2018/02/18-24の日記

  • 2018/02/18

PC用にXbox oneのコントローラーを買った。ワイヤレス接続なのでストレスフリー。
すでにあるものは黒なので白を選んだ。前方側面が黒色で、コントラストが格好いい。

 

Steam旧正月セールでの購入タイトル
・Portal1と2
・OlliOlli
・Oneshot
・Rym 9000
・RUNIER
・Life is Strange
サンキューゲイブ。

 

「魔女の宅急便」を見る。ジブリの中ではあまり見たことが無い作品。
意外にというか当たり前だけど良い。
宮崎駿ぉ~~ってなる場面が多々ある。
とくに車の趣味が一貫してて、そこだけでもう満ち足りるよ。
あと女の子の描き方の突き詰め方がすごくて、スカート(ローブ)の動き方にしてもこだわりがヤバい。いちいち風でなびいたりする動きに目がいって仕方ない。
そういったアニメ的な気持ち良さもさることながら田舎と都会、近代と村人、初めての一人暮らし、仕事との距離感、アコガレと私、やりたいこととできること、気になるアイツ、自信の喪失、と一つの映画の中にいろいろな要素が詰め込まれていることに気付いた。
本作は主人公のキキの物語であるけど、そういった要素の多さが人を惹きつけている気がする。
なので人と語らえるポイントが多く、そういうのに向いてそうだ。
働き始めるとその中の一つでも共感できたり、身に覚えがあったりするからなおさらだ。
個人的に好きな場面はトンボと打ち解けた時のシーン。
最近自信が無くってさ~と忌憚なく他人に言えてしまうところに、「俺だったら言えねぇなー」と思い、未熟ゆえの素直さにグッとくる。
中盤から登場する絵描きによるアドバイスも、普遍的で、製作側の実感がこもってそうな言葉だ。できねぇときは散歩しろって至言。ここにさっさと寝ろが加わると力強さが増す。

 

 「ニシンのパイが嫌いな女の子」の件は避けては通れない。
彼女の気持ちは分からなくはない。お年寄りの好意的な行動が過度にお節介に感じられる時ってあるし、とくに食事に関しては合う合わないがあるので分かる。
しかしながらあの場でそういうことを言うか?ってところだ。
私なら絶対その場では言わないし、雨の中ご苦労様ですぐらいのテンションになる。
もしあのパイが壮絶な不味さであったら同情の余地はある。だがパイの味は不明だ。
そしてあそこでもし、キキがそのことに怒っていたら村人のままだっただろうなと思う。
キキは完全に田舎者の村人(周りの人が同じ共同体に属していて密なコミュニケーションを取ろうとする)で、都会の近代化した人々の間でショックを受けてるはず。
箒から最初に降りた場所で道端の人に挨拶をするところはまさにそうだ。
身分証明書もないし、ホテルでは保護者を求められる。
他人同士が関わらず、でも隣り合ってすれ違いながら暮らしている街の様相にキキ戸惑い、次第に慣れていく。
魔女宅はそういう話でもある。

 

映画のラストでは飛行船が街をパニックにして、時計塔を破壊していくが、この時の街を俯瞰したときの人々の細かな動きや車の右往左往具合が実に良い。
どうしたってカリオストロの城を思い出す時計塔との衝突も迫力がある。
この場面には脇役で山寺宏一と大塚明夫が出ていてそこも好きだ。
すべてが丸く収まった時にどこからともなく紙吹雪が吹き荒ぶのには笑った。ここはエモーション重視でお祭り気分を出すために敢えてそうしているのだと思うけど、それにしたってみんなで二人を祝福し過ぎだ。
マイクを突きだされたキキは黒猫のジジを紹介しない。
キキは黒猫と話すヤバい奴ではなくなった。
けれどあれはマイクを向けているこちら側からみた二人の様子であって、本当は言葉が通じている気がする。そう思いたい。

 

じつは実写版もレンタルしたのだけど、ディスクトレイに置くのがおそろしく億劫だ。パンドラの箱。九割九分蛇が出るだろう。

 

