20240521──ファニーで愉快なキャラクター

・起きて即眠い。時計を見ると6時前だった。しゃーないので起きて音声放送を聞く。ヤスミノさんが昔、シアトルで起こったコヨーテ狩りと皇室にまつわる国際問題に触れていた。そういうものがかつて起こっていたらしいがwikipediaに詳細が書かれておらず調べても謎らしい。

・国立国会図書館のデジタルアーカイブが使えそうだと思って調べるとそれを記述したと思わしき文献は一応あった。閲覧するにはユーザー登録が必要で身分証をアップロードしてから数日が必要らしい。その手前まで進んでから身分証の画像ファイルを探してるところで面倒くさくなって放り投げた。私がここまでやれるなら全容を調べるもの好きは他にもいるだろう。

・出た文献には「異邦人による不敬事件」と題されていた。事件は1935年に起こっている。当時の出来事を調べたら大日本帝国の呼称が爆誕し、ナチスドイツが再軍備を進めている。かなり日本が尖り、イキっていそうな時代状況が想像できる。

・不敬事件で検索すると「内村鑑三不敬事件」ばかりが出てくる。今から見れば些細なことで不敬事件になり騒がれていてもおかしくない。御真影だとか国旗なんかで国際問題になってそう~~~。

・モンエナを飲みながらそんなことを思った。

・日課にするためundertaleを起動する。最初の町に到着するところで終わり。

・Undertaleがなぜこんなに人気なのかはイマイチ分かっていない。たぶん語り、音楽、キャラ、ドット絵が作家性の元に凝縮されているからなんだろう。これまでのゲームの文脈(MOTHERとか)を容易に想起させられるがフォロワーにとどまらない個性がある。

・ここには子供のころに接したコンテンツはずっと好きになる説、が強くあると思う。ポケモンにしろディズニーにしろ任天堂にしろ、それに触れる年齢による浸透圧は要素として大きい気がする。何かを楽しむには隙間が必要でおおむね働き始めるまでは隙間だらけだ。オタクと呼ばれる人間は働いていようが隙間のキャパシティが大きく保たれる性質があるように見える。

・私の場合は隙間は小さく横穴が開いているのでどんどん漏れ出ていく感じかもしれない。

・ミックスナッツなんかも食べた。図書館で借りっぱなしで読めていないジーン・ウルフの本を返却するべくカバンに入れた。

・しごと。

・11時頃に閃輝暗点が起こる。たまらずロキソニンを服用した。昼休みに昼寝をしたらガッツリ寝てしまう。なのにその後数時間はあくびがめちゃくちゃ出た。眠いのはたしかにそうだけどなぜなんだ。夕方には回復していたので作業していた。寝不足時に起きているが睡眠負債が積もってバーストしているわけでも無さそう。それ以前はむしろ良く寝れている。症状ではお腹が緩くなることが挙げられるが原因と結果の判別ができない。

・帰路、百ローでおにぎりを買って図書館へ。返すだけだどもったいないので偶然立ち寄った書棚でパレスチナ関係の本を2冊借りた。

・片頭痛の余波で何もやる気が起きないので『ホラーの哲学』を読了した。読んでいくと設定されている目標の大きさを再認識させられて出てくる不満が縮小する。よくSNSにおいてはホラー作品の語りが見受けられるが、そこで語られていることは個別の作品の解釈やジャンルの特徴分析であってホラーの理論でない。例えばフロイト的な性的欲求の隠れた表れであったり、社会的な抑圧や政治的正しさの表現だと言われたりするが本書ではホラーはたいていそんなに大したこと言ってないと切り捨てている。語り手がホラーに傾倒しているからそれを書いていることが多いが、本書だと著者は結構冷静で好感持てる。

・本書の構成はこれまでの理論の不都合な点や綻びを付くことで成り立っている。前知識は不要でそこへより一層ロバストな自説が適している、と説得的な語りがある。確かにそうかもしれないがここで言われている「思考」の説明があまりないので疑問の余地は大いにある。大いにあるが、出版が1990年で最新の知見でなく知識の蓄積に+αするKUFUな一冊だと思えばそんなに怒ったりはしない。

