20231009── 祝日ならではの人の少なさだ。

・起きてすぐに眠い!となった。鏡にはクマが目立つ成人男性が立っていた。パーカーを羽織ってコンビニでモンエナを買った。

・ジャンプを読む。45号らしい。もうすぐ年末じゃん!と号数で感じるのはジャンプ読者っぽい。

・呪術のカシーモさん、秒殺されていた。というかマジ宿儺がマジ強そうなのでどうすん?となっている。あんまり意識していなかったけど呪術はこの展開をしばらくやって終わりそう、というかそういわれていることをようやく実感した。みんなで戦うフェーズに入ったからそう感じるのかも。高羽がすべてをひっくり返す展開、ありそうでなさそう。

・アオのハコ、部活を描きながらスポーツ指導者の大人を描いていないので主人公タイキがおばあちゃんの知恵袋レベルのアドバイスで好感度を得ていく展開がしょうもなさすぎる。というか匡くん周りの話をふんわりいなしてそれで終わりっぽいのが不満だ。新キャラだしときゃいいのか?と不信感が募る。あと新キャラが既存キャラの血縁関係から出てくるところに世界観の狭さを感じてしまう。スポーツ強豪校のはずなのでもっと色々いていいと思う。

・一方、魔々勇々は1話の中で惚れるきっかけをバシッと描いていて対照的だった。繊細な感情の機微と描写不足は別だ。

・寒いので上着を羽織って出社。祝日ならではの人の少なさだ。

・上着問題。むしろ通勤服問題について考える。答え出ない。

・『THE POWER』ナオミ・オルダーマンを読み終えた。映画『バービー』見てから読み始めたのに結構かかってしまった。映画は見始めれば2時間確保できる。小説もそういう風に長い時間をかけて読んだほうがいいんだろうけど細切れの時間のなかで読んでしまっている。

・この小説の面白みを書くのはできる、というか面白みが分かりやすいので書くまでもないかも。とまで思っている。構造的な仕組み、ジェンダーの反転、ディストピア。物語もテレビドラマになりそうじゃん(実際なっている)と思える明瞭さでちょっと意外だった。群像劇で複数の視線が入れ替わるのに少々戸惑ったけど、映像ならもっとわかりやすいかなって。

・映画『バービー』は現在の男社会/文化を面白く皮肉っていたが、本書はもっと痛覚に訴える。表題の「THE POWER」は文字通りの「ちから」を意味している。ちからの有無=身体的性差が社会/文化性差まで拡大していく様子を描き、意識されづらい社会の様相を浮き上がらせている。

・社会とか文化とか、色々な表出はあるけれどその根元にはパワーの偏りがある。なので本書はもっと根深い問題というか、そもそもな話をしていると思う。ただ原始的にはそうであってそれが制度化されているのが現代なのだけど、その行く先を小説の構造を結び付けているのは良いアイデアだなぁと思った。男性が、女性が、ではなく「パワー」がこの結末を導いている点がクリティカルだ。

・読んでいてがっつり宗教面が色濃いのはアメリカっぽいなと感じた。あとブロガーが強い情報発信者ってのもさすがブログ文化だぜって思うな。

・2016年に出版されて、その年末にトランプ元大統領の当選が決まっている。その背景が小説の中に色濃く反映されているが、いまではもうお馴染みの風景なのがなんとも絶望的だが日常的だ。

・若者に焦点が当たっているのでちょくちょくセックスとパワー(電流)が交差するのも興味深い。

・男性としてこの小説に居心地の悪さというか、普通に暴力描写が多いのでうげぇっとなるのだけどそれは恐らく正しい反応でまさしくそう思わせるための小説だ。その効用と物語として面白い、が両立しているのが良いところだな。

・読み終わってので図書館へ。閉館時間なので自動受付機に入れるはずが、なぜか閉鎖されている。入口の門が少しだけ開いていて暗闇の中に男性が二人座っていた何かと思った。何らかのトラブルで人が対応している!、と直感的に把握したのでなんとなく本を差し出した。イヤフォンしていて全く人と話す状態になかったのでめっちゃ小さい声で「お願いします」って言ったな。

・もしこの二人組が図書館とは関係のない人物で、返却予定の本を盗む仕組みだったとしたらすごいかもしれない。伊坂幸太郎の『陽気なギャングが地球を回す』に出てきた警察官のふりをしている警察官好きの人みたいな感じで。確か、憧れが強すぎて制服を用意してそれっぽく振舞っているだけの人だったと思う。図書館を狙う理由は分からないが、もしそうだとしても腕章もつけているしそれっぽいなと思って本を渡してしまう人が大半だろう。事実、私は疑問なく渡してしまったわけだし。心理的な穴だ。

・映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』ってそういう話だったな。

・近スー(近所のスーパー)に立ち寄ってから運動した。

・ふっくらすずめクラブを見たり、ゆる民俗学ラジオで『蟲師』が取り上げられているので見ていた。蟲師は良いぞ!

・ビールを飲みながらラジオの切り抜きをいじっていた。素材が多いので思い切りが必要かもしれない。

・23時半ごろに寝た。眠い。