・ポケモンスリープ、6時間!有給なのにたくさん寝られないバグ。
・映画を2本見た。電車の時間を調べていたのに起点の駅を間違えてしまい時間が危なかった。上映時間から作品時間を差っ引いて予告の時間を計算するやつをやって安心感を得た。けど早足で映画館へ。
・『福田村事件』、とても良くなかった(良かった)。
・関東大震災の際に起こった虐殺に関する映画だ、と前情報があって見ている人が大半だと思うが映画内でその事件はかなり後半に描かれる。そのせいで前情報の予想のままでいると「思ったのと違う」となりそうだ。けれどこれにも意味があると思った。
・前半部分は戦時下の一般市民の生活、男女関係に焦点が当たっていて言わば日常から始まる。この日常パートに背景(戦争)の影響がどっぷりと出て、きちんと面白いドラマになっているのが重要だ。ギャップとまで言っていいか分からないが、事件のベースにある各々の事情や当時の感じをインストールする重要なパートになっていた。
・戦時下のドラマだと結構よくありそうな男女関係のいざこざだとは思うが、そこがキャスティングの妙もあってなんか面白い。
・事件に関してはもう言うまでもなく見ていられないほどの惨状だ。自分もこうならない保証はない、気をつけようみたいな分かりやすい教訓を書き連ねるは出来るが分かったようなことはあんまり書きたくないな。
・現政府が当時の事実を否定するようなことを放言しているのはヤバ、と更に積み重なった。
・映画パンフレットが分厚いらしく、史実との乖離について記載があるらしいので買ったらよかったな。買うために別の映画を見に行こうかな。
・乖離について、ドラマがきちんと面白く作られているのはもちろんフィクションだからであって、劇中のこのセリフをこのタイミングで言って決定的な事が起こるのは当たり前だけど史実ではないだろう。そういうフィクションの面白さを間に挟んでいることには自覚的でいたい。
・重い気持ちで『ジョン・ウィック コンセクエンス』を見に行った。落差が激しい。腹ごなしにシナモンチュロスをパクパク食べた。
・169分もあって長いのだけど、それに応じてアクションシーンも激烈に長くてびっくりする。アクションのインフレが3作目で終わることなく、それを超える異常さがあった。とにかくキアヌが派手に痛めつけられ、何度も立ち上がる映画だ。撃たれ轢かれ転げ落ち、また立ち上がる。感覚がマヒするぐらいのアクションがてんこ盛りだ。
・2作目から撃たれても大丈夫!って設定を盛り込んだのが発明的でそれが起爆剤になっている。明らかにアクションシーンが長くなっているのはそれのせいだ。
・途中、俯瞰カメラで長回しするシーンがあってかなり『Hotline Miami』みがあって良かった。元のゲームがこの映画シリーズから影響を受けており、フィードバックループみたいになっていてその文脈から来る「スゲェ!」が強かった。
・物語も行くところまで行ったしまった感があり、これで終わり!と言うのにふさわしいものだと思う。1作目の設定を頑張って広げているような映画でもあるので、このシリーズにとらわれずにがんがん別の映画を作って欲しい。
・梅田の映画館で見ていたので大阪コンチネンタルホテルの登場が余計に面白かった。大阪のどこにあるんだろうと考えながら見ていた。「梅田駅に向かえ!」と言われたジョン・ウィックがどの梅田駅に行くんだろうな……と思えたのは舞台を知っているからこその面白みだった。その後に出てきた、無い梅田駅のディティールも大阪城からの遠さも結果的に楽しめた。ジョン・ウーの『マンハント』も大阪が舞台で、似たような面白みを感じたのを思い出した。
・4作目の新キャラ、ノーバディがチープカシオを着けていた。しかも自分が着けている機種の色違いだったので乗り換え先はこれにしようと決めた。買い替えるのが面倒でずっと止まった腕時計を意味もなく着けていた。
・結論的にはだいぶ満足した。
・映画終わりにサブウェイへ。地味に初めてのサブウェイだ。メニューを初見で見ると全然よくわからなかったので理解する前に照り焼きチキンを頼んでしまった。カスタマイズもほどほどに、言われるがままに完成したサンドイッチを食べた。モスバーガーぐらい食べ方を迷ったが、包み紙を握りつぶすみたいに圧縮して無理くり食べた。合ってるんだろうか?限定メニューを選べばよかったかも、と思った。
・電車に乗ってスーパー銭湯へ。雨が降りそうだった。サウナを学んだので湯舟、水風呂、サウナ、露天と潤沢に施設を巡った。露天に出るとそこそこ雨が降っていて、雨粒を体に感じながら浸かっていた。こういう時でないと雨粒を体感することってないかも。湯上りにキレートレモンを飲んだ。
・せっかくの有給だけどかなりいつもの休日って感じだ。
・夜、Discord通話で友人の旅行記を聞く。旅行っていいもんですね。
・いつしか途中から、世知辛いよねみたいな話になっていた。きっかけは友人の子供が体調不良で駅で吐いてしまった話なのだけど、周囲から向けられる目線に冷たいものが含まれて嫌やね。みたいな話だった。子供なのだからそういうこともある、って許容はなぜかどんどん下がっていく傾向にあるらしく、そういう体験はナーバスになるのも想像が容易だ。
・直前に自分が行ったスーパー銭湯のサウナではルールを守らない大人が一定数いる。マナーとして丸いビート版のようなものをサウナに持ち込んで敷く、使い終わったら洗って元の位置に戻す、といったものがある。当然守らない大人はおり、サウナ室に置きっぱなしになったりそもそも使っていないこともある。その日は掛け湯の縁に誰かが使ったビート板が置きっぱなしになっていた。その近くに椅子があったので湯上り直前の休みついでに5分ほど観察してみた。その間、十数人がビート板洗いに掛湯を利用していたものの全員がその存在を無視していた。明らかに邪魔であり、汚いものだとしても掛け湯に半ば浸っているのでもはや関係なく、掛け湯は汚染されているも同然なのだけど気にせず利用していた。そのビート板を戻す人間は現れなかった。これが社会ッ!みたいなことを感じて結局私が元の位置に戻したのだけど、たかがビート板ながら象徴的な出来事のような気がした。ビート板を戻す人間だぜ!と言いたいわけでもなく、自身の行動で確実に良くなることがあった場合に行動しません?みたいな疑問が沸いた。沸いたがこの世にはトイレットペーパーを使い終わったら補充しないことや、スーパーで不要になったものを目の前に棚に入れるといったことが跳梁跋扈しているので期待するだけ鼻から無駄なのかもしれない。
・けれど世界にコミットしていく姿勢がなければ『福田村事件』になってしまうので私はこれからもビート板を拾っていくだろうな。
・なんかいい感じに回収してしまった。その場ではそこまで話していないな。23時半に解散して寝た。