20231004──地味な面白さが継続して時間が飛んでいる。

・コーヒー、アーモンド効果、カップヌードルPRO。

・映画のカタルシスに関するポスト(ツイート)を見た。確かにカタルシスってなんだろうな。

・日常で使われている感じを言い換えるなら「必然性の快楽」かな。物語の序盤にカタルシスが出てくることはまず無く、だいたいは終盤に出てくる。それまでに劇中で描写されていたことが結実し、結論が導き出された!という気持ち良さの表現で使われることが多い気がする。そしてその裏側に必然性/そうあるべきといった根拠が伴っている。なので「必然性の快楽」と名付けた。

・理由の快楽、と言ってもいいかも。作り物であるフィクションの描写には理由/意味があると受け手は思うし、そうあって欲しいとも願っている。なぜなら現実世界にはそれが起こる理由とか存在する理由とかあるにはあるのだけど、ただ起こっているだけだったり存在しているだけで完結している部分が多い。自分が存在している理由、とかは特に無く基本的には存在しているだけなんだけどその理由/意味を見つけるとなんだか特別な充足感が得られる。

・それへ至るまでに発見もあるし、緊張と緩和もある。どちらも快楽を生むメカニズムなのでカタルシスには色んな情緒がゴチャっと集まりやすい。物語テーマの答えが出たとか、悪役が倒されたとか、苦痛から解放されたとか。そういうシチュエーションが挙げられると思う。

・カタルシスは体感するものなので、カタルシスを「覚える」という言い方がされる。これは「感じる」の言い換えだ。気持ち良くないだけならまだしも、とくに映画は時間の娯楽なのでそのコストに見合った体験を得られたか?と考えやすいんだろうな。2時間程度でカタルシスを感じさせる身近な娯楽ってほかにはあまりない気がする。小説も漫画も短編とかならまだしも、カタルシスが終盤に来る性質のせいで感じにくいはずだ。

・オチのある話、をカタルシスがあると分類するのは難しい。例えば、すべらない話なんかは生活におけるカタルシスを感じた場面の切り抜きと言える。けどあまりカタルシスっぽくない。そこには面白くて笑える成分が多くて、大仰な、大事そうなメッセージが含まれないからか。

・料理は工程があり、最後にその工程の意味が料理の完成に結び付くけどカタルシスは無い。いや、実際はあるんだろうけど感じてないだけか。初めて料理はなぜかカレーがちなんだけど、そういうときのカレーの完成はたぶんカタルシスある。

・人生においてもカタルシスは感じにくいと思う。これは尺度として長すぎるので不適切だ。死に際にカタルシスを感じている余裕はあんまりない気がする。

・カタルシスがある/ないを考えると映画『宇宙戦争』が思いつく。あれは単純に見るとカタルシスが無いのだけど、逆にカタルシスなくね?みたいな感じもある。

・そんなことを考えながら仕事をしていた。

・『Starfiled』の勢力クエストの一つ、紅の艦隊を進めていたが気が付いたら2時間とか経っている。まだ何にもしてないのに。いやクエストは進んでいるが何かを達成している感じはしないまま、地味な面白さが継続して時間が飛んでいる。

・夜を(ゲームで)使い果たして。23時半ごろに寝た。