20230710──コスパの高い忘却能力

・ゴミを捨てモンエナを買った。

・明日が健康診断なのだけど、どういう風にしたらいいかを毎回検索している気がする。「健康診断 前日」。

・健康診断といえば検便が必ず付随しているが、実は昨日それでトイレが詰まっていたのだった。トイレが古いので安全を見てトイペ(そんな略し方あんの?っていつも思う)を余計に突っ込んだら詰まってしまった。残念ながらラバーカップがなくて急いでアマゾンで買ったのだけど届くのが今日だった。丸一日トイレが使えないぐらいはどうにでもなるかーと考えていたが、トイレが詰まっているという状況が脳内に滞留するのがストレスすぎたので結局百均に行ってラバーカップを買ってしまった。なのでいま、家にラバーカップが二つある。amazonのやつはダンボールも開けてない。そういう人生なんす、自分。

・銭湯にでもいこうかと思ったが面倒くさくて結局やめた。それで家で一時間位湯船に使っていた。

・劉慈欣の短編小説を読んでから、また『三体』の読書感覚を味わいたくて1巻を開いて読んでいる。三体ゲームのおもんなさそう度合いが毎回新鮮に感じる。

・すでに読んでからだと構成の部分が面白く感じる。最初に描かれる人物が主人公だと思ってしまうバイアスは結構あると思う。映画でも小説でもゲームでも、始まった直後に中心的な人物を見ると多分主人公なんだろうなと推測しながら見ることが多い。群像劇なんかでも人物が多い中、最初の人物は最初という理由で覚えやすい。三体は確か日本語訳で構成を入れ替えていたと思うが、なんだか大事そうな最初の人物がその後意外なところから登場するので「どうなるんだろう度」が高くて興味惹かれる。

・その後の展開を知っているとこのキャラは人気だし生き残るんだよな~~とメタ的にも読める。ていうか全然本筋を覚えていないので普通に面白く読めてしまっている。コスパの高い忘却能力だ。

・『翔太と猫のインサイトの夏休み』も読み始めた。ダ・ヴィンチ・恐山さんが度々言及する哲学者、永井均の著作。若者向けに哲学の諸問題について分かりやすく書いているらしく、中学生の翔太が話す猫に哲学的な道を案内してもらって話すという内容だ。この翔太が中学生にしては哲学に対するチューニングがばっちりすぎてウケてしまう部分はある。そうでもないと進まないので仕方ないが、抽象的な専門用語をきちんと乗りこなしていてスゲッって思う。

・小説という体でもないのだけど句読点と鍵括弧の禁則処理があんまり見ない感じでへぇ~~ってなった。

・序盤のほうに夢と現実って区別つくのか?みたいな話をしていた。それに連なって、水槽に浮かんだ脳というよくある思考実験の話もされていてウィトゲンシュタインの例のやつ、「語り得ぬものについては沈黙しなければならない」の意味が初めてちゃんと分かった気がする。確かにそりゃそうだと納得がでた。