20230416──店を出たら鉄の味

・無事に起きてコンビニで食料を得た。酒が残っている。おにぎりと甘いものを食べて、なんばへ。

・なんばパークスシネマに来た。なんばパークスは建築として結構好き。

・見たのは『BLUE GIANT』の爆音?上映。映画自体はこれで4回目と思うが毎回痺れながら見ているな。よかった~~~。音が大きいことの良さが十分に味わえた。玉田のソロ、キックで体が震える体感は本当に良かった。同じ列に座っている人がずびずび泣いており、私もマスクを濡らしていたので分かるぜ!となった。

・予定がないのでウロウロしていたら草の多い場所にいた。本を読んだりした。

・昼ご飯を食べなくてもいい面持ちだったがせっかくだしと友人が話していた堂島グラッチェの唐揚げを食べに行く。観光客が戻ってきているので並ぶところはすごく並んでいる。中華料理や台湾の屋台を模した飲食店にアジア系の観光客が入っているのを見ると、どういう意図で食べているんだろうと気になってしまう。例えばアメリカの日本食レストランにあえて行く、のと同じなんだろうか。同じだけどちょっと違う、全然違うを体験できるのだとしたら結構面白そうだ。

・唐揚げ定食は690円。本当はスープが付いていてセルフで取ってくる形式になっているが面倒だったので無視した。私のこういう性質、捨ててきた物を積み重ねたら道端のベンツを買えそう。唐揚げは美味しかったが唐揚げはたいてい美味しいので。店を出たら鉄の味がした。たぶん尖った衣が刺さったんだろうな。

・やることなくて書店を探すと古本屋を見つけてまたしても堂島グラッチェ付近まで歩いて戻った。真向かいの古書センター(山羊ブックス)に入って物色した。狭い店内に天井まで本が詰められている。見るのが大変だった。並んでいる背表紙が色とりどりなので適当に並んでるのかと思いきや、よくよく見るとジャンルごとに塊になっていた。1時間くらいいた気がする。4冊買った。

・袋下さいとレジで伝えると募金箱にいくらでもいいからお金を入れるように言われた。良いアイデアじゃんと思って13円ぐらい入れた。

・なんだか疲れ果てたので帰路。いい加減にシャマランの新作を見ないと上映が終わりそうだ。

・駅のベンチで読書してミスドに行った。募金箱があったので細かい小銭を突っ込んだが邪魔な小銭を無くしたいだけなのに良いことしている風なのがよい。帰宅してスプラトゥーンで遊んだりした。

・『地元最高!』を2巻読んだ。かなり強烈なので読んでて気分が悪くなる感じがある。わるそ~~~な日本語ラップのプレイリストを作ってBGMにしていた。

・この嫌さの感じはウシジマくんとかでもあるんだけど、ちょっと違う。『地元最高!』は実際の地名は出ないしデフォルメされたデザインとかファンタジックな要素が多い。登場人物もおおむね女性だけだったりもしてよく語られる男の悪さ自慢とは領域が違う。女性キャラクターしか出ない日常モノのフォーマットにのっとって逆にハードなことをやるギャグではあるけど、独自の展開ができてる。BGMとして日本語ラップを漁っていたがHiphop特有のマッチョイズム全開の歌詞は有害な男性性すぎてあんまり『地元最高!』の精神と合わない。

・地元の対義語はなんだろう。やっぱり東京か?それか「地元ではないどこか」になるんだろうけど作品の中ではあまり言及がない。外があってこその内、の二分法なので外の存在が描かれないと閉じている世界とかではなくこの場所こそが世界!となる。おそらく唯一描かれる外っぽい要素は刑務所か院だけど、閉鎖的な機能の場所が外になるのが捻じれてて面白い。隣町も出てくるけど地元の範囲内だし。

・またしても食事を重ねて、体重を増やしていく。鬼滅の刃の新シーズン1話を見たりした。これは結局映画館で見なかったな。もうあまり期待らしい期待はない。むしろ吾峠呼世晴の新作が読みたいという気持ちはずっとある。