20240421──どつき合う映画

・外出を控えて映画を2本見た。

・『ブラック・フォン』、劇場で見れずに評判だけは知ってたやつ。良かった。

・町を騒がす児童連続誘拐犯から主人公がどう逃げるか、がメインストーリー。映像のトーンが最初から異様に暗くてかなり辛気臭い。色味の無さはその後も続くし犯人役のイーサン・ホークが地味っちゃ地味。だけど語りすぎない塩梅が不気味さを引き立てていた。犯人/悪人像がステレオタイプに落とし込まれるよりかはこれぐらいが好みだ。

・ただ動機が本当に謎のまま終わるし家族構成の説明とかもないので気になる人は気になるのかも。

・恐さの源泉はたいてい「謎」にあるのでこのぐらいの余白も全然ありだと思う。犯人の動機が語られすぎると存在感が主役級になってしまう。本作はちゃんと少年を主人公に据えて、その傍らに予測不能で謎の犯人がいる雰囲気がちょうど気持ち悪かった。

・終盤の展開が中々にアツくて泣いた。もはや脱出ゲームみたいな感じになってしまい、どうやって状況を打開するのかを注視しているとタイトルの「ブラック・フォン」が効いてくる。死者と繋がる電話は怪談ちっくで気味が悪いが、主人公を助けつつ恨みを晴らすような展開が激アツだった。

・非現実的な設定なんだけど、母親や妹にまつわるエピソードと合わせて組み立てはしっかりある感じも良かった。

・人の感想を見ると「キングっぽい」というのがあって納得したし原作がキングの息子ジョー・ヒルによるものらしいので直だ。

・アメリカの学校いじめってずっとこれだな~いやすぎ~~~とも思った。

・運動してからアマプラで『ロードハウス/孤独の街』を見た。難しく考えなくてよいアクション映画だった。リメイクらしいが元は一切知らない。

・主演がジェイク・ジレンホールでどうせ過去の闇を抱えているんだろうなと思っていたら案の定そうだった。ただいつもよりかは表情が豊かでユーモラスさがあった。

・ムキムキのジェイク・ジレンホールと頭のネジが吹きとんどコナー・マクレガーがどつき合う映画、と言えばそれまででそんなに言うことはない。

・劇中で西部劇に言及していて、物語そのものが実際そうなのでそういうものとして見る態勢になっていた。エンタメであって新規性とかなくても良い。悪役の造形とかはかなり適当でぼんやりとしかしてないけど別に気にしない。

・悪役であるドラ息子を演じているのが『マネーショート』のチンピラ金融業者でお馴染みのビリー・マグヌッセンだった。007で悪役をやっていた気もするしどんどん活躍してんな~と思いながら見ていた。

・夜はオークをタワーディフェンスで倒したりしていた。ダンジョン飯を見たりも。