20240619──であること

・6時前の時計を見て、次には7時前だった。なんらかの夢を見た気がするが覚えてない。なのに犬が亡くなる想像だけがリアリティを帯びて瞬間的に泣いていた。夢に犬は出てきてないが寝ぼけて犬が居なくなったとしたら(実際に今は犬は居ないが)すんごい悲しいだろうなと想像するスイッチが入ったらしい。わーっと泣いて寝て起きたらその動揺は消えていた。変な朝。

・ごみを捨ててモンエナを飲む。サラダチキンを食べた。

・信田さよ子のインタビューを発見してチラッと読んだら戦争とDVの関係を言っていた。ベトナム戦争に言及していてこれはまんま『ユニコーンウォーズ』の感想と重なるなとシンクロニシティを感じた。文章をちゃんと読もうとNotionにメモしようとしたら上手くいかず保存ができなかった。後で読む、にも入れられない。

・昨夜のニンテンドーダイレクトを流しっぱなしにしていた。情報を逐一追うより見たほうが早い。「ホビット庄」ってなんとなく分かるけど知らない単語すぎる。指輪物語を読んでないからだけど、検索すると一般語彙みたいに使われて面白い。全部見切れずにマリオ関係の作品が今も元気に出るらしい。堀井雄二はさすがに老人だった。

・ピーナッツくんの新譜を聞きながら出勤。シングルが出ているなと思ったらアルバムが出ていた。良い。

・vtuberであること、リアルであることの両立が出来ていて唸る。vtuberは現実のアイドルとは別の虚構をまとっている。ファンはそれがほつれるところに面白さを見出したりしている、と思う。その両方に対してハマっていないので観察の所感でしかないけどたぶんそうだろう。vtuberとしてのリアルがある。ただピーナッツくんの立ち位置が特殊なので不特定多数に向けた辛らつな言葉が届いているのかあまり分からない。「またエンタメになった引退」にドキッとしている人、いて欲しい。

・てやてや仕事をして帰路。おにぎりを得る。食べたりしてから銭湯へ。なんやかんや言っても浸かれば疲労回復するので行き得。1時間ほど居て休憩スペースで読書。

・『言葉を失ったあとで』読了。1章が面白いのは実際に対面しているからだろう。あとはコロナ禍のためにWebでやっていたらしい。人と話すときの身体性はやっぱり大事なんだろうな。

・更生プログラムに参加する男性加害者の状況について記述されている。グループ内での序列を気にしたり、まず褒められようとするといった男性性のダルさが書かれていてウワーーーっとなった。上間陽子の著作における語りの豊かさは聞き手の上手さや気配りのみならず女性が語っているからなんだろうな。男性の語りの貧困さも指摘されていて具体的でなく抽象的にありきたりなことを言うらしい。それは男性の生来のものでもあり、日々のコミュニケーションで内面や個人的なことを語るフォーマット/機会が無いせいだろうな。

・これは話に「オチ」を求めがち、っていう言い換えもできる。往々にして男性の会話には共感がなく実利や面白さによって成立している。内面を語る場面はあんまりないと思う。言うことにも慣れていないし聞くことにも慣れていない。しかも生活していくにはそれで問題なかったりもする。

・また加害者は「正義の問題」として行為の正しさを述べがちらしい。それを反転して被害者の立場を慮らせるには実用性を問うのが有効だとも。直接的に被害者の立場に共感させられないのでその正義に有用性がない(一緒に暮らせない)といった方向で攻めるのは合理的に思える。が、そんな回り道をしないといけないのか~とも思う。

・あと更生は教育であり「unlearn」と書かれていてピンときた。自己啓発やビジネス経由で見知っていた単語だけれどその文脈よりも本質的に思えた。コミュニケーションの方法を忘れることが教育、光の当て方が変わって面白い。

・次の本に取り掛かる気分でもなくなったので帰る。スーパーに立ち寄ってビールを買ってしまう。負け。

・youtubeを見たりしていたら日付が変わりそうになっていた。