・5時ごろに起きた。昼の予定が長いので二度寝。8時を過ぎていた。オモコロウォッチを聞いてコンビニへ行く。モンエナを手に入れる。
・Kindleのポイントセールがあったのでえいやと気になっていた本を一気に買った。2万ぐらいした。いつ読むのかは知らんが……。
・スプラトゥーンのフェスをちまちまやる。
・昼食を抜くので重めの朝食を食べてから家を出た。
・ドトールへ。アイスコーヒーのMを頼むつもりがLと発してしまい、どうしよと思っていると再確認されたのでMに訂正した。真ん中のMですね、とバリアフリーな物言いをしててたぶんマニュアルにない工夫と改変なんだろうなと思った。
・『見えない未来を変える「いま」〈長期主義〉倫理学のフレームワーク』を読み終わった。そこまで難しい論旨はなく視野を広げるのにうってつけかもしれない。
・未来のために、とは言うけれどそれが実際には何なのか、どういうことなのかを考えることは少ない。この本の一番かましているところは未来の人の多さを数ページにわたって図示している箇所で一番インパクトがあった。確かに人類の未来は大事なのだけどその存在が自分の想像のうちにしかいないので実感しにくい。そのことも踏まえて長期主義を説いているし、されがちな誤解や批判にも解説で応えている。未来のために今を犠牲にする必要はない。
・ただの思想ではなく実践の部分で自身のキャリアはこう考えたら良くない?と提案しているのは若者向けの就職指南っぽかった。比喩として若い時の決断が人生の未来を決める割合が大きいとは書いているが本当にそれについても書いていた。それ自体も、その裏側にある信念もよいと思った。自分の人生を良くすることは世界を良くすることでもある。そして自分(あなた)にはそれができると言っていて中々ポジティブだ。
・そして手軽で基本的な実践が寄付なのでまあ穏当だ。
・自分の信念とやや異なって意外に思ったのが子供に関してだ。長期主義が人類の長らくの繁栄を目指すので必然と子孫が生まれ続けることが求められる。自分はふつう、子供を産むことの良さを巨視して考えることはない。どうしても自分の身に絞って想像すると日本の経済や政治、自分の人生をキャンバスにして子どもの未来を考えてしまいがいちで先行きの暗さから目が離せない。でもそもそも世界はよくなり続けている(らしい)事実にも気が付きにくく、こうやって素朴に子供が生まれることの良さを書いている文章を珍しく読んだな。
・でもちゃんと子供を産むことは個人の選択なので、と留保しているあたりもソフトだ。
・あと無神論者と何らかの信者では後者のほうが子供を設けやすいので長期的だと分布が傾く、といった話は面白かった。他にも文明再興のためには燃料資源が残っていたほうが良いだとか、価値観の固定化は避けるべきだとか、オモロな部分がいくつかあった。
・翻訳もそれなりに軽さがあって「鬼難しい」みたいな訳があった気がする。
・なかで人口倫理学に触れ幸福の総量と平均で好ましい社会の在り方が変わったりパラドックスが生まれる様子が書かれているのも気になった。分野として難しいらしいけど。
・Kindleで買いなおした『カッコーの巣の上で』の序盤を再読。店を出た。
・駅で合流。映画まで時間があったので書店を冷やかした。これKindleで買って積んだ、これ読みたい、これ気になる、これ面白かったとか言ってた。時間が来たので劇場へ。アイスココアを売店で買ったら意外に思われて笑われた。ええやろがい。
・『SALAAR/サラール』を見た。ルックに反して複雑で難しいインド映画だった。途中で気を失いかけて説明パートを見逃したので残りの2時間くらいは雰囲気で見た。
・バーフバリ主演の!と広告が打たれていてそういう映画なのかと思って半分違った。国家に属さない独自の武装街があり、そこの領地をめぐる内紛映画、といえる。ただその主題が出るのに1時間ぐらいかかる。前半は主人公たちの生い立ちとセッティングだ。
・映画は2部に分かれていて、てっきり本作で終わるかと見ていたら終わったので驚いた。続編はまだないらしい。
・映像は派手というか決めの構図や演出がしっかりとしている。が常にそれなので疲れる。どこを切り取っても映画予告みたいな感じがある。アクションもコロコロとカットが切り替わる。中盤から各勢力が勢ぞろいしたりして雰囲気はジョン・ウィックのような重さがあるがアクションは結構見づらい。ジョン・ウィックではスタントの動きを見せようって工夫はあるが本作だと人がどのように吹き飛ぶか、に的が絞られている。人が吹き飛んだら面白いのだけど格闘技的なアクションの面白みはさほどない。
・主人公がめっちゃ強く、世界の不条理をねじ伏せる快感がある。そこは結構『ワンピース』のルフィっぽかった。天竜人をぶっ飛ばすノリと大体同じで自分の信じる正義に反する人間の行動許すまじ!とブチギレする。
・このあたりの悪の描き方はインド映画に通じるものを感じた。男尊女卑の究極系、権力を持った有害な男性をさらに上回る暴力が解決してく。
・インド映画特有の荒唐無稽さの面白はありつつも語り口が濃すぎたり、普通に分かりづらかったり説明不足と説明過多の両方がある。退屈な部分とウケる部分、それぞれが同量存在している。
・見終わってから分からんかったね!と言い合った。確かに分からん。
・電車で梅田へ。ダイヤモンドビリヤニへ行く。マトンを頼んだ。映画の感想戦を挟みながらつらつら話した。
・あんまりダイヤモンドビリヤニの量を言ってなかったので残す結果になって申し訳なかった。私も食べていたがおなか一杯になりすぎたのですんませんの気持ちで会計した。店は繁盛しているようで満席だった。
・傘を差しつつ駅までの道のりで胃の消化を促進する。歩いて話した。駅前で今後をどうするかを話して付き合うことになった。いき告(いきなりの告白)は良くないや男女の友情は成立するのかといったメタ的な会話を散々していたのでどう振る舞ったらよいか悩んでいたが最終的にはそのメタを押し出す形でもみくちゃになって脱した。不格好だ。改札前で言ってその場でマッチングアプリを解約する儀になだれ込んだ。有料会員は解約したが無料会員にステータスが下がらないと退会はできないらしい。こういう手続きって引き止められてめんどうくさ~って言い合った。握手して改札で手を振った。
・満腹のまま一駅分歩く。エビアンの値段設定がバグっていた。世界の矛盾を見つけた。
・明日も仕事か~と思いつつ帰宅。湯船に湯を溜めながら干していたベッドシーツを換装。満腹度は若干下がった状態になっていた。スプラのフェスをやったりして布団へ。ゆる言語学ラジオを垂れ流しで寝た。