電車で「世界からバナナがなくなるまえに」を読んでいて、泣きそうになった。
本書はグローバル化によって遺伝的に均質化してしまっている食物を病害や害虫から守ろうとする科学者たちの知られざる功績や失敗を書いたものだ。
副題は“食糧危機に立ち向かう科学者たち”だ。
題名のバナナだけでなくカカオやキャッサバ、ジャガイモなども取り上げられている。
ジャガイモについてはアイルランドの飢饉について述べられており、ジャガイモ天国と言える当時の食生活や、なぜアイルランドで誰も彼もがジャガイモばかりを農作していたのかも書かれている。
そこには当時の農地制度、経済情勢が大きく絡んでいて、なかばジャガイモを作らされていた人々の様子が浮き彫りになる。
そして農作物に経済効率を求め続けるとどうなるか、百数十万人の餓死がそれを物語っている。
このようないくつかの飢饉や病害の流行が描かれるが、そこから導き出される答えは“市場の失敗”に他ならないと思う。
より大きく、よりたくさんの実がなる食物を求めると企業と人はそれのみを農作し、遺伝的近似が大飢饉を引き起こす。
これが幾例も挙げれ、そして未だに各国で幾つもの食物がリスクにさらされ続けていることが驚きだ。
読んでいると全然自然の方が強いなと思う。まるでナウシカだ。
原因である病原菌や害虫はただ本能に従って環境に適応しているだけに過ぎないため、解決は人間が自然に寄り添うしかない。
しかも市場の失敗を未然に防ぐのはかなり難しく、克服できないので、これはめちゃくちゃ厳しい。
名前も知らなかった科学者たちに感謝するしかない。
本当にバナナやカカオがなくなる日がいつか来てもおかしくないし、人口が増え続ける世界で彼らの重要性は増してくるはずだ。
で、泣きそうになったのはソ連のニコライ・ヴァヴィロフとその下にいた多くの科学者たちの章だ。
涙なしでは読めない、レニングラード包囲戦の裏側だ。
彼らの行為と、後世にとっての意義があまりにもエモい。
映画化してもおかしくないレベルだ。
まだページは半ばだけどかなり良い本だ。

 

Rym9000、MHW、Fezをちょこちょこ進めてヘルシェイク矢野ことPPTP7話を見た。
AC部すごい。ふつうに2回見ても飽きない。というか海外勢の反応動画も含めて4回見てるけど、まだまだ見れるずぇって感じだ。

 

  • 2018/02/19

昨日食べたポテチが胃の中にいる。hkbkでポテチが食生活の中にやってきた感がある。
普段の食生活があまりにも固定的なのでスーパーに並んでいる食品の大半は視界に入っているが、選択肢には入っていない。
食べていないものの方が多い。
また野菜スープ生活が順調に進んでいるので、違う方向に固定化が進んでる。
そのなかでも食べない野菜を買うようにはしているが。いんげんとか、トマトとか。
MHW、猫の料理長に話しかけられるのを知らず、クエストをいっきに8個ぐらい頼まれた。
全部、報酬が食材。ゲームでも食材についてだ。因果だ。
ディアブロスが下位ならぬ強さでウガーっとなった。

「OlliOlli」をやる。これはゲームパッドでやるゲームだ。プレイ感としてはSkateシリーズとにている。
スティックでしゃがんで弾いて、トリックを決めて、グラインドする。
グラインドからのトリックの操作がいま一つ分からず、なんとなくやっている。レールの降り際はジャンプするべきか自動で跳ぶのか分からない。
チュートリアルにはないRT,LTの使い方も学ばないとだ。
ゲームとしては着地のタイミングと、コース把握が大事っぽそうなのでトリックを熟知する必要はなさそう。
コンボが決まりに決まってベストスコアが出ると気持ちいい。
あと音楽が全体的に良くて、幅も広いしアングラなHiphopからEDMもある。
音量のチューニングも、オプションを開かずにできて、なにを大事にしているゲームなのか作り手の設計意図を読み取れる。なんだか嬉しい。

 

  • 2018/02/20

ロマンクルーのテーマで出勤。またヘルシェイク矢野のこと考えてた(見てた)

