20230816──寝るのがつらい。

・今日も今日とて風邪で寝込んでいた。

・主な食事はアイスで日に二つか三つ食べている。喉を刺激しない冷たさと流動食で甘くてカロリーが取れるので最適だ。

・完全にセルフで会計できるレジのコンビニが近くにあって助かった。サンキューローソン。

・風邪の食事といえばうどんなのだけど、昨今のうどんはレベルが上っているのが裏目に出て風邪には向かないことがわかった。コシが強いのは全く嬉しくなく、よく煮込んでへにゃへにゃになるようなうどんばかりを売っていた過去の知識なんだなーと。チルドのうどんはまだそういう感じだけど、冷凍うどんでは得られない。

・熱は39度くらい出て喉が痛い。頭はしっかりとしていたので北野武映画を見た。

・『3-4×10月』2作目の監督作。なかなか変な映画だな、という印象のまま終わった。

・いま見ると若かりし頃のたけし軍団が草野球をしているだけでちょっと面白い。中でもガダルカナル・タカの演技というか表情がとても良かった。貼り付けたような笑顔のマスターが怖い。

・後半からはビートたけしが登場してなんだか別の物語になっていて、そこからもまあ変な演出や奇妙に嫌な暴力描写が続いてアーティスティックと言えるかも。ダンカンの下手くそなカラオケをバックにチンピラの頭をビール瓶でぶっ叩く×2、とかはどこにもない感触で喜怒哀楽のどれでもなくて良かった。

・主演の柳ユーレイの顔も見せる映画になっていて、表情や佇まいを含めて唯一無二っぽさはあった。

・いまからみると『JOKER』みたいな映画に見えなくもない……というか見えないな。社会に居場所がないという感じでもないが、主人公の所在のなさがかなりの回数映し出されるので不安になるんだよな。

・『アウトレイジビヨンド』も見た。このシリーズは何度か見ているけど全然覚えてない。ヤクザの抗争でわやくちゃになるというのは合っていて、すごい唐突に終わるのでびっくりする。ブチギレエンドだ。1作目も2作目も木村に始まって木村に終わっている。

・『座頭市』見た。これは初見だと思う。オリジナルというか、座頭市自体もあまりよく知らない。

・これもまた変な映画だなーという感触だった。とくに音楽の時代感が映像とアンマッチな部分が強い。妙な打ち込みの年代感が不思議。座頭市は目が見えないので音そのものに何らかの意味を与えるような意図なんだろうか。そもそも座頭市(ビートたけし)が金髪なので時代劇としてはすんごい変だったりもしている。そういう違和感をパッケージしきれているのはすごいと思う。

・エンディングのタップダンスシーンはyoutubeとかで見ていたので知っていたが、本編との直接的なつながりはないので驚く。劇中で農民が畑を耕す音がリズミカルな音楽になるシーンなんかはあるのでまだ連なりはあると思うが。とりあえず全員集合的な打ち上げエンドではあるので多幸感は味わえる。

・農作業と音楽が密接なものとして描かれる場面はたまに見る。『七人の侍』とかにも合った気がする。まえまえから邦画では日本人の生活に音楽が息づいている描写は洋画に比べると極端に少ないと感じている。洋画では結構すぐに踊ったりするのだけど邦画ではまず無い。日本人の生活が概ね反映されているとしても、うちから出る音楽の少なさはなんか寂しいなと思う。随分と前に友人宅にいた時に、台所に立つ友人が鼻歌を歌いながら手を動かしていたときはすごく驚いてしまった。生活に音楽がある!!!と感じられ、そういう何気ない生活のポイントで音楽が湧かない自分とは違いすぎるなと思ったな。

・音楽がないと嘆いている自分にこそ音楽が無かったわけだ。滑稽話だな。

・アクエリを飲んだりアイスを食べたりして一日が終わる。寝るのがつらい。