・6時過ぎに起きていた。立ち上がって匿名ラジオを聴く。初手でカレーだったので笑った。ごみを捨てる準備をしたままコンビニへ行く。モンエナを買う。
・Notionを整理したり文章を修正したりして朝を過ごす。
・家を出る直前に玄関近くにゴミがあって捨てるのを忘れていたことに気が付いた。面倒なのでそのまま。家を出てからベルトをしてないことに気が付いた。面倒なのでそのまま。
・車を運転した。年度末だから、なのかは知らないが道路工事が多くて車線が減っている区間が多い。運転途中に「にじさんじ」のロゴみたいなものを見かけた。調べるとデジタルコンテンツ系の就労支援施設のようだった。オタク向けなのが一発で分かるがその手の施設がパロディじみているのはちょっと嫌かも。
・こういうものを見ると会議の様子を想像してしまいがちだ。それの提案者が発する「ウケます!」という意見を、いいね~と評価する人間がいたんだろうなと真偽不明の営みが反射的に湧き出てくる。
・運転中はアメリカン・ユートピアを聞いていた。
・なぜか肩がバキバキになっている。運動しているのにな。
・帰路は雨。折り畳み傘を指す。特に決めていなかったので立ち止まって逡巡して図書館へ。オッペンハイマーの上巻を読み終わった。ページが少なくなると読み終わりたくなってスピードが上がってしまう癖がある。良くない。単行本なので次は下巻。
・上巻の前半は幼少期から学生期、後半が研究者時代とロスアラモス研究所の設立になる。で最後がトリニティ実験の成功で終わる。前振りとしてオッペンハイマーの政治信条にかなりページが割かれているので大事なんだろうなと思って読んだ。オチは知っているというか、日本に原爆が落とされアカ狩りで失脚していくことを知っていると読む意識が変わる気がする。
・人生でも何でもよいが基本的にすべては有限で終わりがある。失ってからでないとその価値に気づかない逆説的に思える教訓や寓話みたいな儚さ的感情が先入観としてあるからなんだろうか。それを差し引いても映画になるような変わった人生ではある。優秀さと精神衛生の右往左往、その後の人間的魅力の発揮、まぎれもない愛国心、科学的倫理。いろいろ含むところが多い。
・原爆の登場は後半だけれどその当時の原子爆弾の扱いが雰囲気ながら読み取れて新鮮だった。まだそれがない時代に今後世界がどうなるか?を明晰な頭脳たちはきちんと考えてらしくおおむね当たっている。あまりにも強力すぎて戦争そのものが変わる(終わる)希望的観測に傾いてしまう気持ちも十分にわかる。
・また国際情勢として対ソ連感情が一枚岩でないのが時代性で抑えてたほうがいいことが分かった。敵であるのはドイツ(ナチス)なのでソ連とは協調したほうがいい、いや共産主義だし敵対者である、この認識の違いが各所で摩擦になっている。
・とくに科学者たちは強力な製造方法が隠し通せるものでないとし、一国が独占することを恐れている。核兵器が抑止力であるためには技術がオープンになっている必要がある。ある意味で平和的な着地を見込んでロシア側のスパイをやることに筋は通っているが、政治・軍の側からすると反逆罪に等しい。
・原爆が完成したにしろ、どこに落とすのか、一般市民は巻き添えにしないほうがよいのか、事前通告をするのか、デモンストレーションを見せれば済むのか、使用に際しての選択肢はずいぶん多いらしかった。
・読み終えて返却。傘をさして帰る。近スーで買い物。玉ねぎを得る。カレールーが全然消費しきれてないので倒す。玉ねぎのみじん切りとサラダ豆を基礎に適当カレーを作った。バスマティライスも久々にゆでた。あと一回分しかないっぽいので買い足したほうが良さげ。
・カレーを食べながら『三体』を見終わった。原作をギュッとしているのでなんか違うかも感が無くはないが良く出来ている。特にウィルに関する部分は良かったと思う。原作をあんまり覚えてないせいなのだけど、ドラマとして素直にじ~んと来た。役者が好みなのもある。
・シーズン2は楽しみではあるが原作の興奮みたいなものは再現されていないと感じた。結構似て非なるものだった。悪くはないけれど知っている面白みに沿っているかどうか、それが判定に滑り込んでくる。メインキャラが勢揃いしてて群像劇っぽく、確固たる主人公格がいないので視線が分散している気がする。好きなキャラはいるけれどわりとサブキャラなんだよな。史強とウェイドとウィル。
・本来のSFネタの大仰さでびっくりする面白さが大きかったんだろうな。それこそミステリのような。このドラマ版ではそれを残しつつヒューマンドラマみを底上げしているので戦略的でもある。
・寝る前に「絶対に寝る」というアラームを作った。ドラマを見てて全然ならないなと思ったらオフになっていた。急いで布団へ行って22時半には寝た気がする。今日はずっと眠たかった。