・7時のアラームで起床。模様替えをしたことによって「知らない天井」を若干味わった。
・ゴミを捨てる。パンを焼く。チーズを食べる。匿名ラジオを聞く。今週は企画とかでなくエピソードトークだけど在野の面白い人の話でなんかすごい。めちゃくちゃ笑った。今日はモンエナ無し。
・half•aliveの新譜が出ているのでちゃんと聞く。今作も好きだな。MVを見るとOK GOの遺伝子を感じる。実際にはあんまり関係がないし音楽性も違うが。
・仕事。やるべきこをやる。
・帰路。ぼんやりと考えて調べながら歩く。間に合いそうだなって理由で電車に乗り映画を予約。平日の夜は梅田でもガラガラだ。
・『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』を見た。良かった。1作目はあんまりハマらなかったから心配してたけど普通に楽しんだ。
・なにはなくともデンゼル・ワシントンの役柄とそれに応えようとする役者パワーが合致している。謀略のレベルがカンストしているおじさんが裏で暗躍してニヤニヤしてる感じが見てて楽しい。
・主役であるハンノの物語も王道っちゃ王道な展開だった。そこはちょっと無理な感じもするけど大河ドラマはこんな感じていいと思う。
・冒頭のオープニングが前作のあらすじになっていて親切だったし映像が良かった。油絵みたいなアニメーションでドラマチックだった前作のポイントがより鮮やかになっていた。ハンノの物語が前作に迂回して合流することになるのでよく出来ている。
・全体的によく出来ているんだよなぁ。エンタメとしても闘技場でやることがもうすごい。そんなのありなんだ?ってやつを3つぐらいポンポン放り込んでくるのでそこだけでもうお腹いっぱいかもしれない。2時間半近くあるのでこれ以上長く出来ないんだろうけど見ていてカットした場面あるだろうなって思うポイントはあった。これはディレクターズ・カット版あるなって。
・今作の悪役は双子の皇帝。皇帝が双子の時点でろくな事にならなさそうな気配がすごいある。前作だとコモドゥスくんのあれこれに帝国が引っ張り回されていたが今作でもそれは変わらない。そこを打開しようとクーデターを企む陣営と、復讐を目指す主人公ハンノのドラマの交錯が面白い。
・見ていてめちゃくちゃアメリカ映画だな~って思った。スピーチで場面を支配したり周りを鼓舞したり、非常にアメリカっぽさがある。
・それと権力を持った悪いやつを成敗する、というありがちな構図も今となっては現在進行系のアメリカ政治状況を自然と重ねてしまう。そういう意図があるのか知らないがまったく理想郷から程遠く、民が貧困にあえいでいるのに戦争や闘技場に明け暮れている上層階級の描写はそう思わざるを得ない。
・不思議なところはこの映画の主人公がなすことが反トランプにも親トランプにも解釈できうるところだ。これはおそらく陰謀論のベースが「権力を持った悪いやつ」を想定しているせいだと思う。至極普通の勧善懲悪のドラマであるのだけどなんか不思議とそう見えた。トランプを打倒することを目指す陣営も、トランプが目指す陣営もそこで働いている力学は(遠目には)奇しくも類似しているのかもしれない。これはトランプの再選という地と図の交代みたいな状況も絡んでいる。
・まああんまり現代風刺みたいなのがそんなに濃くないので深読みに過ぎないのだけど。前作ほど民主主義云々は出てない印象。肝心の大衆、民を代表するような人物がおらずにそのあたりがいい具合に空白で英雄譚に徹している。
・大河ドラマ的なものは外すと壮大さ故にがっかりも大きくなるけど本作はそんな気落ちは一切ない。やっぱりリドリー・スコットは凄いな。もう86歳らしいがビビるな。
・カフェオレだけを飲んでいてエネルギー切れで疲れた。頭痛気味で帰路。素直に帰宅。おにぎりを食べたりして栄養補給して寝る。