

・着々と北野武映画の夏をやっているが9月中に見終わりたい。もう8月は終わり。

・映画を見ながらスマフォを触ってしまうのを防ぐためにスクワットとかをしているけど正解っぽい。

・塩サバ、ざる蕎麦を食べた。

・Instagramは稼働していないのだけど記録として月の終わりに月間まとめの投稿だけはやろうと思っている。写真を10枚選ぶだけだが、振り返る時間があるのは良い。カメラスクロールで気づいたけど、映画館には2度しか行っておらず見たのは5本だった。その分、家で見た作品がかなり多いのだけど写真には残らないので不十分なアーカイブになっている。filmarksも満点のサービスだとは思えないまま使っているな。ビリヤニやダルバードをわりと食べた月だった。

・『ヒトはなぜ笑うのか』を思い出したように読んでいる。語り口(翻訳)が結構ラフで読みやすさと読みにくさ両方がある。適当に読んでいたけど最初のほうから結構骨太な挑戦するぞ!と書いていたことに気づいた。本当にタイトル通りのことをやろうとしていて、これまでの笑いの理論を総ざらいした上で一番良い理論を突き立てるつもりの本だった。そりゃあ辞書みたいな厚さになるわけだ。

・ひとなぜ笑うのか?というのはシンプルながら難問っぽい。生物学的、文化的、心理的、それらの複合で多様な説はあれどユーモアのすべてを一元的に説明できる理論は無い。よくお笑いの文脈で出てくる「緊張と緩和」は確かに笑いの説明になっているが、なぜ緊張が緩和すると面白いのか?には答えてくないよね~という指摘がされている。ホラー映画を見るときも緊張が緩和するが笑うような面白さはない。また言葉遊びやダジャレも緊張と緩和で説明はしにくい、などがある。また笑いには驚きが伴うが、驚くだけの時もある。

・これらに答えるためのキーワードが「情動」と「認知」らしい、というところまでを読んで布団へ。随分と読書メモをさぼっていたがNotionを立ち上げてメモもした。

・23時半ごろだった。