・年度の始まり、今日は色々あったので長い。
・昼から映画を見る前に花見をしようかとなったのでレジャーシートを求めて開店直後の100均へ。探すのに手間取っているとバスの時間を逃した。一旦家に帰りスプラトゥーンのフェスをやる。派閥は宇宙人です。
・読書をしたくて早く行くつもり完全にミスってしまった。移動中は現代思想の『ルッキズムを考える』を読んでた。バスから電車を乗り継ぎ、相手とまったく同じ車両に乗って万博記念公園に着。想像以上に人が多く、大阪では今週末が桜の見時ということなんだろう。駅構内に屋台がたくさんあり、すでにお祭りの様相を呈していた。寄り道すること無く日陰を探してうろうろした。ペット禁止らしく犬はいなかった。
・そこそこの木の陰を発見しレジャーシートを敷く。相手も持っていたので拡張して1畳半ぐらいのスペースに鎮座した。バトミントン、縄跳び、バスケ、シャボン玉、ありとあらゆる遊びが実践されているのを目の当たりにした。
・そこで我々はオタクな話をし刀剣乱舞について語ったりした。花見に前のめりな人だったので色々用意してもらって有り難い事この上ない。サンキュー。チャイを飲んだりオムライス弁当を食べたりもした。良い日。
・今日見た人、でっかいカラーコーンを背負ってカラーコーンのTシャツを着ている人。
・同日に大陶器市をやっており冷やかした。陶器に凝りたーいとめんどくさーいが同居しているし日替わりだ。どれもこれもが良いものに思える。Tシャツの柄選びと近い難しさを感じる。ぱっと見は受けが良さそうなのだけどいざ着てみると的外れってよくある。面白いTシャツの柄で面白を得ようとするのは止めたほうがよい。
・おもしろに関して言うと4/1なのでエイプリルフール的な炎上が発生している。面白くあらねばならないという力学を内面化してしまいそれが先行する状態は不健全だな。回転寿司屋もインターネットも変わらない。やっぱり必要なのは倫理学かもしれない。
・同性愛が面白いウソとして消費される国やねん。嫌じゃ嫌じゃ。
・TAG COFFEEをやった。自分好みに味とラベルをカスタマイズできるサービスらしい。私は全然見落としていたし知ったとしてもその手のアクティビティに消極的なので他人といると行動が拡張される典型みたいな感じがして良かった。QRコードを読み込んでレシピを作ってレジで注文。
・レジで「スマフォを仰向けにしてください」と言われて画面を下・背面を上にしたら反対だったらしい。わかりにくい~と言い合った。相手はラベルにtwitterIDを入れていて「おっっ」となった。
・コーヒーはあまり選択肢が無くてチョコレートのフレーバーを足してみたがめちゃくちゃケミカルな味でびっくりした。ドクターペッパーぐらいの独特さが出ていた。
・映画見た。『映画刀剣乱舞-黎明-』、悪くはないがもうちょいよろしくお願いします的な塩梅だった。1作目を見返していたのでその延長線上で見ると予算拡大の安易な回答に見えてしまう。ビッグバジェットのよくあるような感じを練らずにやった雰囲気がある。
・刀剣男士のドラマは良くも悪くも全うすべき役割と心情との引き裂かれになりやすいと思う。倫理学的に言うと正義と愛の対立なのかな。肝はそれにプラスしてだれにとってもフラットな新しい登場人物の話をどう乗せるかだ。今作においては現代人がそれにあたるがあまり上手く描かれていない。
・1作目は刀剣男子以上に誰もが知っている織田信長や豊臣秀吉を配置することで視点が開かれていたし、その知識を逆手に生かすような脚本が見事だった。今回の仮の主である現代人たちに魅力が無いのがかなり痛く勿体ない。現パロのファンサービスだけでは映画は成り立たない。面白くはあるのだけど。
・殺陣は好きだった。とはいえ刀vs刀、敵はモブで見分けがあまりない、肉弾戦とかもあんまりないのでアクション映画に慣れていると物足りなさを感じる。刀でも『るろうに剣心』や『銀魂』や『BLEACH』とかの凄いアクションの例はいくらでもある。十分かっこいいのだけど予定調和感が気になった。最後のシーンは本当に観客を迎えに行っていてむしろ潔さがある。
