・5時頃に起床して目に違和感を覚えた。これは閃輝暗点だなぁーと徐々に確信を持った。比較的動けるうちに食料を得ようとコンビニへ。ロキソニンを飲むなら空腹を避けが方が良い。帰宅して寝ようと試みているうちに体調が悪くなってきた。いつもよりはマシな気がしてロキソニンは控えた。
・着替えずに布団でゴロゴロしつつBluetoothスピーカーを真横においてJohn Carroll Kirbyを聞いたりした。脚を壁に立てかけるようにしてやり過ごそうとする。この姿勢、子どもの時によくしていた気がする。眠気が訪れたので横になっていたら10時頃だった。頭痛は治まったけどスタミナが50%減といった感じ。ステータス:毒。
・やる気がさほど無いので切り抜きを作る。RolandのJ-6を説明書を見ながら操作を会得するターンを経たりした。良い感じのループを作ること、そこそこ試行錯誤が必要そう。この間におにぎりを食べたりペットボトルの無糖コーヒーでカフェインを接種した。
・バスに乗り込んで移動。万博記念公園には友人が先についていた。日傘をさして民博へ向かう。
・途中、来場者の動線が整理されていた。なにかと思っていると玉置浩二のライブがあるらしくそれ用のレーンや入口が設けられていた。
・民博、特別展の『日本の仮面』を見た。写真撮影ができないので常設展に比べるとマジっと見る時間が多かった。所狭しと仮面が並べられ、地域で使われているときの映像なんかも多くて面白い。
・日本の代表的な仮面の風習と言えば「なまはげ」なんだけどそれに類する別地方の儀式の様子も見れたりして良かった。だいたいは夜に仮面をつけて藁を身にまとって家々を乱暴気味に訪れるという共通点が垣間見えた。たぶん共同体の中で擬似的に悪を演じて防犯意識を高めるような効用があるんだろうなって思った。仮面をつけることで人ではない何かの存在をたしかにそこに感じる必要性もあるんだろうなとも。
・撮影可能だったのがメンドン。耳が大きい。これは昼間に行われているが男性が仮面をつけて女性を襲う。襲われた女性は厄除けになると言われている。誰が仮面をつけているか分からなくするために手袋をするだとか、仮面をつけている間はなにをしてもいいだとかがあって不謹慎ながらエロ漫画の設定みたいだった。たぶんそういうものはこれを元ネタにせず存在しているんだろうな。 ・たま~に仮面が欲しくなる時があり調べたりするが仮面作家のデザインと手仕事となると高価なる。たっけぇ~なと思って買うのを止めている。
・常設展もふらっと見に行くがいつものように疲れが増すので早めに出た。水俣病の展示もやっていたが何も考えていなかったため順路を逆に見てしまっていた。ちゃんと見たかったが明らかに疲れており、関心領域ッ!って感じだった。
・公園の出入り口付近でソフトクリームを食べて復活した。この間にロキソニンを服用したが頭痛はないので完全にプラシーボ効果を期待するものだった。
・友人のカオマンガイ食べたい欲を満たすべく店に入る。私は海老パッタイを食べた。アイスコーヒーは濃かった。
・友人にビジュアルシンカーの話をしてみた。すると友人は視覚思考者らしく以外に身近にいるんだな~となった。本を読んでもそれは視覚思考者の内面というか実態は言語化されていないし原理的に無理っぽいのでなんとかどんな感じなのかを聞き出そうとしていた。例えば「石原さとみ」と聞くと石原さとみの顔が思い浮かぶらしい。私はこうやって文字を入力して変換するように「石原さとみ」という文字が思い浮かぶ。インサイダー取引と聞くと悪そうな人物像が思い浮かぶらしい。全然違うな。
・たぶんこの差異を確認する作業をいくら繰り返したとて「絵で考える」ことを想像の範囲を超えて分かるようにはならないだろう。それでも他人が自分とは違うというごく当たり前の前提を言葉は透明にしてしまいがちなのでそういう線引きをたまには意識するのは有意義だと思う。
・『マッドマックス:フュリオサ』をIMAXで見た。普通に面白かったが……となった。友人も近いテンションのようだった。
・面白くはあるんだけど結構普通に物語っていて前作が念頭にあると失速を感じてしまう。予告から想像することを超えないというか、ストーリーは前日譚の構造的な自然な帰着といった感じだった。前作に出てきたサブキャラが登場し、時をさかのぼって同窓会をやっているような不思議さもあった。
・前作を引きずってみている側の問題と言えなくもないがエンドロールが前作のダイジェストで終わっていたのが悪い。やっぱりフューリーロードが面白いよな!!!って気持ちで客を帰す作用が発生している。原題は「saga」がつくので看板に偽りはない。
・話は結構普通だけどアクションはやっぱり変だった。長いのに整理されてて突飛なアイデアが具現化していて面白い。
・今作の悪役はクリス・ヘムズワースが演じるディメンタスで良くも悪くもしょうもない人物だった。イモータン・ジョーが決定的な悪役という風体に反してディメンタスはコメディリリーフのような軽さでマッチョでアホっぽいのが対極をなしている。ただ悪には悪なりの格があってほしいと願うところがあるようであんまりピンとは来なかった。とはいえこの悪が凡庸に描かれる必要性もわかる。悪の男性性がかっこよく描かれること自体が歪だし、そういうしょうもなさをしっかりと撃破していく主人公フュリオサが世紀末を切り開く希望性は望むところだ。
・とはいえ昔話のように語られる距離感と前日譚である構造から前作ほどに惹かれる部分は多くなかった。アクションの凄さと馬鹿さを混同しているところがあり前者を理解するほどの目を養えていない。
・スクリーンを出て駅に向かうと激混みだった。不思議に思っている友人が「玉置浩二のライブだ」と良い推理をしていた。ホームに降りる階段の幾分手前で行列が止まっていた。一度入った改札を抜けて歩くことにした。pitapaは自動改札から出れるがICOCAはそうではないらしく、友人は窓口で足止めを食らっていた。あとで聞くと巾着を失くした人と取り違えられたりしていたらしい。面白い。
・一駅歩くと乗換駅なので夜の町をだらだら歩いた。暑くもなく寒くもなく虫が鳴いていて良い感じの夜だった。
・電車に乗って更なる乗り換え先で解散。帰宅前にコンビニへ寄っておにぎりを買う。体調不良のわりに活動量が多く充実した土曜だった気がする。