テレビが無いとピョンチャン五輪の情報はほとんど入ってこない。かろうじてメダル獲得情報はTwitterで拾えるけど映像は全く見てない。
YOIの最終話を見たバカテンションの上がり具合で歯医者に行き、突発的に見つかった虫歯を治療したりしたけども、実際にフィギアスケートを見てはない。
てかすげぇノンフィクションが展開されてる。映画かよ。

今日はちょうど五輪の話題に合わせて、“日本スゴイ系”話が出ていてそれについて考えていた。
個人的には飲食店や実家でたまに目に入る“日本スゴイ系”番組はウゲェとなっている。
大まかな結論として、そういったものに傾倒する人は自らが気持ちよくなる手段として“日本スゴイ系”に頼っているのだろうなと思う。
これは陰謀論者のメンテリティにも通じるものがあると思っていて、そちらは常識とされている説を専門家にはない力で屈服させたと思える気持ちよさがある。
学術的な甲乙よりも個人の快楽がエンジンになっている。そこが似ている。
“日本スゴイ系”は、スゴイもの=自分として躊躇なく直結できるので、なんかすごい(あほみたいな書き方だ)。自分を気持ちよくさせることに関して、てらいが無さすぎる。
だいたいは選択権なしに日本という国に所属していることになっているので、同国の人が活躍すれば喜ぶのは無理もなく分かるが、それが過度になってると違和感が生まれる。
というよりそれって空虚な感じがする。承認欲求を補給している。
が、そういった過度な人がいたとしても特に問題はないので、目くじらを立てる必要もないと思う。
誰かの成功が喜ばしく思えるなら、そちらのほうがいい。
否定したいのは、陰謀論者のようにこちら側に不必要で有害な働きかけがあるときだけだ。
そういったテレビ番組は見なければいいのだけど、もう少しましな人の喜ばせ方が無いもんかと思ってしまう。

天才なのでランニングをした。天才的だ。あるいは秀才。
MHWの探索がめんどうくさすぎてネルギガンテが見つからない。

 

  • 2018/2/21

広瀬アリスのラジオがラジオクラウドアプリであったので聞いてみた。
漫画がテーマで広瀬アリスの趣味がおおっぴらに語られる様子がボンクラ感あってもはやズルい粋に達してる。
いくつかタイトルを覚えたのでチェックしてみよう。
某ブログでサッカー漫画「アオアシ」を推している。まとめてチェック。
煮干しを買う任務を遂行。健康的な味だ。

 

「世界からバナナがなくなるまえに」(以下世界バナナと呼ぶ)を読む。
「サピエンス全史」以上に農作の抜けられないループについて詳しく書かれている。
サピ全では農作を始める(小麦を栽培する)と人口が増えて、社会的組織や分業が成り立つと同時に、農作でしかその人口分の食料を賄えず、農作をさらに押しし進めるしか手が無いとされた。
農作→人口増加→増加に伴う食糧問題→さらなる農作→以下ループ。
こうやって人類は小麦に逆家畜化されたのだウハハハハ、といった筋書だった気がする。
ここで農作前の狩猟時代が幸福だったかはさておき、世界バナナでは現代農業のどん詰まり図式が更に詳しく掘り下げられている。
その図式は、画期的な解決法が後々に難題を作る原因になることだ。
例えば病害Aにたいする耐性を持った画期的品種Xができたする。そしたらみんながそれを植える。俺だってそうする。生活のために日銭を稼ぐ必要がある。
それが普及しだしたころに病害Bが現れて品種Xは被害にあってしまい、大飢饉発生=オワタってことだ。
もちろんその時に科学者や農民たちが品種改良を重ねて病害Bを克服する。が、病害Cも当然存在していて、していなくても進化の結果で病害Dが現れたりする。つまりはイタチごっこが繰り返される。
イタチごっこの始点ができない自然のコントロールであることがはっきりするわけだが、それが農業ってものだ。
それに加えて個々の利益の追求が巡り巡って集団を殺すって話が何回も出てきて人間変わらねぇってなるね。

魔法少女まどかマギカですよ、これは。因果のループから抜け出せない、どうあがいても病害。

 

大杉連の死去に驚いた。突然すぎて。キャリアは長いだろうけど、やはり「シン・ゴジラ」のあの総理役が記憶に新しい。ご冥福を祈ります。

 