・途中から、刀剣男士がドロップキックしたら傑作なのにと願っていたがドロップキックはありませんでした。
・悪役の創造がやっぱり一番難しそうであると思った。ヒーロー映画もそう思いがち。悪役にも人間性やドラマがありまして、と『鬼滅の刃』みたいな語りをされるが新鮮味もないし現代に再登場する理由もわりと疑問符が出る。そもそもの悪役である歴史修正主義者がなにをどうやってどうしたいのか、ここが世界観の根幹になってるのに曖昧なので接近すればするほどすべてがぼやけてしまう。
・不満点を書き連ねたくなるのはあんまりよくない気がするのでこの辺にしようかな。ウィンクでマインドコントロールする三日月とかボヘミアンラプソディーみたいになる三日月とか、面白ポイントはたくさんあったし、まあええんじゃないでしょうか。
・入場特典は三日月さんでした。キラキラのステッカー。
・自らの素朴な感想って大事だと思って日記に書いているが誰もが指摘しそうなことをわざわざ書く必要はあるのか?とも思ってしまう。言語化に優れている人はインターネットにたくさんいるので自分の内面を言い表してくれる文章はかなりの確率で存在する。施川ユウキがまさしくそういう漫画を描いていたが思考のアウトソーシングはすげー楽だ。すげー楽なのだけど何かを捨てている。考えないことには何らかの危機感を持っていたほうがよいと漠然と思っている。アウトソーシングされたものは概ね解像度が高くテクニカルだ。もっと素朴で当たり前の感覚がそれに塗りつぶされるのがなんか嫌だ。
・実際に自分が体験していても後から知識で上書きされるような感覚が嫌というか拒否したい。自分が自分でないような感じがしてしまう。考察があまり好きでないのも一部そこに由来している。まずは自分が好きなのか面白かったのかをスタート地点にしていきたいと常々思ってる。
・隣席で一緒に見ていたわけだけど明らかにめっちゃ泣いているなって瞬間があり良いアンテナしてんなって思った。自分は涙が浮くこともなかったので無味乾燥人間かもしれないと一瞬考えたがどう考えてもこの人の感度が高い。娯楽に触れすぎると慣れて感動しなくなる、わけではないしな。
・ホラー映画が苦手な人ほどホラー映画を見るのに向いているというパラドックスがある。ホラー映画を普通に見れるのは怖さを矮小化できているからだ。漫才を面白すぎるから見ないって人がいたらそれはそれですごいかもしれない。
・映画を見終わってカフェへ。感想戦をした。解像度が高いゆえの悲喜こもごもがあるんだなーと思った。推しキャラや推し俳優が出演している/してない、活躍する/しないで生まれる感情の起伏があるっぽい。クラシック曲の使い方がダッセェワ、に共感してもらえた。
・ショッピングモールを冷やかす。レディースのファッションは要素とバリエーションに富んでいてすごい。なんも分からんのでファンネルのごとくついていく。あるいはドラクエ。
・電動バブルガンで遊ぼう!と言い出したので付き合った。遊びのバイタリティが高すぎ。開封してから電池とプラスドライバーが必要なことに気づき買いに戻ったりした。
・万博記念公園へ再び入り、チューリップを見ようとするもそこは閉園の時間だった。警備員のおっちゃんが人を追い出すさまを見てすごすごと戻った。ライトアップされた桜を横目に道すがらバブルガンを撃つも全然シャボン玉が出なかった。出ね~~とか言いながら撃ち続けていると出た。バブルガンを撃つ様子を写真撮影したりされたりした。わりと写真写りがよくて嬉しかった。
・バブルガンからは透明な管が出ていてドラゴンボールのレーダーみたいな容器につながっている。その容器を首から下げてガンを片手に歩く様子が良かった。容器がベルト当たって歩くたびにガンガン鳴っていた。そのままモノレールに乗りそうな気配があったので箱に収容するように促したりもした。
・混み合うモノレールに揺られて帰路、解散。結局バブルガンが稼働したのは一瞬だけだった。その後にいよいよ壊れたらしく初期不良として交換するらしいことを知った。まだまだ遊ぶ気まんまんだなと思った。
・帰りのバスで電車とは違う揺られに身を任せた。完全に疲れている。湯船につかりビールを飲みフェスに興じて寝た。