・タイトルに哲学とあるがあんまり哲学っぽくはない。戸田山和久の『恐怖の哲学』がかなり哲学っぽかったのでそういうのを予想していた。書いてから気づいたがタイトルがまんま翻案だ。解説を読むと『恐怖の哲学』に本書の批判があるとされていて、読んだのに全然覚えてねーやとなった。あれは面白い本なのだけど分量が多くて再読を何度か挫折している。

・問いから想像した着地点とは多少ずれていた。ホラーが求められるのはたいてい物語形式による「好奇心」だと仮の結論が出ている。これは説得的だけど恐さの裏側には未知がありそれが好奇心を駆り立てる。なんだかスケープゴート的な説のように思える。これについては著者も網羅的でないと自覚していて好感ポイント上がる。

・言ってしまえば地味で面白みがない、が建設的な本だと思った。「これから先は眉に唾を付けて読むように」と留保をつけてホラーサイクル(社会状況が不安定な時にホラーが盛り上がる)の分析をしてたりするのもちゃんとしている。

・古い本なのでホラー作品のチョイスが今と違うのも興味深い。いまだとホラーを語るのにゲームの存在は外せない。映画ですら能動的に恐いものへ接近するのにゲームだとなおさらだ。そこには好奇心で言い表せないものがあるように思える。それが何なのかは知らん。面白いを省いたホラーの魅力はやっぱり好奇心なんだろうか。

・一気に読めなくて途中1時間くらい寝てしまっていた。

・じゃがいも、なすび、厚揚げを適当に焼いてカット野菜とともにドレッシングをかけて食べた。

・Undertale、パピルスのイベントまで終わらせた。ファニーで愉快なキャラクターはみんな好きだね。

・『ビジュアル・シンカーの脳』を読み始めた。読書メモを忘れがちなのでNotionに音声入力することにした。

・なぜ自閉症の棚にあったのかは前書きで分かる。著者自身が自閉症でその経歴に深くかかわっているからだ。専門は動物学らしくそのジャンルでは有名な人らしかった。

・ゆる言語学ラジオでは自閉症に関してほぼ触れられていなかったので情報隠ぺいが行き届いているな~と感心した。本題がそこに無いので触れない構成は良い。心的な症状は扱いが難しいので省いたほうがスムーズだ。

・ラジオ内でも言われていたテストをやってみた。「はい」が多いほど視覚思考者らしいが10/18という結果だった。つまりスペクトラムではほぼ真ん中だ。そんな気はしていた。

・論理や仕組みを考えるときは絵、というか図で考えることが多い気がする。ブロックとブロックの高さや大きさ、前後のつながりを論理としてああだこうだと試行してエクセルとかを触っている。ただこうやって文章を書くときは書きながら考えているので絵や図の出る幕はない。タスクに適した思考を切り替えている感じだ。ややプログラミングを齧ってもいるのでフローチャート的な考え方が食い込んでいるせいかもしれない。

・そもそもの「考える」が何を指しているかがあんまり分かっていない。何かを組み立てるときに考えているが、それは選択を考えている。文章を書く時も考えているが、それは具現化を考えている。と、こうやって腑分けをしてみたが文章も「選択」な気がしてきた。単語が表現に一致しているかを選択している。考えるとは……。ゲシュタルト崩壊だ。

・考えるとは何か、みたいな本絶対ある。

・水野さんが日常的に考えないとしてネタにされているが、私もどちらかというとそっちよりだ。前に日記で思考は文章なので日記を書くことが考えることだ、とか書いた記憶がある。文章を脳内で書くことがないのでこうやってテキストを出力している瞬間がまさしく「考えている」瞬間だ。それ以外の時は考えている未満の状態がうっすらと長続きしている。思い出したり連想したりしているかな。

・それはそうと音声入力はメモに適している。本文と読んで思ったことを分けて起きたいので斜体にしたけどもっと良い方法ありそう。

・キリのいいところまで読んで寝た。