20240118──ある~~~わ。

・6時過ぎに起床。眠いのでモンエナを手に入れおにぎりを食べる。匿名ラジオを聞く。サイバーパンクをする。

・出社。やるべきことがあるので集中しようとしたら上司と調べ事。分らんな~という気持ちで1時間ぐらい削れた。そこから急いで片づけていくと綺麗に収まった。提出期限が迫る中、会議がいつものごとく延長されていくのでハラハラしていたが最後には丸く収まったので一安心した。エイヤと送信した。

・完全に疲れたので銭湯へ。spotifyをシャッフルしていたら、あるぱちかぶとの曲が流れてきた。そこから思い出したように唯一リリースされているアルバムを通しで聞きながら歩いた。こういう日、年に一日ぐらいある。『完璧な一日』で一生のような一日、一日のような一生が重ね合わされ行ったり来たりするのにグッと来て歩きながらちょっと泣いた。疲れてんね。

・本を読むつもりだったので休憩所を利用する旨を受付で伝えた。館内着をもらうのだけどなぜか利用料金が半額になるらしく、へぇ~って驚きながらそのまま入ろうとした。館内着をお渡しします!を早口で言われておうおうってなったりした。疲れてるな。

・一時間ほど湯につかる。

・風呂上がり。銭湯に来れば来るほど脱いだ服をスタックしていく順番が洗練されていくようで全然うまくならない。なんでこんなにパズルなんだろう。外から内に脱いでいくので必然的に着る順番も巻き戻し映像のようにスムーズになるはずだ。理論上はそうなのだけどなんかいつもどこかで間違えて手間取ってしまう。

・館内着のサイズはLを頼んでいるものの表記が「L~LL」なのでかなりでかいな~と思っている。けどMを頼むリスクを取れないでいる。

・家を出る前に買っていた『東京都同情塔』をKindleで読んだ。今年の抱負、フットワーク軽くいくの一環。芥川賞受賞で話題になってる。小説の読み方を思い出しながら読んだり、芥川賞ってこういう感じの作品が選ばれるんだ~って今更感ある感想を抱いたりした。

・めっちゃ面白いっていう感じではなく興味深かったり示唆に富んでいるなって感じだ。エンタメではなく文藝/文学ってこうだよな~って感覚になった。なおこの手の作品は結構苦手。なぜならムズいから。話や単語ムズいのでなく何らかのメタファーだったりほのめかしだったりする個所を考えて読むことが求められるのでただ読むだけでは意図された効果が発揮されない。考察というか解釈、自分なりの言葉で読み解くことが求められてる感じがしてパワーがいる。風呂上がりで眠たかったのもあるかもな。

・すぐさま読んだ甲斐はそれなりにあって、現在の社会の空気感を封じ込めているところはかなりそう。5年後読むのでは体感が異なっていそうだ。AIを活用した執筆が話題になっているけど舞台がやや近未来で、便利な道具としてのAIがまんま登場している。オリンピックとコロナ禍や芸能界の性的加害問題なんかも登場してくる。ニアリー現代日本という面白さがあり、そこで言葉の自己統制について描かれていたりするのが今っぽいと思う。

・幾度か「Twitter」に言及される。これはインターネットやっている人の小説だな~~と思わされることが何度もあり、ある意味Twitter文学みたいな感じもするけどそれは本筋でない。むしろ社会と言葉の関係性を考えるとTwitterのような媒体を考えるのが自然なんだろうな。時代感だったり言葉によって傷つき傷つけあう場所としてTwitterが妥当なんだろう。とはいえTwitterは変わった……みたいなことを書いているのでウケる。主語のでかさにも言及されていてその辺は素直におもろい。

・てかAIに対しては文盲か?とディスってさえいるのでウケる。

・社会と言葉っていう取り合わせがメインテーマな感じがする。「東京都同情塔」が出てくるまでの、現代日本での言葉の取り扱われの様相が奇妙かつありそう~って解像度描かれる。一面的には日本人らしさを捉えている感じもしてそのあたりの感覚がなぞられるのも読んでて良かった。

・それの最たるものが犯罪者の言い換えだ。現実にそういった主張をしている学者もいたような記憶はある。アイデア自体は新鮮ではないけれど日本社会をディストピア/ユートピアに落とし込むこの感じ、感触が立体的だ。犯罪者に同情して高待遇にする。正負を反転させていることでこの言い換えロジックのグロテクスさがむき出しになってる気がする。

・誰かを傷つけることへの配慮/心配が顔を出すのも今っぽい小説で良い。傷つけた、ではなく傷つけるかもしれないという回りくどい配慮、ある~~~わ。

・回りくどいで言えば主人公の語り口、「~っと言っている女がいたらどう?」みたいなやつも自分をいったん取り出して会話するやつで回りくどい。けどこういう客体化みたいなことをやるとコミュニケーションがスケープゴートを介すのでなんか安心する、心理みたいなのは分からないでもない。

・今っぽさに回収してはいけないが数少ない主人公の過去の出来事が言葉の問題に置き換わっているようなところも、それ自体が提起になっている気がする。何かを言い換えることで本質が変わるようなことが度々描かれるのはそういうことなんだろうな。二次被害という言葉を意識するようになったのは間違いなくここ数年だ。

・あと主人公の造詣が良い。ワードセンスとかもろもろ。文体とかTwitterへの言及とかを含めてなぜか品田遊(ダ・ヴィンチ・恐山)みを思い浮かべた。そっちが書いたとしたらもっと変な方向に話を動かすんだろうけど。本作は良くも悪くも淡々としていて中編っていうのもあるが決定的な動きは少ない。

・2時間もかからずに読み終わった気がする。ちゃんと最後まで読んで施設を出た。単行本って1800円ぐらいしていて、高いな~って気がしてたけど映画を見るときは躊躇しないので慣れの問題かもな。

・帰り道。雨が降っていた。セブンイレブンに寄ってパスタなんかを買った。