  •  2018/02/22

映画「ペイルライダー」を見た。大好きなクリント・イーストウッド監督主演の85年作の西部劇。


THE西部劇といった風で、物語も大きなひねりは無く、男の復讐物語だ。
ただし、その男が復習に取りつかれた人か、死者かといった読みができる作りは、より話に深みを生んでいて、トーンを暗くしている。
「許されざる者」は本作より後に撮られていて、主人公の造形にその一部が見られると思う。

個人的にはこの映画のルックが好きだ。
まず第一にクリント・イーストウッドが渋カッコいい。ひとりだけ青白い馬に乗り、牧師の格好も様になっていて、凄腕とのズレが楽しい。
とくに鉱山主のフラッドに招かれて、買収を持ちかけられる場面の顔が最高。
殺気がある。
牧師を装っているのか、足を洗っているのかは説明されず、想像が膨らむ。
またラストでイーストウッドと対峙する敵のヴィジュアルも決まっていて最高だ。
保安官の一筋縄ではいかない顔や助手のおそろいの服も戦隊感あって、良い。全員で7人なのも意味があるよ、絶対。

第二に、ロケーションが抜群にいい。見晴らしのいい景色がバックになることが多く、雄大で、遠くの山々が白く色づいているのがなんとも絵になる。
冒頭の馬の多頭駆けシーンも良い。西部劇はたいてい馬がたくさん走っている映像が見れるので、だいたいそれだけでOKになってしまう。
馬と人が入り乱れるシーンも見どころ。
お話の暗さと清々しいロケが組み合わせっている一作だ。どっしりしてる。

 

喉が完全にやられた。のど飴は那智黒。美味いが効いているか微妙。でも美味いからいい。

Processed with VSCO with preset

 

 

  • 2018/02/24

「グレイテスト・ショーマン」を鑑賞。これまた別記事
非常にモヤモヤして、やっぱり素晴らしい歌では誤魔化しきれないぐらい置き去りになっている人的問題があるよ。

 

梅田の丸福珈琲にてお茶をしばく。
だれかとお茶をするという文化が無いので、たいていは居酒屋にいってしまう。
定期的な集まりで、自分が幹事役を引き受けていて、わざわざ呼び出してお茶会というのもなんだとは思っているからだ。
そうは言うものの、素面でトークというのもそれはそれでありだとは思う。
そもそも周りには呑兵衛の方が少ないし。
お酒を飲まない、夜の食事を気の置けない友人とカジュアルに行う方法の開発が待たれる。ファミレスってわけにもいかないし、話せる場と食事の場をKUFUしていこう。

 

ドトールで「世界からバナナがなくなるまえに」を読了。

自然界と食料を人知れず守る科学者たちの成功と失敗、これからの技術進化による希望と現状。知らないことがたくさんの読み応えある本だった。
終盤では人工知能とWebを用いたソリューションが紹介され、これまでのどん詰まりを払しょくするようなワクワクで終わる読後感だった。
新しい技術によって現状を好転させることもできるよ!って思わせてくれる本、いいよね。
あと地産の農作物、遺伝子組み換えでない作物を消費することの大事さをきちんと説明していたのが良かった。
たいていは感情的なものであったり、それが良いことだから良いというような趣旨が多い印象だ。あと陰謀論めいたやつ。
遺伝子の多様性を基とした根拠ってほとんど初めて読んだ気がする。
そんな消費活動はある種、意識高いと揶揄されがちだと結構マジで自分もそうしようかなと思ったぐらい。
でもそれはあくまで自然のためというより、コストのかからない善行だから。
野菜の生産地とかハッキリって何処でもいいくらい気を遣わないので、少しでも何かの為になるなら地産の物を買う。
意識高く決断するよりかは、なんか確実に良いっぽい方を気軽に選ぶ。
このくらいの気軽さが好きだ。

いま遺伝子組み換えで検索したら怪電波のような情報がわんさか出てきて辟易した。こういうところだよ、嫌なのは。適当に新書でも探そうか。
調べると日本では喫緊に種子法なる法律が廃止されるようで、タイミング良いやら悪いやら。これもネットだと玉石混合で石の方がたくさん出てくるなー。

 

映画「ムーンライト」3回目の鑑賞を終えて帰宅。