20230719──今は誰も言ってない。

・寝苦しさで2時とかに起きた。あきらめて冷房をつけっぱにして7時前まで寝た。寝すぎ。そして冷房の威力たるや高すぎる。電気代も高すぎる。

・おにぎり二つ食べてモンエナを飲んだ。ごみも捨てた。食べ合わせなんて無い。

・『崖の上のポニョ』を見終わった。旅行に行くまでにレンタルした分は見終わりたい。

・ポニョ、途切れ途切れで見たものの奇妙な映画だ。この印象は最初に見た時とあまり変わってないと思う。これで引退する!といった宮崎駿の言があったはずだが、そんなアニメーションなのか?とは今でも思う。つくづく『風立ちぬ』を作り『君たちはどう生きるか』を作ってもらってありがとうって気持ちになるな。

・全体的に不気味で、主人公二人が完全に子供なのでその子供目線の動きがどうも苦手だ。宗介の生き物への接し方は非常に雑で、その年齢の子供らしさが出ている。逆に言うと大人の自分からするとギャッとしてしまう。ポニョも同様に、全体的な動機はあんまり理解しがたい。むしろ制御不能な子供に翻弄される大人側への心配が大きく、子供たちの気持ち次第で世界が海に沈んでいく展開に食らってしまう。公開は東日本大震災以前なので仕方ないが、万事がポップなのにずっと死がまとわりついているように見える。

・『君たち~』の情報開示の無さを体験した直後だと、当時のメディア露出の多さや一世を風靡したテーマソングなんかに時代の遠さを覚えてしまう。あの曲はずっと流れていたし、インターネットでは「ポニョ、○○だいすき!」といった構文が擦られていたのだった。今は誰も言ってない。

・インスタントラーメンが美味しそう、世界が水に沈むという2点だけでも新海誠の『天気の子』を思い出すし、そっちを見た時も似たようなことを言ってそうな気もするな。水のアニメーションは技術的に難しいのでどのアニメ監督も一度はやっていそうだな。実写映画でも水回りをちゃんと撮るのは大変だけどギレルモ・デル・トロがやってたりしたな。

・ポニョにおける家族同士の人称が名前なのは当時はどう見られていたんだろうか。パパママの役割でなく当人の名前で呼び合う家族は現実にはあんまりいない気がする。個人的な範囲だと兄弟間は名前で呼び合うのが我が家の呼びルールだったりするが、さすがに両親までは名前呼びではないな。

・母親のリサがジブリのなかでも気風の良さがずば抜けている気がする。男勝りな、とも違う女性像はたびたび描かれるがそれが母親と重ね合わせられているのはあんまりないかも。

・めちゃくちゃ奈良旅行の日程を考えているが、基本的に飲食店をどの順番で巡るかに焦点が当たっている。食事の回数って有限なので辺りをつけて組み合わせると不思議とそれらしいものが出来上がる。本当は適当にバタバタと見つけた店に入るのが旅行っぽいかもしれないが、ある程度の面倒くささを引き受けることにもなる。

・なんか『ドライブ・マイ・カー』を見始めた。見終わるわけもなく途中まで見た。3時間の映画なのだけど体感の時間はなぜか短く、気が付くと数十分が経過していた。良い映画はその映画特有の時間を持っていると思うが、本作は間違いなくそれだな。