20240511──結論は「わかんねぇ~」

・運動して酒を飲んでないので必要睡眠時間が短くなっている。気がする。6時にスパッと起きて起動。モンゴルナイトフィーバーを聞こうとするが取り下げられていた。あとでまた聞こう。

・プロテインを飲んでからベットシーツとカバーを洗う日。畳んで洗濯機に放り込む。干す。

・積んでいる切り抜きを完成させるために気合を入れる。一旦コンビニに行ってモンエナを補給。サンドイッチも食べる。作業に取り掛かる。

・昼過ぎには作業が終わる。シーツが乾いていたのでカバーを入れ替えで洗って干す。

・動画のアップロードは間に合わず。音量の調整を動画の視聴で行うのでそれを忘れていた。蕎麦を茹でてキムチも食べる。映画を見るため外へ。十三に向かう。あんまり降りない駅。こっちかな~を外して通り一本ずれていた。ボウリングのピンが目立つビルに着く。第七藝術劇場は6Fにあるらしく、ジャンカラが階下にあるので1Fで若者がたむろっていた。

・エスカレーターが2台だけで人7ぐらいしか乗れないので時間ギリギリだと間に合わなくなる造りだった。ほとんどその回その映画を見に来る人だけで乗り込む。6Fにはボウリング場もあり移動はなおさら不便っぽい。劇場はミニシアターっぽく展示物がたくさんあって良い。

・『悪は存在しない』を見た。前評判が高いので大予想予想していたが結構裏切られた。素直に楽しい瞬間はかなりあるし映像も良かった。音楽の使い方も意識がハッとして飽きない。

・ただしあまり自分の映画って感じがしないのも事実。とくにラストがオープンエンド的に突き放して終わるのだけど、それを「さあ考えてください」と言われているようであまり好みでない。似たような感触だと是枝監督の『怪物』はまさにそうで、アテンション・エコノミーに近いものを感じる。それに接すると考えざるを得ないように脳が処理してしまう、その機構をハックしている感じがある。ハックしてんな~とメタ的にすぐ考えてしまい、ラストでは素直に見ていられなくなってしまった。

・解釈や意味や意図を読み解くことはどの映画でも観客は自然とやっているが、そこが強調されるとついつい気になってしまう。本作では対立の軸が現れてからスピードが上がり、わだかまりが氷解していくかと思いきや……が映画の肝である。その強調が、そもそもの対立軸にリアリティがあるようで逆に作り物だなぁを強めている気がした。まるで「不気味の谷現象」みたいに。

・別にそれは当然というか、不当に「本当」の立場を上げている自分の価値観の謎さに至る。真実の物語であろうがなかろうがそこは本懐でない。本作がよく出来すぎているからだろうか、映画の根本に向かわせているのかもしれない。とか書くとかっこよすぎる。

・画角のなかで人の動きを見せるのはかっこよい。

・悪は存在しないがどうにもならないしがらみやブルシットに思える仕事はある。

・監督作をどれも見ていないので水が合わない説はある。正直、序盤の方はちょっと眠気を感じていた。

・映画の始まりと終わりの意味を解釈できればその映画のことが分かる、と言われている。本作は、森を見上げて流れていく枝木がエンドクレジットのように見えた。異常に短い本当のエンドクレジットの代わりをオープニングが担っており、それは人名でなく自然物である。そこに映画の中で語られていることの一端が込められているような気がした。ある意味終わりから始まっているような。

・褒める人がずいぶんと多いのでハマりきらなかった自分が別にそこまで特別視して語らんでもええかな、に落ち着いた。

・ナナゲイは満席で立ち見が出ていた。会話劇がウィットに富んでいて劇場に笑いが漏れていた。良い映画体験だった。それぞれの登場人物のディティール、いそうな感じ、ありそうな会話、ちょっとした違和感。そういうものがしっかりとコントロールされていてちゃんと受け取る人がそれなりにいるなら良いことじゃんって思う。決してつまらなくない。

・帰る人でワイワイしているがしばらく待ってから併設された古本コーナーを物色。気になりつつも売店が混んでいたので買わなかった。

・エレベーターで降りて友人と合流。散歩の約束だけど日が高いので近くの喫茶店へ。ケーキが残り少なく、残っていた2種類をそれぞれ頼んで食べた。極上と書いてプレミアムと読むらしい。友人は関東ですでに『悪は存在しない』を見ていたので、直後の感想をつらつら話した。

・30分ほどしてから店を出る。梅田まで歩きながら友人の相談事を聞いていた。相談事と言うか、こういうのって聞くのが主体の場合もあるなと思いながら聞いた。それから派生して自分の悩み事も言ってもいいかなと思ってそれも話した。成人してからの恋バナというか、根本的にあれってなんだ?という話をした。

・わーわーと話しながらなんやかんやで小一時間はあーだこーだと言っていた。結論は「わかんねぇ~」になった。やっていくしかないらしい。

・気分転換にロフトを徘徊。

・夕飯を探す。その道すがら龍角散のど飴が値上がりしたらしく、点在するドラッグストアを見かけては値段と在庫を確認していた。

・阪急三番街に油淋鶏は存在しておらす、大阪駅前ビルの中華料理屋まで行く。空芯菜、焼餃子、海老炒飯を食べるなどした。映画を見て話して結構疲れていたが単にお腹が減っているだけだった。店の大きなテレビではプロジェクトXの明石海峡大橋の苦労が流れていた。

・駅で解散。友達と遊んで酒を飲まずに帰るのもあり。帰宅してから湯につかり動画の音量を調整しているうちに布団へ入った。